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五十路日本ひとり旅

2017年06月 | ARCHIVE-SELECT | 2017年08月

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東北山歩旅行21日目(H29年7月15日) 山旅終了(実家に帰る)

天気 晴

翌日は宿と提携するマイクロバスが運行され福島駅まで無料送迎(乗客3人)。
バスの中では昨夜同宿した夫婦と会話を交わす。
夫は私より5歳ほど年上。学生時代から登山歴が長く3年前まで登山継続。
3年前に剱岳でチョッとバランスを崩し20m滑落を経験、骨折。
それから登山と縁を切り、温泉旅行に切り替えたとのこと。
私も登山中にバランス感覚に不安を覚えると話すと要注意の助言を受ける。
福島駅到着後に切符を購入したら順調に購入でき順調に実家・青森帰着。

朝食と膳掛紙と吾妻山回想譜、吾妻小屋日記 
朝食と膳掛紙、吾妻山回想譜、吾妻小屋日記
(旅館の先々代が国鉄から旅館経営を引き継いだ歴史がある)
(昔の登山や温泉は交通事業と連動して経営されていた)

吾妻山回想譜の中の一頁 
吾妻山回想譜の一頁
(左頁には国鉄の広告、右頁には先々代の写真)

ぬる湯二階堂前にマイクロバス 
ぬる湯温泉二階堂前にマイクロバス到着

仙台で新幹線に乗車 
仙台で新幹線に乗車

私の足1(旅館で2回入浴後) 
私の足1(旅館で2回入浴後)
(左足は皮剥け後固まり、右足は人差指根元に新規の皮剝け)

私の足2(実家到着2日後) 
私の足2(実家到着2日後)
(登山最終日に右足の人差指と薬指に靴擦れが発生した痕跡あり)

09:00 ぬる湯温泉・発
10:00 福島駅・着
10:40 福島駅・発(快速電車)
11:56 仙台駅・着
12:17 仙台駅・発(はやぶさ15号)
14:09 新青森駅・着
15:00 青森市内実家・着

【追記】
いつもの旅記録と同様に、今回も歩いたルートの情報を掲載する予定です。
また旅行に要した費用や、旅行に持参した物品なども掲載予定です。
その他、足痛のこと、糖分摂取のこと、食事のこと、靴の問題など、
旅行中に考えたことを自分なりに整理して掲載したいと思います。
情報整理に若干時間を要すると思います。
気長にお待ちいただければ幸いです。

ではまた、次回まで
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| 山歩旅行 | 15:50 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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東北山歩旅行20日目(H29年7月14日) 一切経山・東吾妻山(吾妻連峰縦走2)

天気  曇り時々晴

昨日の登山で服や雨合羽や靴が結構濡れた。
小屋内で干してみたが朝も変わらず濡れたまま。
晴天の高気温も身体に悪いが、濡れた服や靴を使い続けるのも気持ち悪い。
それでも登山服は速乾性なので天気が良ければ1時間ほどで乾く。
しかし靴は一旦内部が濡れると天気が良くても乾くまでに丸一日はかかる。
できるだけ靴内部の水分を乾いたタオルに吸収させた後に靴を履く。

今日も予定時間の超過が心配で5時出発予定を早め4時10分スタート。
最初の1時間程は足裏痛が少なく快調に歩く。
しかしその後、やはり足裏痛を感じ始める。

小屋出発から15分ほどで吾妻神社・天狗岩に着く。
参拝すると「吾妻神社参拝登山の証」が沢山あったので1枚頂く。
そこから10分ほど歩くと梵天岩。梵天岩から先は絶景眺望コース。
30分ほど歩くと大凹の水場。コース上数少ない冷水美味の水場。
更に30分ほど見晴らしの良い湿原台地を進むと人形石に着く。
(ここの石は昔人間が配置したらしいと何かで読んだ曖昧な記憶)

