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五十路日本ひとり旅

2017年08月 | ARCHIVE-SELECT | 2017年10月

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旅行からの帰宅と旅行の回想

9月7日(木)
天気 雨(出発時)

朝4時に起床して荷物を整理する。
5時40分頃に食堂に行くと既に朝食の準備ができている。
昨日の夕食時に厨房のおばさんから朝食5時45分の前に来てもいいの言葉。
朝が早いのに手作り風の料理が多い。3時頃から朝食準備するらしい。
ホテルの朝食では出来合い総菜が多いのに比べて家庭料理の温みがある。
おばさんは「私達はホテル利用者がいるから仕事ができる。有難い。」
こちらこそ暖かくて美味しい朝食で元気を頂き有難い。
ネット評判はイマイチの労働者向けホテルだが私には満点の宿。

宿から直江津駅まで雨でなければ歩こうと思ったが雨降りのためタクシー。
6:20分に宿を出発し、6:30直江津駅着。時間があるため土産の買い物。
当初は今回のリベンジ?に備え旅費節約のため全て鈍行利用を計画。
当初計画は7時17分に直江津を出発し青森到着が22時50分!
当初の計画は7回の乗り換えで15時間以上もかかる。
日本海側ルートは列車が途切れ、接続も余りスムーズではない。
余り費用をかけず別方法がないか検索したら村上~秋田間特急利用がある。
特急料金1940円の追加で3時間ほど短縮できるため、特急利用に変更。
弘前での乗換4分を無事クリアして自宅には20時過ぎに無事到着。

最後の宿の最後の朝食 
最後の宿の最後の朝食

雨の中の直江津駅 
雨の中の直江津駅

直江津駅から乗車した快速 
直江津駅から乗車した快速

村上駅前の中華食堂リン 
昼食した村上駅前の中華食堂リン

秋田駅のホームの番線の順序が? 
秋田駅のホームの番線が…?

07:17 直江津駅・発(長岡行・快速)
09:06 長岡駅・発(新潟行・普通)
10:45 新津駅・発(新発田行・普通)
11:27 新発田駅・発(村上行・普通)
12:05 村上駅・着
  (村上駅前の中華食堂リンで昼食)
13:19 村上駅・発(秋田行・特急いなほ5号)
16:27 秋田駅・発(弘前行・普通)
18:59 弘前駅・発(青森行・普通)
19:43 青森駅・着

鉄道移動 約12時間 約600km

【後日談1】
いつもブログに応援をいただくT先輩から、
「天候や体調を考えた予備日を入れることも考えたら」と助言を頂く。
ありがとうございます。そのとおりだと思います。
ただT先輩は、私の憧れに近い夢「体力の限界の挑戦」にも理解を示す。
私は「日本アルプス縦走レース」の挑戦は無理でも、微かでも体感したい。
山の楽しみ方は人それぞれ千差万別。余裕のある自然満喫も素晴らしい。
挑戦して失敗したら、それを糧にして、次また挑戦することもまた良し。
ただし現実的には、再度日本アルプス縦走への挑戦は無理かな?

【後日談2】
東北と北アルプスの旅行で気づいた以下の事については後日まとめたい。
1 本来雨天利用を控えるべきスマホやコンデジ等の雨天利用結果報告。
  結果的に相当の機器を故障させたことについて分かる範囲で報告したい。
2 雨対策グッズ(靴、手袋、合羽、ザック)の有効性。
  雨対策グッズが余り有効でなかった経緯について感じたことをまとめたい。
3 足の痛みを中心に様々な痛みについて、雨の関係と糖質摂取の関係。
  足の痛みには雨での足環境悪化が影響すると感じたことをまとめたい。
  また糖質摂取が足や身体の弱点に更に打撃を与えると感じた理由を記したい。
4 食事の質・量や水分摂取について体力との関係
  持参した食料・補助食等と体力の関係や水分と体力の関係で実体験を記したい。
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縦走終了後旅行4日目(上越市)

9月6日(水)
天気 雨

天気予報では真夜中から雨が降り出すという予報。
雨になったら屋根の下に移動できるよう東屋の近くの芝生にテントを張る。
夜中の12時頃から雨が降り始めたためテントを東屋に移動する。
夜中東屋に人の近づく気配がしたが、そのままテントで寝続ける。
未明3時過ぎに起床し軽食、片付け、テントの雨水拭き・収納後5時前に出発。

出発後に雨は強弱を繰り返す。
6時には4年前自転車旅行時に通った懐かしい久比岐自転車道に入る。
6時半頃に一時的に雨脚が強まり近くの東屋で食事を兼ねて雨宿り。
今回の旅行では一番強い雨にあたる。

旅行を始める前に旅行で使用する靴については大分悩んだ。
特に靴の防水機能についてはネットで調べたり過去の旅行を自分なりに分析。
旅の前の暫定的な結論は「靴の防水機能は当てにしない方が良い」。
防水機能が当てにできない理由は、
1.長期間の縦走旅行では靴内部は湿気や連続的な負荷で防水性能が劣化。
2.雨の中で長時間歩けば靴の甲の連続屈曲等で水侵入が不可避。
3.その他、浸透圧現象、縫製の不具合等、様々な防水上の問題がある。
それでも最後の実験履きとして、今回新調した靴もゴアテックス防水靴。
だが雨が強くなるに連れて従前と同様に徐々に靴の防水低下が感じられる。

4年前に久比岐自転車道を自転車旅行した時は車の心配がなく快適に感じた。
しかし今回雨の中を徒歩で歩いて感じたのは変化が少なく単調で物足りない。
海岸沿いは天気が良ければ爽快だが、雨天時は景色の変化が乏しく退屈感が強い。
上越市に入り間もなくすると道の駅「うみてらす名立」が現れる。
寒さも感じられて道の駅「うみてらす名立」では昼食休憩が長くなった。

昼食後の歩行は、今日の宿でゆっくり休むことを楽しみに黙々と足を動かす。
夕方3時過ぎに4年前自転車旅行で通った親鸞聖人上陸の地が出てくる。
前回は通り過ぎただけだが今回は居多ヶ浜記念堂という所に立ち寄る。
我が家の菩提寺が浄土真宗で親鸞は教祖様、その記念堂ということで礼拝。
但し雨で衣類は濡れ靴の中も濡れていたため畳に上がらず玄関先で手合せ。

