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五十路日本ひとり旅

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四国遍路旅の総括14(野宿場所について)

過去のブログでも少し触れたが、四国は全国的にも野宿環境面で恵まれていると思う。
第一に歩き遍路者を概ね尊重していて野宿者に寛容な雰囲気がある。
第二に善根宿、通夜堂、遍路小屋、休憩所等の野宿可能な施設が非常に豊富。
第三に四国八十八か所を巡るために野宿場所が各地に点在していること。
但し利点は逆に旅行者の甘え?を生じさせ地元の反感を招くことにもつながる。

最大の問題はゴミの後始末。
他の人のブログを見ると、以前は野宿可能だった道の駅やす(香南市)や戸川公園(四国中央市)などが現在は野宿禁止らしく、以前は暗黙了解で野宿できたバス停の多くも近隣住民の不評から原則的に野宿禁止らしい。
私も実際に遍路旅をしてゴミが散乱する休憩所を何度か目撃した。またバス停の片隅にゴミ袋が寄せて置かれていた所もあった。
全てが遍路旅の人の不始末と思いたくはないが、明らかに遍路旅以外には利用しそうもない場所にゴミがあれば遍路旅の人の不始末だと思わざるを得ない。

私も過去の自転車旅行や登山旅行も含めてゴミ処理には気を遣った。
稀にゴミ箱を設置している自治体(道の駅等)や山荘もあったが、大半はゴミ処理は自己責任としてゴミ箱を設置していない場合が多い。
このためゴミ処理で最も利用するのは1番はコンビニ、次には宿泊する宿。
この他、食堂やスーパーや道の駅等のゴミ箱を利用した。

これから世界遺産を目指す四国の遍路道で、歩き遍路という素晴らしい文化を守り使い易い場所にしていくため、旅人側にはモラルを地元側にはアイデアをと切に願う。
私が野宿場所毎に感じた感想を記してみたい。

1 道の駅
 歩き遍路での利用者が最も多いのではないかと思われる。
 水とトイレが整備されていることが最大の利点。
 一方で監視カメラを設置し野宿禁止を明示している所(道の駅むれ)もある。
 道の駅を利用する人の話では、道の駅従業員が勤務を終えて帰った後に軒先等にテントを張る人が多いらしい。
 私自身は4回道の駅を利用した。
 1回は施設了解のもと、2回は施設に近い東屋利用、後1回は施設に近い砂浜。
 一番快適と思われる利用場所だが、四国以外の道の駅で夜間の巡回警備に遭遇した思い出もあり深夜の就寝中に問題が発生する事態は避けたい。
 また場所によっては夜間も車の出入り音が絶えない場合もあり必ずしも快適ではない。

2 遍路小屋、休憩所東屋
 遍路小屋と休憩所とは明確に区別できない場合もあるが、遍路小屋の方は施設名が明示されている。
 休憩所は大多数が壁無し東屋なのに対し、遍路小屋は壁無し東屋が多いが外気を壁で遮断した小屋の場合もある。
 どちらも水・トイレが近くにある場合が多いが無いケースも時々あり注意を要する。
 私自身は遍路小屋利用はなく休憩所は3度利用した。
 2回は道路沿いの水・トイレ有の休憩所で、車通りは少なく良好な環境だった。
 ただし雨の日にテントを東屋内に張ったがスペースはソロテント(90×200cm)がぎりぎり張れるスペースで、東屋内のテーブル・ベンチがテント設営のネックになる。
 あと1回は遍路小屋の様な休憩所で、山中にあり水・トイレとも無し。

3 公園
 公園を利用する最大の利点は概ね水・トイレが整備されている点。
 私自身は公園を8回利用したが、全てで水・トイレは完備されていた。
 また公園の多くには東屋もあり雨天は東屋への避難が可能なことも利点。
 但し公園は多くの人が利用するためテント禁止の公園もあり事前の下調べが必要。
 実際にテントを張る際も他人の邪魔にならず雑音に悩まされない場所選定が重要。
 良い場所に巡り合えれば、車の心配もなくとても快適な環境と言える。

4 海岸
 今回の旅では3回海岸を利用した。
 海岸は基本的に自由な利用が可能な場所で、苦情を受ける心配が最も少ない。
 一方で水・トイレが近くにない場合もある事や、雨天時の対応など問題点もある。
 3回の利用はいずれも好天時で、うち2回は水・トイレが近くにあった。
 海岸は場所によっては週末賑わって雑音に悩む時もあり、設営場所には注意が必要。

5 その他(キャンプ場、善根宿、大師堂等)
 私がキャンプ場と名のついた場所を利用したのは6回。
 3回は有料キャンプ場だったが、うち2回はキャンプ専用とは言えない様な場所。
 3回は無料キャンプ場で公園内にあるケース。 
 専用キャンプ場ならば問題ないが兼用キャンプ場の場合は人目を考え設営すること。
 善根宿と大師堂は今回利用せず、通夜堂を1度利用した。
 混んでさえいなければいずれも快適に利用できると思われる。
 同宿者がいる場合はいろいろな面で気を遣う点があるだろう。 



 
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