藤十郎、弥兵衛平、東大巓となだらかで眺望良好コースを進む。
東大巓を過ぎると、一転して樹林帯を進む時間帯が増加する。
昭元山までは昨日の西大巓と同様、ヤブ道の後に大石の登り道。
昭元山で一時眺望があるが直ぐに樹林帯に入り所々でヤブ道もある。
東大巓から昭元山過ぎまで多少歩きにくい道が続く。
その後も樹林帯は続くが道は比較的歩き易くなり烏帽子、家形山と進む。
家形山を過ぎると徐々に開放的になり五色沼・一切経山の展望地が出現。

早朝の出発から展望地点到着まで7時間、一人とも出会わず。
展望地点からは一切経山頂に団体の人影が米粒ぐらいの大きさで見える。
展望地点から一切経山頂まで約45分で登頂。ここで昼食休憩。
山頂には20人前後の登山客がいて今までの静けさとは対照的。
この日は足裏の痛みが辛く直ぐに靴を脱ぎ濡れた足を乾かす。
人目も憚らず山頂の片隅で足を投げ出した姿で昼食を食べる。

昼食終了後は東吾妻山に向かう。
一切経山頂の賑わいは消えて東吾妻山方面は登山者がチラホラいるだけ。
今日も予定時間を少し超過しているため出来れば時間短縮したい。
また昼過ぎから黒い雲が現れてゴロゴロと音がしてポツポツと雨気配。
このため東吾妻山への登頂は麓にザックを置きピストンで山頂を往復。
足裏の痛みを忘れ、身軽な身体で山頂まで超特急で登る。
ザック置場から山頂まで約30分。山頂はガスで眺望は余り無し。
ガスの切れ間から少し写真撮影後は直ぐに下山。
下山の方がむしろ時間がかかり合計1時間20分で山頂を往復。
ザックを再度背負い浄土平の登山基地を経由して今日の宿に向かう。
宿は「ぬる湯温泉・旅館二階堂」という所。

宿までは古くからあるらしい登山道を下ってゆく。
宿に電話確認した際は整備が十分でない登山道でお薦めでない雰囲気。
ただ登山地図にもあるルートなので何とかなるだろうと考えた。
実際に歩くと前半3割がガレ場道、中盤3割がヤブ道、後半4割が歩き易い山道。
中盤のヤブ道で少しヤブがキツく多少手こずるが歩けないことはない。
県道70を分れた登山道4kmを1時間40分で下山し温泉に到着。
旅館の人の話では午後に雨が降ったらしく私が雨に会わなかったのは幸運だった。

ここの温泉は日本秘湯を守る会の会員宿。
100年以上の古い建物らしく周囲に民家や他の温泉も無い本当の秘湯。
泉質は「含アルミニウム泉」温度32度。(旧泉質名「含緑ばん、酸性明ばん泉」)
古来より眼病、皮膚病、化膿症に効く名湯と評判。日本ぬる湯番付で東の横綱。
足裏痛に苦しむ私にとっては持ってこいの温泉。
夕食前と夕食後と翌朝の3回、各30分ほど入浴、湯治。
更に最近は白内障の兆候がある気がして、眼も湯に浸す。
気分的には足裏痛は軽減、眼も見え方が改善した気がする。

建物は古くて様々に音鳴りし、室内には虫が入り放題。
料理は山菜が豊富で山魚や肉も有る私好みの料理。
虫嫌いの人にはお薦めできないが、古い建物やぬるい湯に抵抗がなければお薦め。

最初に到着した吾妻神社 
最初に到着した吾妻神社

梵天岩から縦走路を眺望(中央に東大巓) 
梵天岩から縦走路を眺望
(中央に東大巓)