そこから1時間ほどで本日の宿ワークイン上越に到着。
雨に濡れての宿到着で、靴の中も防水低下で靴下が結構濡れていた。
この日の宿は1泊2食5400円と格安で、労働者の宿泊者が多い。
家庭料理的な食事をミニバイキング的に食べることができて満足。

明日以降の計画について、当初は新潟方面にもう少し進もうと思っていた。
本州の日本海側で新潟は大都市。鉄道も新潟が中心駅と思っていた。
しかし新潟に行き汽車に乗っても新潟から直ぐ先の駅で乗り換えが必要。
上越からの時刻表を確認すると新潟を通過しない方が鉄道の移動がスムーズ。
明日の天気がイマイチなこともあり、明日は早朝JRで青森に帰ることにした。
宿では労働者用に朝5時45分から朝食開始で明日早朝出発に都合が良い。

朝5時半の国道8号 
朝5時半の国道8号

朝6時に久比岐自転車道入口を通過 
朝6時に久比岐自転車道入口を通過

自転車道から国道8号と日本海を見下ろす 
自転車道から国道8号と日本海を見下ろす

トットコ岩と日本海 
トットコ岩と日本海

自転車歩行者専用トンネルを通過する 
自転車歩行者専用トンネルを通過

道の駅「うみてらす名立」 
道の駅「うみてらす名立」

空腹と寒さのため、暖かくボリュームある昼食 
空腹と寒さのため、暖かくボリュームのある昼食

海沿いにあるキャンプ場は雨のため?閑散 
海沿いのキャンプ場は雨のため?閑散

居多ヶ浜記念堂 
居多ヶ浜記念堂

居多ヶ浜記念堂の内部 
居多ヶ浜記念堂の内部

今日の宿、ワークイン上越 
今日の宿、ワークイン上越

ワークイン上越の夕食 
ワークイン上越の夕食(味・量とも満足)
(厨房のおばさんに感謝)

04:50 糸魚川駅前海望公園・発
06:00 久比岐自転車歩行者道入口
06:30 浦本漁港付近の東屋(30分軽食休憩)
11:25 道の駅「うみてらす名立」(60分昼食休憩)
15:35 居多ケ浜記念堂(15分休憩)
16:35 ワークイン上越・着

歩行時間 9時間00分
歩行距離 45km

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縦走終了後旅行3日目(糸魚川市)

9月5日(火)
天気 晴のち曇

昨夜は身体中が痒い様に感じて暫く掻きむしり、そして眠った。
朝に目が覚めた時、痒みが完全に消失していた。
手やお尻など痒くて掻いた場所を触ってみても何も感じない。
超不思議?。昨夜あれ程痒いと思っていたのは幻覚だったのだろうか?
何れにしても痒みは無いに越したことはない。

昨日スーパーで買ったパンで朝食を済ませた後にテントを収納して出発。
東の山から上る朝日を眺めながら海岸沿いの道を進む。
最初に「杉沢の沢スギ」という名所が出現。行ってみたが名所の由来が不明。
ネットで調べると国天然記念物で海沿いの平地にある湧水の杉林が貴重とある。
更に3km、40分ほど歩くと今度は国史跡「じょうべのま遺跡」が出現。
これほど近くに国指定の名所旧跡が隣接している場所も珍しい。

海沿いの静かな道から国道8号に出ると車音が騒々しく直射日光もキツい。
朝日ヒスイ海岸に立ち寄り、その後海岸沿いの堤防道路を進む。
しばらく歩くとグーグルマップが国道8号への進路変更を案内。
まだ海岸沿いに堤防道路が続きそうだが先が行止りで引き返すのでは困る。
偶々海岸沿いの環境を調査している民間会社の女性職員がいたので尋ねる。
行止りではないが道が狭くなり線路下を道路がくぐり抜けることを教わる。
女性の簡潔で的確な説明に安心して進むと説明通りの道を上手く通過できた。

その先間もなく富山県から新潟県に越県。直ぐ道の駅・市振の関が出現。
11時前で少し早いが昼食。食堂に入らず荷物軽減優先で手持ち食料を食す。
この時にすっかり忘れていた痒みを再び感じ出す。
昨夜のとても痒かった記憶は幻覚ではなかった。

何が一時的に痒みを完全消去し、何が再度痒みを復活させたのか?
以前のブログでアレルギーと腸内細菌の事を書いたことがある。
何となくアレルギーと痒みは共通しているところがある様に思う。
もしかすると何かの食べ物が痒みを抑えたり増幅したりするのかもしれない。
あるいは「園家山の名水」が痒みの抑制に効果を発揮したのかもしれない。
そして食品添加物入りの朝食・昼食が再び痒みを誘発した可能性があるのか?

市振の先からいよいよ断崖絶壁「親不知」のトンネル道路が始まる。
4年前の自転車旅行でとても緊張して駆け抜けた思い出が蘇る。
トンネルで道幅が狭くなる上に結構なアップダウンがある。
自転車に荷物を積んで上り坂になると極端にスピードダウン。
交通量の多い時は大型車は自転車の追い越しが困難で渋滞気味になる。
今回は徒歩での通過なので自転車より気楽だがトラック接近時は多少緊張。

親不知連続トンレル終盤の「天険トンネル」前で歩行者・自転車用分岐路がある。
この道を進むと更に「煉瓦トンネル」への分岐がある。
急な階段を下るため自転車は無理。こんな機会は滅多にないので階段を下りる。
高度にして50m近く下ると煉瓦トンネルが現れる。
明治天皇御巡幸をきっかけに作られた昔のトンネル。
トンネルの先で波打際まで下ることが出来て登り返すと親不知観光ホテル前に出る。
ということは徒歩旅行でなくても観光客は煉瓦トンネルを観光できる。
トンネル内には随分立派な観光案内や暗闇用ライトがあることも納得。

寄り道を繰り返してこの日の最終地・糸魚川市への到着は夕方。
市内のスーパーで買物をし夕食も済ませスーパーを出ると18時。既に夕暮れ。
今日のテント泊地は糸魚川市大町の「駅前海望公園」を候補地にしていた。
公園に向かって進むと昨年12月に発生した「糸魚川大火」の火災現場が出現。
大火のことは知っているが土地感覚が全くなかったため自分がその場を通るとは…
夕闇で良く分からないが、まだ更地のままになっている所が随分多いと感じる。
今夜の寝床「駅前海望公園」はその火災エリアに相当近くの場所。
公園は中心街に近いためか夜までポケモンGO遊びで若者の足音や話し声がした。