大凹の水場 
大凹の水場

人形石 
人形石

長十郎から東大巓にワタスゲ咲く縦走路 
ワタスゲ咲く長十郎から東大巓への道

烏帽子山から昭元山、東大巓を振り返る 
烏帽子山から昭元山、東大巓を振り返る

烏帽子山の咲くシャクナゲ 
烏帽子山に咲くシャクナゲ

家形山過ぎの展望地から五色沼と一切経山を眺望 
家形山過ぎの展望地から五色沼と一切経山を眺望

一切経山頂から五色沼を眺望 
一切経山頂から五色沼を眺望

鎌沼と東吾妻山 
鎌沼と東吾妻山

ガスに包まれた東吾妻山 
ガスに包まれた東吾妻山頂

シャクナゲと吾妻小富士 
シャクナゲと吾妻小富士

磐梯吾妻スカイライン途中からぬる湯へ向かう 
磐梯吾妻スカイライン途中からぬる湯に向かう

ぬる湯温泉・二階堂に到着 
ぬる湯温泉・二階堂に到着

ぬる湯温泉の風呂 
ぬる湯温泉の風呂

04:10 西吾妻小屋・発
05:10 大凹の水場 (10分休憩)
07:20 東大巓
08:15 昭元山 (10分休憩)
10:40 家形山
11:45 一切経山 (35分休憩)
13:40 東吾妻山 (5分休憩)
15:20 浄土平
17:20 ぬる湯温泉・着

歩行時間 12時間00分
歩行距離 27km

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東北山歩旅行19日目(H29年7月13日) 西吾妻山(吾妻連峰縦走1)

天気  曇り時々雨

就寝中の深夜に雨の音がする。
今日の天気は曇り時々雨の予報。
雨は大よそ3時~4時にかけて降っていた模様。
1時間程度で静まる。
今日は今旅行中最も早く目的地に到着予定。急ぐ必要はない。
少しテント内で様子を伺うが再び雨が降る様子はなく起床し朝食。
道の駅では珍しくゴミ箱がある。流石「日本で最も美しい村」。
朝食を食べた後、有難く不要な物を処分。

今夜泊まる山小屋には水場がない。
道の駅で水袋2Lを満タン。白布峠Pのトイレで水補充を予定。
テントを片付けて出発しようとしたのが5時45分。
雨は降っておらず登山服で出発すると直後に雨が降り出す。
直ぐに雨合羽やゲイターを着用後、6時に再出発。
深夜の雨と同様に雨は1時間程度降ったら止んだ。
しかしまた何時雨が降り出すか分からないためそのまま歩き続ける。

今日は歩き始めから右足裏が痛い。
今までどちらかと言うと左足裏の方が痛かった。
左足裏をかばい気味に歩いたため今度は右足裏の方を傷めたかもしれない。
昨日の夕方に今旅行中初めて自販機でペットボトル飲料を購入。
今までは暑くても我慢していたが旅行も最終盤になりそろそろ解禁したい。
「ソルティライチ」を買って飲むと冷たく本当に美味しい。
それ程甘味は感じなかったが、糖分が足裏痛に影響した可能性を疑う。

出発後、最初は裏磐梯の桧原湖の周囲を囲む県道64号を進む。
出発から12km、約3時間で県道2号との分岐点に差し掛かる。
ここを左折して県道2号に進むと目指す登山口・白布峠への登り道になる。
標高850mから標高1400mまで登る西吾妻スカイバレーの道。
登り坂の途中、10時頃から再び雨が降り出す。
今回は1時間半ほど降り続き白布峠駐車場到着間近の時に雨が止んだ。

足裏の痛みを抱えながら歩いたが意外と遅れずほぼ予定時間通り到着。
トイレに入り水を調達しようと思ったら「雨水利用のため飲用不可」。
仕方なくトイレの水を煮沸して利用しようと思い、水袋に半分量を調達。
昼食を食べまだ時間に余裕があるためスマホを確認すると通信可能。
明後日に実家・青森に帰るJR切符を予約しようとスマホを操作。
事前の計画では「大人の休日倶楽部」で5%の会員割引を使う計画。
スマホの操作を始めた時に大人の休日倶楽部会員番号の失念に気づく。
会員番号を失念したままでは割引を利用できない。
スマホ内で会員番号を調べる方法がないか試したが、結局断念。