出発の時、海に月が沈み山に朝日が昇る 
出発の時、海に月が沈み山に朝日が昇る

杉沢の沢スギ 
杉沢の沢スギ

じょうべのま遺跡と富山湾 
じょうべのま遺跡と富山湾

富山湾とヒスイ海岸 
富山湾とヒスイ海岸

堤防道路の先で線路下道路を潜り抜ける 
堤防道路の先で線路下道路を潜り抜ける

道の駅市振の関 
道の駅市振の関

親不知トンネルを自転車旅行者が通過 
親不知トンネルを自転車旅行者が通過

断崖絶壁親不知 
断崖絶壁の親不知

親不知煉瓦トンネル入口 
親不知煉瓦トンネル入口

煉瓦トンネル出口の階段で海岸に降りる
煉瓦トンネル出口の階段で海岸に下りる

糸魚川大火後の再建銀行と火災跡地 
糸魚川大火後の再建銀行と隣接火災跡地

糸魚川駅前海望公園 
糸魚川駅前海望公園

05:40 園家山キャンプ場・発
06:20 杉沢の沢スギ
07:00 じょうべのま遺跡
10:45 道の駅「越後市振の関」(40分昼食休憩)
12:45 親不知「煉瓦トンネル」
16:55 イチコ糸魚川店(65分買物夕食休憩)
18:20 糸魚川市・駅前海望公園・着

歩行時間 10時間40分
歩行距離 48km


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縦走終了後旅行2日目(園家山キャンプ場)

9月4日(月)
天気 曇のち晴

昨夜は23時頃に寝たが山の早朝出発生活に身体が慣れて4時前に起床。
通常は7時から朝食だが、風の盆観光客が多いらしく6時30分朝食開始。
格安ホテルなのに半バイキング形式の朝食で野菜不足の身体には嬉しい。
7時45分に宿を出発し滑川・黒部の北東方面を目指す。

徒歩旅行では毎日どこに寝床を確保するかが一番悩む問題。
先ず1日に歩く距離(今回は大体40km前後目標)を決めて付近の適地を探す。
テント泊時はキャンプ場があれば一番良いが無ければ道の駅や公園や海岸を検索。
特に雨の心配がある時は屋根付きの東屋等があることを優先して探す。
この日は出発地から40km地点に園家(そのけ)山キャンプ場という最適地があった。
無料なのにトイレ・水場・炊事棟まで完備されている。

ホテル出発後はスマホのグーグルマップを頼りに目的地を目指す。
始めは富山市の中心街を進むが結構曲り角が多く2~3度道間違いして進む。
1時間半ほどで市中心街から郊外を過ぎて田園風景が現れる。
数日前に縦走した剱岳・立山・薬師岳方面の稜線も見えてくる。

東北の縦走旅行では舗装路と山岳路での身体の痛みの違いを意識した。
舗装路では硬く時には熱い路面により足裏の皮膚が軟化して痛みが生じる感覚。
山岳路では靴内部で足が靴内面に接触を繰り返すことで足腫れが生じる感覚。
一方4日間の日本アルプス縦走では初日を除き腰や足に酷い痛みは感じなかった。
毎日10時間前後歩いているので足裏や足先には弱い痛みは感じる。
しかし初日の舗装路面で腰脇に痛みを感じた以外、腰・足裏・足先に強痛は無し。
更に痛みを増幅する要因として糖分摂取を疑い、今回は糖分摂取を控えている。
東北縦走では痛みの変動にも苦しんだが、今回はその様な痛みの増減もない。
このため自分では、身体の弱った部位に糖分が何らかの作用をしていると疑う。
糖分の何らかの作用によって痛みが増幅するのではないかと感じている。

今回は山を離れて再び町の舗装路歩きを始めても痛みは特に増加していない。
足裏や足先に鈍い痛みはあるものの痛みの変動はなく東北山歩旅行より相当楽。
但し楽なのはあくまで足痛・腰痛の話で、長時間歩きによる疲労は毎度発生する。
この日もスーパーで買い物と昼食し合計で約1時間の休憩。

午前中や長時間休憩したあとは快調だが、午後から夕方には毎回へとへと状態。
この日は夕方5時前に通った「生地」が多くの名水地を擁する地域。
3日前に山水で苦しんでいながら凝りもせず湧水を飲んで果たして良いのか?
たまたま地区に住む人と出会い名水の飲水にお墨付きを得たので安心する。
全部で7~8か所ある水場うちの4か所ほどで少しずつ名水を味わう。
ほどほどに冷たく、そして美味しく感じられる。

園家山キャンプ場にも水場があるがここの名水を持って行こうと水袋に詰め込む。
約2kgの水を背負って約1時間かけて園家山キャンプ場に到着する。
ちょうど夕暮れ時でキャンプ場前の海岸に夕陽が沈むシーンを撮影。
そしてキャンプ場の看板を見るとここの水も名水100選の水。
2kgを1時間かけて温くなった名水を担いで来たが潔く水袋を入れ替える。
事前の下調べ時間にもうチョット余裕があればと少しボヤキが出る。

その後夕闇も迫り手際良い段取りが必要で先ずはテントの設営。
次に夕食準備。食材荷物を減らすため残っていた乾燥米に沸かした湯を投入。
そして夕食。テント設営から夕食までの間にここを住処の多数の蚊に血を提供。
夕食後テント入りして寝床に就くが蚊に刺された跡が痒い。
顔や手の他にしゃがんで作業した時にパンツ越しに尻も刺されて身体中が痒い。
寝ながら相当長い間身体を掻きむしり、そしていつの間にか入眠した。
そして翌朝、変化が起こった。

Hリラックスイン富山の半バイキング朝食 
Hリラックスイン富山の半バイキング朝食

常願寺大橋から剱岳・立山の稜線を遠望 
常願寺大橋から剱岳・立山の稜線を遠望

縦走出発地のミラージュランド脇を通過 
縦走出発地のミラージュランド脇を通過

魚津市途中で見かけた「観音湯」 
魚津市の途中で見かけた公衆浴場「観音湯」

黒部市「生地」地区の名水マップ 
黒部市生地地区の名水マップ

名水のある街並み 
名水のある街並み

魚の駅・生地の名水広場 
魚の駅・生地の名水広場

入善町・園家山キャンプ場の海岸の夕陽 
入善町・園家山キャンプ場の海岸から眺める夕陽

キャンプ場の炊事場・水場と夕陽 
キャンプ場の炊事場・水場と夕陽

炊事場前にテント設営 
炊事場の脇にテントを設営

07:45 Hリラックスイン富山・発
11:50 滑川のスーパーエール(65分買物昼食休憩)
14:00 早月橋
16:50 魚の駅・生地(10分休憩)
18:10 園家山キャンプ場・着

歩行時間 9時間00分
歩行距離 42km

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縦走終了後旅行1日目(富山)

9月3日(日)
天気 晴

昨夜折立キャンプ場に10張近く張られたテントは早朝には空。
私が一番最後までキャンプ場に残り朝食を済ませ朝8時にテントの片付け。
テントを片付けている時に木立の陰からヘリが荷物をぶら下げて飛び立って行く。
折立から北アルプスの山小屋に荷物の運搬が行われていたようだ。

今日の予定は富山市内に移動し富山市内で1泊すること。
縦走登山計画で予め宿泊予約していた宿をキャンセルすること。
明日以降の予定を計画すること。
そして時間があれば富山市内を少し観光したい。

折立ではスマホの電波が通じない。
9時半出発の富山地鉄バスに乗り有峰口駅に向かう。
有峰口駅で電波が通じて今夜の宿の予約と既に予約済みの宿の取消をする。
10時50分発の電車に乗り電鉄富山駅に向かう。
電車内で「明日から歩く旅で新潟方面に行きその後普通列車で帰省」を計画する。
14時に予約したホテルにチェックインし衣類洗濯と5日振りの風呂に入る。
ホテルで偶然今日が「おわら風の盆」踊りの最終日にあたることを知る。

名前を聞いたことがある程度だった「おわら風の盆」は富山県の代表的な祭り。
街中を踊りながら歩く「町流し」の他、輪踊り、舞台踊りがあるらしい。
日本三大流し踊りの阿波踊り、黒石よされ、郡上踊りに劣らず有名な流し踊り。
(このうちの黒石よされは我が故郷青森県の代表的観光行事)
こんな幸運の機会はめったにないので是非行ってみようと思う。
しかし全く予備知識なく急遽決めた計画のため、ホテルにも尋ね情報を収集。

富山市内から祭り会場の八尾町までバスで30分ほど。
夜の部は19時から夜中まで踊っているらしくバスも23時まで運行している。
18時30分発のバスに乗り、19時に八尾のバス停に到着。
踊りのある街中まで大勢の観光客等の人の流れについて進む。

踊りは町内単位で行われており時間も町内単位で大体決まっているらしい。
踊りを効率良く且つ良い場所で見学するには、事前の情報収集が重要らしい。
その辺の事情がよく分からないまま行ったため丁度良く踊りを見るのが難しい。
それでも寺の境内の舞台踊を含めて3つほどの団体の踊りを近く遠くに眺めた。

2時間ほど八尾の町を流し歩きして祭りの夜の喧噪の雰囲気を楽しみ宿に戻る。
日本アルプス縦走旅行の途中リタイヤで沈んだ気持ちを少し和ますことができた。
日本アルプス縦走旅行の緊張感を忘れ明日からは気軽な気持ちで徒歩旅行しよう。

山小屋に荷物を運搬するため折立からヘリ離陸 
山小屋に荷物を運搬するため折立からヘリ離陸

折立から有峰口駅に向かうバスに乗車 
折立から有峰口駅に向かうバスに乗車

富山市内観光(まちなか美術館で無料鑑賞) 
富山市内観光(まちなか美術館で無料鑑賞)

富山市内観光(こすぷれフェスタ) 
富山市内観光(こすぷれフェスタ)

富山市内観光(富山城でもこすぷれフェスタ) 
富山市内観光(富山城でもこすぷれフェスタ)

最初に見た風の盆踊り(天満町) 
最初に見た風の盆・輪踊り(天満町)

2度目に見た風の盆踊り(門名寺) 
2度目に見た風の盆・舞台踊り(聞名寺)

3度目に見た風の盆踊り(西新町) 
3度目に見た風の盆・町流し(西新町)

夜の八尾の町景色 
夜の八尾の町景色

09:35 折立キャンプ場・発
10:30 有峰口駅
11:50 電鉄富山駅
14:00 Hリラックスイン富山
19:00 八尾バス停~風の盆(観光)
22:10 Hリラックスイン・着

折立から電鉄富山駅 (最初の一部ルート欠落)

富山駅から八尾往復 (最初の一部ルート欠落)

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日本アルプス縦走4日目(薬師岳)

9月2日(土)
天気 晴のち霧

テント内で身体の火照りを感じウツラウツラ状態の夜中12時過ぎ。
お腹の調子が悪くなり、暗闇の中歩いて3分のトイレに向かう。
頭が半分睡眠モードのためフラつきながらトイレまで歩く。
夜中の12時台に1度、1時台に1度、2時台に1度。
合計3度のトイレ立ち。徐々に便の水分量が増加。

3度目のトイレ時には眠気はほぼなくなっていた。
下痢の原因を推理し始める。食料はほぼ毎日同じ物なので考え難い。
数時間前に飲んだスゴ乗越小屋前の水場の水を疑う。
塩素消毒の水と推測したが、昨日の剣沢キャンプ場職員の話を思い出す。
「塩素消毒した水でも煮沸して飲んでください。」
仮に塩素消毒の水だとしても腹下しの可能性があるとこの時点では考えた。

今日の今後の行動を考えて煮沸した水を準備しなければならない。
コッヘルに水を入れて沸騰させる。
一旦冷ましてから水袋に移す。
それを2度繰り返し約1時間で800ccほど消毒水を準備する。

今日はスゴ乗越小屋から黒部五郎小舎まで急ぎ足で約12時間の強行軍。
厳しい日程のため少しでも早めに出発したい。
余り食事をする気にならずナッツ類を少し口にする。
登山の途中で空腹になったら朝食を摂ることにする。
テントの収納を終えスゴ乗越小屋の出立が4時半。