他にもスマホを色々操作してるうちにアッと言う間に1時間以上経過。
実は白布峠到着時には雨は上がり時々日が射す時間もあった。
このため濡れた雨合羽や靴を乾かす目的もあって少しゆっくり休憩した。
しかし流石にノンビリし過ぎだと後悔。
乾いた雨合羽をザックに収納し、慌てて登山に出発した。

登山に出発後、直ぐに自分の失敗に気づく。
登山道の両脇に生い茂る草や笹藪に付いた雨粒が身体に当たり衣服が濡れる。
雨合羽をザックに収納したのは早まった措置だった。
まあ道脇の草が身体に当たるのは一時的だろうと希望的観測をして進む。
しかし逆に登山道脇の草ヤブは徐々に密度を増して身体に当たる量も増加。
登山ズボンが半分びしょ濡れになった時、ようやく諦めて雨合羽を着る。
往生際の悪さが水濡れ被害の拡大を招く。

3年前に同じ道を歩いているのに登山道の記憶は全く無くなっている。
逆に運が良かったのは登山開始後20分ほどで小沢渡りが6回ほど出現。
その中のどの沢でも水を調達できる。
水量が多く流れの早い沢を選びトイレで調達した水を入れ替える。
但し水場として正式認定?された場所ではないので利用は自己責任。
(因みに今旅で沢水を20回以上飲水したが異常無し。)

更に3年前の白布峠から西大巓までは特別に苦労した思い出は無い。
しかし今回歩いたら登っても登っても未だ西大巓に着かないと焦る。
登山道は最初は登っては下るを繰り返すため徒労感を感じる。
その後に大石(大岩)の登り道となり、石との格闘が始まる。
割と急な大石の道と1時間近く格闘した後に山の上部が見え始める。
そこでもう直ぐ頂上だと思って進むとその先がまだ続く。
「頂上と思うとまだ先がある」を何度か繰り返し段々と気持ちが焦る。
西大巓に到着した時は結構な疲労感を感じた。

西大巓から西吾妻山までは開けた道を進むが今回はガスで見通し不良。
また今日は絶えず足裏の痛みを感じながら歩いている。
3年前より辛い登山だと感じながらも何とか西吾妻山頂に到着。
西吾妻山頂は周囲が樹木に覆われ眺望皆無のため証拠写真を撮り直ぐ下山。
白布峠駐車場での大休憩と登山時間の増加で予定を2時間超過。
17時半に本日最終目的地・西吾妻小屋に到着。
今日は登山の開始から終了まで1人の登山者とも出会わなかった。
今旅行中で初めての経験。

5時45分、気温20℃で一度出発 
5時45分、気温20℃時に最初の出発

「野鳥の森トンネル」脇に歩行者道あるがトンネルを通る 
「野鳥の森トンネル」脇に歩行者道があるがトンネルを通る

「桧原トンネル」はガスのため歩行者道を通る 
「桧原トンネル」はガスのため歩行者道を通る

雨が止み凪の湖面の桧原湖で釣りをする人 
雨が止み凪の湖面の桧原湖で釣りをする人

県道2・スカイバレーに左折して登り道を進む 
県道2・スカイバレーに左折して登り道を進む

東鉢山七曲りというジグザグ道を登る 
東鉢山七曲りのジグザグ道を登る

トイレの水は「雨水ですので飲めません」の表示 
白布峠Pトイレの水は「雨水ですので飲めません」表示

登り道から白布峠駐車場を見下ろす 
登り道から白布峠駐車場を見下ろす

いよいよ登山道に入り両側から濡れた草が容赦なく接近 
いよいよ登山道。両側から濡れた草が容赦ない接近

沢水場のうちの一つ 
沢水場のうちの一つ

進む道を阻もうとする大石 
進む道を阻もうとする大石

進む道を阻もうとする倒木 
進む道を阻もうとする倒木

霧の中の西大巓山頂 
霧の中の西大巓山頂

チングルマ、イワカガミ、他色々な花々 
チングルマ、イワカガミ、他色々な花々

コバイケイソウが連なる登山道 
コバイケイソウが連なる登山道

ワタスゲ畑の向こうに西吾妻山頂 
ワタスゲ畑の向こうに西吾妻山頂

ワタスゲ畑の向こうに西吾妻小屋 
ワタスゲ畑の向こうに西吾妻小屋

06:00 道の駅裏磐梯・発
09:00 県道64から県道2へ左折
11:40 白布峠駐車場 (100分休憩)
16:30 西大巓  (10分休憩)
17:25 西吾妻山
17:35 西吾妻小屋・着

歩行時間 9時間40分
歩行距離 31km

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東北山歩旅行18日目(H29年7月12日) 裏磐梯

天気 曇り時々晴

宿の朝食は7時半。
今日の移動距離は地図上で約36km、所要時間で約10時間を見込む。
食事後直ぐに出発できるよう荷物は事前にまとめておく。
8時過ぎに宿を出発。最終目的地到着は18時が目標。
昨日から足裏の痛みが増しており足の負荷軽減のため足をそっと動かす。

宿を出発して約1時間半後、朝に宿の会計をした男性職員が車で通りかかる。
「同乗しませんか」の誘いを丁重に断わる。
更に30分後、私を追い越して20mほど先で停車した車がいた。
私がそのまま進むと車から女性が出てきて「昨日泊まったお客さん?」と尋ねられる。
「そうです」と答えると、宿の食堂で夕食を提供した女性従業員だと言う。
昨日私の宿到着が遅れ、風呂より夕食を優先させて申し訳ないと話し、車の同乗を勧められる。
私は「気にしないで」と答え、歩く旅をしているので遠慮する旨を伝える。
朝日と飯豊で2度も下山後に車に乗り完歩目標は消えても、極力自力徒歩は続けたい。
福島県人の助け合いの暖かい気持ちは、旅継続の力強い励ましになった。

この日は午前中は曇り空が多く直射日光は少ないが気温は高め。
そして昼過ぎから時々日光が差し始める。
途端に身体が暑くなる。
昼過ぎに寄り道したスーパーで食料を買い足し昼食休憩を1時間とる。
スーパーで冷房に涼んだ身体を再び外気に晒すと、暑さが一段と堪える。
足裏の痛みを感じつつ目的地の裏磐梯を目指してひたすらコツコツ歩みを進める。
午前中は意識しなかった体温冷却だが、午後は農業用水路で2度ほど水浴び。
15時頃までは標高200m台を歩き続け、その先は標高900mまでの登り道。

スーパーで大休憩後は休まず歩き続け18時半過ぎに目的地までアト20分位。
その時、歩いている私の脇にパトカーが停車した。
2人の警官がパトカーから降りて私に質問をしてきた。
警官「何で歩いているのですか?」
私「青森から徒歩の旅を続けています。」
警官「家出人のケースもあるので、身元を確認できますか?」
私「免許証を持っています。」
免許証を出し、私の旅行計画書も見せて、疑いを晴らそうと努める。
警官「計画書もあって心配なさそうですが、一応本部に照会したいと思います。」
1人の警官は通信事情が悪い山の中であちこち動きながら携帯電話で通話を試す。
もう1人の警官は足止めしたことを詫びつつ、私の旅の経緯などを尋ねる。
10分ほどして本部と連絡が取れたらしく、疑いの晴れた私は無事解放された。