ほぼ真っ暗の樹林帯の中を低照度のライトを頼りに慎重歩行。
腹具合の不調も重なり歩行速度は超スローペース。
1本残っていた野菜ジュース200ccが体力維持の唯一の頼り。
小屋から最初のピーク間山までの緩い登り1.8kmを1時間半かけて登る。
途中で腹具合に違和感があり腸内の有害菌の完全排出を2度試みたが排出無。
どうやら夜中の3回のトイレで不完全ながらほぼ出し尽くしたらしい。

間山から北薬師岳に向かう稜線に出た所で疲労と水不足の限界。
下痢による水不足、煮沸水の節約による水不足、朝食無での体力不足の限界。
稜線上の邪魔にならない場所で即席ラーメンを作り水と栄養補給を兼ねる。
煮沸した水は貴重なため、未煮沸の水を沸騰させラーメンを作って食べる。
対面方向から来た登山者3グループ7人ほどとすれ違う。
変な時間に変な場所で食事をする登山者と思われたことだろう。

エネルギーと水分を補給して幾らか元気を取り戻し登山を再開。
間山から北薬師岳まで約2.3kmを休憩を除き1時間半で歩行。少し遅い。
北薬師岳からは薬師岳の国特別天然記念物カールの絶景が美しい。
更に北薬師岳から薬師岳まで1.2kmを50分かけて登る。やはり遅い。
薬師岳山頂は一昨年にガスの中登っている。
今回は晴天時に登り絶景を拝めて嬉しいのだが疲労度が大きく座り込む。
疲労で座り込んでいた時にトレラン登山者から写真撮影を頼まれる。
他にも山頂に登山者がいてよほど断ろうかと思ったが腰を上げて応じる。

薬師岳山頂で今日の経過と今後の予定に思考を巡らす。
未明の出発から薬師岳山頂到着まで休憩込みで約5時間。予定の倍の時間。
とても今日の予定を消化できる状況ではない。
スゴ乗越ではテント泊は自分の他に2人。宿客は少なくとも1人いた。
しかし夜間の状況からは自分以外に腹をこわした人はいないようだ。

水で腹を下した経験は、記憶する範囲で過去に4回ある。
うち2回は名水の水場。但し飲用不適とされる場所の名水。
どちらも割と平坦な場所にあり周囲を人が歩けるような場所。
つまり人間の活動に伴う有害菌が水を汚していると推測される。
後の2回は山の水で、うち1回は一昨年の櫛形山に登った時。
櫛形山キャンプ場の水場も高低差の少なく人が動きやすい場所にある。
残りの1回は私の故郷の里山の沢水。
いつも飲んでいる沢水だったが流水量の少ない時の飲水で腹をこわす。

これらの経験から危険な水場について自分なりの判断基準を設けた。
平坦地の水場、人が汚し易い水場、流水量の少ない水場の3箇所が危険。
そしてスゴ乗越小屋の水場は平坦地に近い水場と推測される。
しかしスゴ乗越は正式な水場とされており多分塩素消毒等で問題ないハズ。

一般に子供や高齢者が食中毒になり易いのは腸が弱いのが原因とされる。
今回、他にも利用者がいる水場で私だけ腹を下したのは私の腸が弱いからか?
普段は特に腹が弱いと感じないが今回は食料を節減したため腸が弱まったか?
食料を節減したことで腸内の細菌バランスが壊れ腸内環境が悪化したと推測。
もし推測どおりならば基本的な登山・食料計画に問題があることになる。

薬師岳山頂の休憩中に「計画自体に問題のある登山継続は困難」を意識した。
一応薬師峠まで下ったあとで最終結論を出すことにして山頂を出発。
薬師岳山頂から薬師峠までは予定より早く下山する。
薬師峠の10分手前に沢水場があり1Lほど飲水する。
朝から5時間ぐらい水不足感があったため思う存分の飲水で生気が蘇る。
薬師峠に到着した時は登山の続行を少し考え出した。

ここから今日の宿予定の黒部五郎小舎まで当初計画(速足)で約7時間。
薬師峠までの下り道は順調でもこの先の登り道はまた予定より遅れそう。
黒部五郎小舎までは他に山小屋はない。20時又はもっと遅れるかも。
天気は徐々にガスが出てきている。夜間でガスになると遭難の危険も。
体調に問題を抱えたまま登山の継続は危険と判断。山を下る決断をする。

薬師峠から太郎平小屋に行って、昼食に小屋のカレーを注文する。
久しぶりのマトモ?な食事に少し感激する。
ガスから霧雨に変わり風も強くなり体感気温が低下。危険度が増す。
登山続行断念は正解とホッとする反面、挫折感も交錯する。
太郎平小屋から折立へ下山するルートは2年前に経験済み。
折立には無料のキャンプ場もあり今日はそこにテントを張って寝る。
折立からはバスの運行があることも以前来た時に知っている。
明日以降どうするかは、折立に到着後考えることにする。

太郎平小屋で昼食を終え、霧雨の中、折立まで約3時間で下山。
折立の駐車場はほぼ満車で、この日が土曜日だと思い出す。
最初は自分の他に1張だったテントが夕方には7~8張になる。
折立キャンプ場の水場の水は、そのままでは飲用不適らしい。
薬師峠で調達した水のみで食事と飲水を済ませ賑やかな環境で早々に就寝。

【後日談】
旅行終了後に今回のことを振り返っていて気づいたことがある。
過去の経験では水を飲んで腹に症状が出るまで概ね半日から1日以上かかる。
今回仮にスゴ乗越の水が原因だとすると6時間ほどで発症したことになる。
過去に比べると短時間での発症。もしかするとスゴ乗越以外が原因?
ハッと気づいたのは、剣沢キャンプ場の水場の水。
剣沢では夕方に到着後、まず管理所前の塩素消毒の水で飲水と夕食を済ませた。
そして翌朝、管理所前の水と少し離れた塩素消毒無しの水の両方を調達した。
その後の登山途中では両方の水を飲水。
東北の縦走旅で多くの沢水や安心そうな用水路の水を飲水して大丈夫だった。
その経験から剣沢の消毒無しの山水も大丈夫だと頭から思い込んでいた。
しかし改めて地形を考えると擂鉢型で汚染土壌がキャンプ場に集まり易そう。
私が勝手に作った危険水場の法則「人が汚し易い水場」に見事に当てはまる。
また過去の発症時間の経験に照らしても、半日~1日の発症に当てはまる。
旅行終了後の現在は、剣沢の塩素消毒無しの水の飲水が最も疑わしいと推測。