過ぎ去るパトカーを眺めながら、微かな怒りと複雑な感情が沸く。
夕暮れ迫り少しでも早く目的地に着きテントを張りたい時に何故、不審者扱いされる?
徒歩の旅は「みちのく潮風トレイル」と「四国お遍路」で2度経験済み。
みちのく+四国+今回で合計65日以上徒歩の旅をしている。
1日に最低2回~最高10回以上はパトカーとすれ違っている。
1日平均5回として300回以上パトカーと出会ってきた。
しかし1度もパトカーに呼び止められたことはない。何故今回は呼び止められた?
警官は家出人の疑いと言っていたが、歩いている人を全て家出人と疑うか?
あの「共謀罪」いや「テロ等準備罪」の影響なのか?
だとしたら一体不審者をどうやって見分けようというのか?
確かに私は2週間以上ヒゲをそらず服も汗で汚れ重そうなザックを背負っている。
しかし警官の方も共謀罪など対応の難しい法律が出来て困っているかもしれない。
真面目な警官ほど不審者を見逃さないよう一生懸命に取り組むのかもしれない。
ある意味で警官もこの法律で取り締まりに際限がなくなる犠牲者かも。

とりとめのないことを考えながら歩いていたら道の駅裏磐梯に到着。
今夜の寝床の候補の1つで、他にこの先30分の所のキャンプ場も候補地。
しかし時間は19時を過ぎているため寝床はここに決定。
幸い道の駅の営業は既に終了し、駐車中の車は3~4台で静かな環境。
雨の心配も出てきた夕闇の中で道の駅施設の軒下にテントを急ぎ設営。

宿の周辺には「そば処」の幟が多数 
宿の周辺には「そば処」の幟が多数

一風変わった宿泊施設の建物 
一風変わった宿泊施設の建物

この前後で2度同乗の誘いを受ける 
この前後で2度同乗の誘いを受ける

出発して3時間半、喜多方の町並が見えてくる 
出発後3時間半、喜多方の町並が見えてくる

「瓜生岩子」歴史上の社会貢献女性の石碑 
「瓜生岩子」歴史上の社会貢献女性の石碑

この先にあるスーパーで大休憩 
この先のスーパーで大休憩

この日最初に水浴びした用水路 
この日最初に水浴びした用水路

「日本で最も美しい村」北塩原村役場 
「日本で最も美しい村」北塩原村役場
(日本で最も美しい村連合には全国で63町村が加盟)

「会津一望の丘」からの眺望 
「会津一望の丘」からの眺望

登り坂で見かけた集落の集合墓 
登り坂で見かけた集落の墓所

この先でパトカーに呼び止められる 
この先でパトカーに呼び止められる

道の駅・裏磐梯にようやく到着 
道の駅・裏磐梯にようやく到着

08:10 いいでの湯・発
13:00 喜多方のスーパー (60分買物・昼食)
18:45 道の駅手前で警官の尋問 (10分尋問)
19:10 道の駅裏磐梯・着

歩行時間 9時間50分
歩行距離 38km

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東北山歩旅行17日目(H29年7月11日) 飯豊本山(飯豊連峰縦走2)

天気 晴

宿泊した梅花皮小屋は、難関雪渓「石転び沢雪渓ルート」の終着点。
当初は石転び沢を登ることも検討したが二百名山・朳差岳を優先した。
上から眺めるだけでも恐怖を感じる。朳差岳を選んで良かった。
小屋内には「今年はダイグラ尾根は通行不可」の貼り紙がある。
飯豊山荘から登る4ルートの内の1つで石転び沢の東側の尾根ルート。
登山道を管理することの大変さの一端を感じる。

今日も長距離コースなので早立ちするつもりだったが、結局朝5時出発。
出発前に小屋の管理人さんが来て登山コースの忠告を受ける。
「この先に多少急な雪渓の登りがある。滑落すれば止まらないので注意して。」
「雪渓脇が草場だが草も滑るから余り勧めない。雪渓を慎重に登った方が良い。」
私の姿(運動靴)を見て心配したらしい。忠告に感謝し出発する。
実は昨日門内小屋で出会った男性からも雪渓で何度も転んだ話を聞いていた。
男性によれば雪渓自体はそれ程危険ではないが草と雪渓が混在して滑ると話していた。
話だけでは状況が分からないので自分の目で確かめるしかない。