「水で腹を下した」事例をネットで調べてみた。
残念ながら登山中の飲水に限定した「水あたり」の事例は見つけられず。
東京都のHPにあった「水系感染症に気をつけましょう」のネット情報。
http://www.tokyo-eiken.go.jp/assets/issue/health/05/2-1.html
また一般的な食中毒事例を紹介したネット情報もある。
http://www.niitaka.co.jp/products/pdf/eisei/eisei140210n.pdf
http://www.toshoku.or.jp/eiseijigyo/201210pdf/201210-2.pdf
最近の一般的な水質汚染事故発生状況に関する厚労省のネット情報。
(検索文字:厚生労働省 水質汚染事故の発生状況)
発症時間については様々なようで数時間~数日後まである。
「水あたり」の原因菌については断定が難しいらしいが様々あるよう。
主な菌は、大腸菌、カンピロバクター、赤痢菌、サルモネラ菌などらしい。
このうち大腸菌一つでも多くの無害の大腸菌から猛毒のO157まで多様。
水のことについては、今後また触れる機会がある。

間山への登り途中でスゴ乗越方面を振り返る 
間山への登り途中でスゴ乗越方面を振り返る

間山の山頂手前で立山、越中沢岳を振り返る 
間山山頂手前で立山、越中沢岳方面を振り返る

間山山頂から北薬師・薬師岳方面を眺望 
間山山頂から北薬師・薬師岳方面を眺望

北薬師(中央)と薬師岳(左奥)を眺望 
間山過ぎから北薬師(中央)、薬師岳(左奥)眺望

薬師岳の国特別天然記念物の圏谷(金作谷カール) 
薬師岳と国特別天然記念物圏谷(金作谷カール)

薬師岳山頂 
薬師岳山頂からの眺望(左奥に槍)

薬師岳山頂からカール越しに立山方面を眺望 
薬師岳山頂からカール越しに立山方面眺望

ハクサンフウロ 
ハクサンフウロ

太郎平小屋はガスで視界不良 
太郎平小屋はガスで視界不良

太郎平小屋で注文したネパールカレー 
太郎平小屋で注文したネパールカレー

折立キャンプ場 
折立キャンプ場

04:25 スゴ乗越テント場・発
05:55 間山(10分休憩)
06:50 北薬師岳稜線(45分朝食休憩)
08:15 北薬師岳(5分休憩)
09:10 薬師岳(15分休憩)
10:45 薬師峠(30分休憩)
11:35 太郎平小屋(45分昼食休憩)
15:10 折立キャンプ場・着

歩行時間 8時間00分
歩行距離 17km

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日本アルプス縦走3日目(立山・越中沢岳)

9月1日(金)
天気 晴のち霧

朝の3時には目が覚める。
昨日は予定よりも遅れた。今日も同じく遅れそう。
なるべく早めに出発しようと朝食と後片付け、テント撤収を急ぐ。
夜明け直前の5時少し前の薄暗い中を出発。
管理所前の塩素入り水と少し離れた塩素無しの水の両方を調達。

今日の朝は快晴。
別山・剣御前の分岐の辺りで朝日が山の一部に差し込み始める。
剱岳が少しずつ朝の光を浴び始め、神々しく輝き出す。
縦走は刻一刻と山並みが変化して自然の雄大さを味わえる。

別山頂上から大汝山にかけてなだらかな稜線を進む。
大汝山の手前からは登りが加わるが僅かな頑張りで山頂に着く。
大汝山からは360度絶景の眺め。
剱岳は勿論、後立山連峰(白馬~鹿島槍)、槍穂高、笠、薬師。
低山が雲海に隠れ気味になるため高峰がより一層際立つ。
その後、立山・雄山でも再度眺望を堪能。

名残り惜しい眺望をアトに一の越山荘に向け下山。
下山途中で一の越山荘に荷物運搬中のヘリを眺める。
更に下山すると高齢の夫婦が登山道を塞いで座りヘリを撮影中。
少し待ったが夫婦が動く気配はない。
「登山道を塞いでます。落石の怖れもあり危険です。」
少し怒気を込めて注意する。
高齢夫婦はノロノロと道脇に身体を移動した。

高齢者になりつつある自分も含め身勝手な高齢者が増えていると思う。
先日は青信号の横断歩道を渡る直前で高齢ドライバーが目前を左折した。
「高齢者の尊重」と言う前に「尊重される高齢者」になりたい。
自戒を込めて自分の行動を見直すことが必要だと感じるが…

一の越山荘までの区間は早朝にも関わらず20人ほどとすれ違う。
一の越山荘、龍王岳中腹、鬼岳中腹、獅子岳山頂と通過する。
獅子岳からは五色ヶ原を一望。その手前には急傾斜が待ち構えている。
獅子岳から急斜面を約400m下り歴史に名高いザラ峠に達する。
ザラ峠は佐々成政や前田利常などの武将・大名が関わった場所。
そこから今度は150mほど登り返すと五色ヶ原に着く。
この辺りでは雲の平と並ぶ広大景色の高層湿原の台地。
五色ヶ原山荘前で10分ほど昼食休憩。この時点で疲労感が5割。

五色ヶ原までは単独女性2人を含めて7人ほどとすれ違う。
最近は、若い女性や多少年配女性の単独登山者にも時々出会う。
五色ヶ原では6人ほどのグループが休憩中。以降は5人ほどすれ違う。
五色ヶ原からはなだらかな鳶山を越えた後、越中乗越まで260m急下り。
その後230m余を登り返して越中沢岳に到達。

越中沢岳後は急傾斜の下り後に登り返しを2度繰り返しスゴ乗越小屋着。
午後から雲が増え出してスゴ乗越小屋到着時は曇からガス気味となる。
スゴ乗越小屋では玄関前に水場がありチップがお願いされる。
推測だが、チップは水場の塩素消毒の費用かなと思う。
チップ100円を入れ2割程残っていた水袋計3Lを満水にする。

テント設営、夕食準備、夕食を済ませて20時前には就寝。
ガス気味から微かに小雨模様に変わる。
2000m超高度の山中で床に就いても何故か蒸し暑く感じる。
天気の影響だろうと思うが、寝苦しくてなかなか寝付けない。
そして夜中に異変が起きた。

夜明け前の剣沢キャンプ場 
夜明け前の剣沢キャンプ場

夜明け直前の剱岳 
夜明け直前の剱岳

朝日に輝き出した剱岳 
朝日に輝き出した剱岳

大汝山縦走路から室堂、雷鳥沢、富山市内遠望 
大汝山縦走路から室堂、雷鳥沢、富山市内遠望

大汝山山頂から後立山眺望(右から鹿島槍、五竜等) 
大汝山山頂から後立山眺望(右から鹿島槍、五竜等)

雄山から南方面眺望(右奥から薬師、黒五、笠、槍等) 
雄山から南方面眺望(右奥から薬師、黒五、笠、槍等)

一の越山荘へヘリが荷下ろし中 
一の越山荘にヘリが荷下ろし中

五色ヶ原、薬師岳、遠く槍に向かう縦走路を眺望 
五色ヶ原、薬師、遠く槍に続く縦走路眺望

獅子岳から五色ヶ原へ急下りと越中沢・薬師へ縦走路 
獅子岳から五色ヶ原への急下りと越中沢、薬師への縦走路

ミヤマリンドウ(?) 
ミヤマリンドウ(?)

五色ヶ原山荘と更に続く縦走路 
五色ヶ原山荘とさらに続く縦走路

スゴ乗越小屋 
スゴ乗越小屋

04:55 剣沢キャンプ場・発
08:00 立山・大汝山(10分休憩)
09:00 一の越山荘
11:05 獅子岳
11:55 ザラ峠
12:35 五色ヶ原(10分休憩)
14:50 越中沢岳(10分休憩)
17:30 スゴ乗越小屋・着

歩行時間 11時間50分
歩行距離 18km


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日本アルプス縦走2日目(剱岳)

8月31日(木)
天気 雨のち曇

未明から小雨が降り始める。
テントの中で軽い朝食後、テント内の荷物をまとめ「かまど場」に移動する。
かまど場の屋根の下でテントの収納作業をして、出発支度完了が5時30分。
雨は一時止みかけて雨合羽着用を迷ったが出発時に降り始めて結局雨合羽着用。

今日のコースの早月尾根は北アルプス三大急登の一つ。
昨年登った裏表銀座縦走初日のブナ立尾根経由~烏帽子岳の方が日本三大急登。
どちらも登山道はつづら折り道で、道の斜度自体は特別急傾斜と感じない。
そこそこ急な登り道がひたすら長く続く道のため、急登の称号が付いたらしい。

早月尾根登坂途中で雨が止み雨合羽を仕舞う。
登り道ではザックの重さが相当身体に堪える。体温調節し体調管理に配慮。
小股歩行でペース維持に気をつけ5時間で早月小屋着。
そこから更に4時間かけて14時30分に剱岳山頂に到着。

ブナ立尾根を登った時はコースタイムを相当短縮できた。
そこで今回の早月尾根でもコースタイム短縮ができると目論んでいた。
現実は、早月小屋から剱岳まではコースタイム以上に時間を要した。
最大の理由は、自分で思っているほど十分な体力が備わっていないのだと思う。
スタートした最初は順調でも時間の経過と共に疲労でペースダウンしている。

それに加えて食料や水分補給が十分満足に摂れないことの影響もある。
持参する食料は多くなるほど重荷になるため、必要栄養確保と荷物軽減の板挟み。
予備・非常食(ソイジョイ)は多めだが、朝・夕食は必要最低限度の量とした。
このため縦走旅行初日は元気でも、2日目以降は時間経過と体力低下が連動する。
過去の縦走登山や東北山歩旅行でも食事の量と体力増減が連動する感じが強い。
また水分補給についても5時間程度の登山なら水分補給は下山後でも間に合った。
しかし10時間前後の縦走登山では適切な水分補給が重要と東北縦走で身に沁みた。
特に水場の少ない場所の縦走登山では最適な水分補給をどうするかは試行錯誤状態。

それでも馬場島から剱岳山頂まで重装備・休憩込でコースタイム通りなら不満なし。
途中に水場が無いため登山中は水分補給を抑制し、山頂で300ccほど水分補給。
2度目の剱岳山頂も前回同様ガスで眺望不良。誰もいない山頂で10分休憩。
もう登ってくる人もいないだろうと山頂を出発。

下山路を5分ほど進むと30歳前後の少し小太りの若者が登ってきた。
若者から「少し水を分けてもらえないか?」とお願いされる。
若者は「油断をして水を飲み過ぎて水筒を空にした。無理なら良い。」と言う。
若者の今日の予定を尋ねると、山頂到着後は剱山荘に下山予定と言う。
この時に私の残っている水は500cc程度。このうち350ccほどを若者に分けた。
若者はお礼に塩飴を差し出したが、自分は糖尿病予備軍だからと飴を辞退。
別れ際に「水は大切に注意して飲まないと」と自分自身に言い聞かせるように伝えた。

下山路の最大難所「カニのヨコバイ」に差し掛かる。
昨年の登山時はとても緊張したが、今回は割とスムーズに通過した。
驚いたのは昨年通過した位置が本来の位置と微妙にズレていて危険大だったこと。
今年は矢印表示どおりに進んだため昨年ほどの危険を感じずに通過できた。
登山では多くの場所に矢印や方角マークがある。それが如何に重要か改めて認識。

登り道では結構疲労したが、下り道は昨年の経験もありガス気味でも順調。
予定どおり約3時間で下山。17時50分に剣沢キャンプ場に到着。
管理所の受付の若い女性職員からキャンプ場の利用注意を受ける。
管理所前にある水場は塩素消毒済の山水、2分ほど離れた水場は消毒無しの山水。
いずれの水も飲用は煮沸してから利用してください、とのこと。
昨年来た時の受付は男性職員だったが、そんな説明を受けた記憶はない。
昨年は管理所前の水だけ煮沸せず利用したが、問題はなかった。

昨年は7月28日木曜に訪れ、40~50張ほどのテント数。
今年は8月末の同じ木曜に訪れ、20~30張ほどで、昨年の約半分。
今は時期的に夏と秋の間の多少閑散期にあたるらしい。
昨年と似た様な場所にゆったりテントを張り、夕食後20時前には就寝。
近くのテントからは韓国語らしい男女の声が1時間ほど聞こえていた。