最初に小さな雪渓の登りが現れたがこれなら楽勝と進む。
その後に現れた雪渓も滑落の心配を感じないため慎重に進めば問題なし。
約2時間で4度ほど雪渓歩きをした後に「このことか」と思う雪渓に出会う。
確かに多少急で滑落すれば数10mは落ちそう。
片足を雪渓にもう片足を草に乗せて雪渓と草付場の間を慎重に登る。
その後も雪渓が現れたが慎重に進めば問題なく「天狗の庭」で雪渓ほぼ終了。

今日も暑い。青空で眺望は良好だが暑さで嬉しさも半分。
雪渓の通過時などは涼しく感じる時もあるが、総じて暑くて身体には辛い。
梅花皮小屋を出発して3時間強で御西小屋到着。雪渓で時間を要し予定を超過。
御西小屋到着の少し手前で御西小屋の管理人さんと出会う。
運動靴で雪渓に向かう登山者がいる旨の連絡が梅花皮小屋からあったらしい。
管理人さんは私の出発地を尋ね梅花皮小屋と答えると安心した様子で通り過ぎた。

御西小屋前で男性単独登山者と出会う。この日最初の登山者との出会い。
男性は管理人と行き違いらしい。水場は雪解け遅れで使用不能らしいと男性の談。
男性は昨日から登山中。飯豊本山小屋に昨夜・今夜と連泊。今から大日岳に登る。
余裕のある登山計画を少し羨ましく感じる。
登山は百人百様だ。

飯豊本山には10時40分に登頂。
予定よりも1時間半以上遅れている。
眺望良好の天気なのに誰もいない山頂。
飯豊本山到着まで1日半の間で出会った登山者は僅か3人。
飯豊は奥深い山で簡単には人を寄せ付けない山だと改めて感じる。
以後は下山完了までに5組7人ほどの登山者とすれ違う。皆一様に疲れた様子。

その後再び現れた雪渓を通過して切合小屋に12時半到着。軽食休憩。
切合小屋は2年前の7月8日に百名山登山で来ている。
その時は、管理人さん2人掛りで洗濯機の設置工事をしていた。
今回は、業者4人ほどで大掛かりな?トイレ改修工事?をしていた。
山小屋の管理というのがどれほど大変な作業なのか想像がつかない。
切合小屋の水場は、前回は冷水大量の印象、今回はぬるく普通量の印象?
もしかするとここ数日の猛暑の影響か?
切合小屋までで予定よりも2時間以上遅れている。着々と遅れが累積。
この先挽回できる見込みがないため今日の宿に電話してタクシーの手配を依頼。
宿からは「18時半までに到着したら風呂より先に夕食を食べて」と言われる。

切合小屋から1時間20分ほどで三国小屋に到着。
三国小屋の管理人さんはとても親切な人。
三国小屋から先では主ルートと別のサブルートを進むと時間短縮できる。
しかしサブルートの状況が分からず不安だった。
管理人さんからはサブルートの概略を聞き問題ないと教わる。
更に地蔵山を迂回短縮する道の情報や途中の水場の情報を教わる。
いろいろ親切に教えて頂き大変助かりました。感謝!