未明のかまど場でテント収納 
夜明け前のかまど場でテント収納

剱岳登山口から早月尾根へ 
剱岳登山口から早月尾根へ

つづら折りに続く急登の早月尾根 
つづら折りに続く急登の早月尾根

急登尾根から早月小屋と馬場島の下界眺望 
急登尾根から早月小屋と馬場島の下界眺望

霧の切れ間から微かに剱岳方面眺望
霧の切れ間から微かに剱岳方面を眺望

剱岳方面をバックに咲くタカネマツムシソウ? 
剱岳方面をバックに咲くタカネマツムシソウ

鎖と足場がシッカリした切立った登山路 
鎖と足場はシッカリの切立つ登山路

ガスに包まれた剱岳山頂 
ガスに包まれた剱岳山頂

今回は余裕があったカニのヨコバイ 
今回は余裕があったカニのヨコバイ

前剱に下りる急斜面 
前剱に下りる急斜面の鎖場

ガスに包まれた剣山荘 
ガスに包まれた剣山荘

05:35 馬場島・発
10:35 早月小屋
14:35 剱岳山頂(10分休憩)
17:20 剣山荘
17:50 剣沢キャンプ場・着

歩行時間 11時間40分
歩行距離 13km

| 山歩旅行 | 17:35 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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日本アルプス縦走1日目(馬場島)

8月30日(水)
天気 曇

朝6時半に青森の自宅を出発。新幹線等を乗り継ぎ13時過ぎに東滑川駅に着く。
新幹線開通によりJRから民営化した「あいの風とやま鉄道」線の住宅街の無人駅。
ここから日本アルプス縦走の出発点・富山湾「ミラージュランド」まで徒歩で25分。
「ミラージュランド」のどこが出発地点か分からないため、早月川そばの海岸に行く。
海辺にリュックを置き海水にタッチして13時35分出発。

「TJAR」(日本アルプス縦走レース)では如何に最短距離を進むか苦労するらしい。
私は単純にスマホのグーグルマップの示すルートを辿る。
途中のコンビニ「セブンイレブン富山滑川早月店」でおにぎりとレトルト食材を調達。
リュック内が満杯のため、買い物を小分けしてリュックに詰め直し出発。
少し歩行後、店前に置き忘れた物に気づき、引き返して詰め直し再出発。

この日の宿泊「馬場島キャンプ場」には20時過ぎ到着予定のため、気が焦る。
今までの旅で夕闇時に歩くことはあったが、完全な暗闇の中を歩いた経験はない。
19時を過ぎると薄暗さから徐々に闇が濃くなり月や星明りもなくライトは必須。

この日は足痛も少なく快調で、闇に急き立てられるように歩行速度を上げた。
しかし速度アップが祟ったのか、腰から太ももにかけて痛みが生じてきた。
痛みでペースダウンした時、今度は道脇の草むらからガサガサと動物の気配音。
「ビクッ!」と慌ててペースアップをする。暗闇の中の歩行は感覚が過敏になる。
遠くに馬場島荘の灯りが見えてきたのが19時45分。
ホッとすると共に歩行ペースも落ち着き馬場島到着が20時。予定より早い。

馬場島のキャンプ場は使用料無料で手続きも不要。
キャンプ場・水場・トイレは山荘から徒歩10秒の場所。夜間到着でも識別可。
雨の気配が感じられるため、かまど場の直ぐ脇にテントを設営。
かまど場で急ぎ夕食準備し、食べ終えて就寝したのは21時半。

新青森駅から新幹線で出発 
新青森駅から新幹線で出発

東滑川駅で下車~富山湾に向う 
東滑川駅で下車~富山湾に向かう

富山湾から出発! 
富山湾からイザ出発!

早月橋を渡り早月川沿いに進む 
早月橋を渡り早月川沿いを進む

コンビニで食料を補充 
途中のコンビニで食料を補充

途中の道路工事地点でう回路へ 
途中の道路工事地点でう回路へ

橋の工事地点を進む 
橋の工事地点を脇に沿って進む

馬場島まで6km地点ではライト点灯 
馬場島まで6km地点ではライト点灯

20時。馬場島荘に到着 
20時。馬場島荘に到着

06:20 自宅・発
07:28 新青森駅・発(はやぶさ10号)
10:48 大宮駅・発(かがやき509号)
12:47 富山駅・発(あいの風とやま線)
13:06 東滑川駅・着~徒歩でミラージュランドへ
13:35 ミラージュランド・発
14:15 コンビニで買い物(10分)
16:40 川沿いで給水休憩(10分)
20:00 馬場島荘・着

鉄道移動 約6時間 約1000km
出発地まで 25分 2km

歩行時間 6時間25分
歩行距離 30km

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日本アルプス縦走の挑戦と挫折の記録

東北名山の山歩旅行について、書き残したままで1か月以上が経過。
足の痛みのことや、登山と水の関係等、後日徐々に書きたい。

東北山歩旅行記の冒頭で、今年の目標を東北名山と日本アルプスの縦走としていた。
ところが東北山歩旅行で、足痛、天気、水分補給、体力問題など深刻問題が発生。
東北山歩旅行終了時は、日本アルプスの挑戦は断念しようと思っていた。
しかし日を追う毎に、挑戦してみたいという気持ちが強まってくる。

日本アルプスに挑戦するとしたら東北の山で生じた課題にどう対処するのか?
水分補給については、十分な下調べと水分の多めの調達で対応できそう。
天気については、いざとなったら潔く無理をせず中止すること。
体力については、やってみないと分からない(結構いい加減な決断?)
足痛については、靴の問題、歩き方の問題、糖分摂取等の問題に分けて考える。

先ず一番は、靴をどうするか。
8月中旬頃からネットで靴の情報を集め始める。
靴選びのポイントは防水、安定性、歩きやすさ。
みちのく潮風トレイル、四国遍路、東北山歩旅行で履いたコロンビアのSaberMidは補欠。
金額面も含めて相当悩んで選んだ靴が、アディダスのTERREX FAST MID。
結果的にほぼ良好な靴選びだったが、サイズ(25cm)が少し不満。
靴選定の経過についても、足痛のことと合わせて改めて後日報告予定。
あと、歩き方と糖分摂取については、実地で自分の身体で体験し工夫することに。

それでは日本アルプスへの挑戦と、意外に早かった挫折と、挫折後の行動の日記スタートです。

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