結局この日、川入の登山口到着が18時20分で予定を3時間50分超過。
予定超過は、雪渓での慎重歩行、暑さで体力減衰、足裏痛が要因。
そして一番は、計画自体に無理があったため予定時間の大幅超過だと反省。
川入に下山完了し登山道具の整理をしていたらタクシーも到着。
タクシー運転手さんの話では今年の喜多方市(飯豊)は暑い日が多いとのこと。
山頂方面では雪解けが遅れ山里では暑い日が多い、天気の仕組みは難しい。
本日の宿「いいでの湯」には予定より1時間35分遅れで到着。

梅花皮岳への登り道で振り返る北股岳と梅花皮小屋 
梅花皮岳の登りで振り返る北股岳と梅花皮小屋

烏帽子岳に向かう雪渓、左奥は飯豊本山、右奥は大日岳 
烏帽子岳へ向かう雪渓、左奥に飯豊本山、右奥に大日岳

キンポウゲ咲く縦走路で烏帽子岳を振り返る 
ミヤマキンポウゲ咲く縦走路で烏帽子岳を振り返る

遥か彼方の御西小屋を目指し融け掛け雪渓を進む 
遥か彼方の御西小屋を目指し融け掛け雪渓を渡る

渡り終えた雪渓越しに烏帽子、梅花皮、北股岳を振り返る 
渡り終えた雪渓越しに烏帽子、梅花皮、北股岳を振り返る

天狗の庭越しに烏帽子、梅花皮、北股岳を眺望 
天狗の庭越しに烏帽子、梅花皮、北股岳を眺望

御西小屋のバックに大日岳 
御西小屋のバックに大日岳

黄色、紫色、白色のお花畑 
黄色、紫色、白色のお花畑

 お疲れ気味で飯豊本山に到着 
お疲れ気味で飯豊本山に登頂

雪渓ルートの先に切合小屋 
雪渓ルートの先に切合小屋

三国岳小屋と親切な管理人さん 
三国岳小屋と管理人さん(感謝!)

三国岳から剣ヶ峰、地蔵山に向かう稜線 
三国岳から剣ヶ峰、地蔵山に向かう稜線

短縮(下南沢)ルートと林道桧枝岐線の合流地点 
短縮ルート(下南沢)と林道桧枝岐線との合流地点

予約1時間半遅れで「いいでの湯」に到着 
予約1時間半遅れで「いいでの湯」に到着

05:00 梅花皮小屋・発
09:20 御西小屋 (15分休憩)
10:40 飯豊本山山頂 (15分休憩)
12:35 切合小屋 (20分休憩)
14:15 三国小屋 (20分休憩)
15:30 美味冷水場 (10分休憩)
17:20 林道飯豊桧枝岐線に合流
18:20 川入 (タクシーに乗車)
18:35 いいでの湯・着

歩行時間 12時間00分
歩行距離 24km

乗車時間 10分
乗車距離 7km

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東北山歩旅行16日目(H29年7月10日) 朳差岳・北股岳(飯豊連峰縦走1)

天気 晴、一時霧

少しでも涼しい内に出発しようと朝4時に出発。
未だ薄暗いためヘッドランプを付けて出発。
今日予定の歩行距離が長いことも早朝出発要因。

心配なのは前半戦の朳差(エブリサシ)岳まで水場がないこと。
水分補給はしつつも水分節約もするという相反することに気を配る。
体力消耗を極力少なくするためゆっくりペースの維持を心掛ける。
カモス峰という所まで急登が続く。
日が昇るにつれ今日も気温上昇が大きくなる。
今日も朝から出会い無し。朳差岳までは誰とも会わない。

予定を1時間早めて出発し山頂到着は予定より1時間遅れ。
登山時間では予定を2時間超過。標準約8時間の所を7時間で登頂。
朳差岳とその周辺は見晴らし良好だが時間的余裕がない。
今日の目的地は梅花皮(カイラギ)小屋の先の御西小屋まで。
しかし大日岳に登りたいため無理を承知で立てた計画。
今日の様な疲労消耗登山は想定外なので朳差岳登頂時点で大日は断念。
最初立てた目標は梅花皮小屋だったので原点に戻ることにした。

1小屋目・朳差小屋では横になり休んでいる女性登山者と出会う。
もう一人の相方が水汲みに行っているとのこと。
水場は結構下った場所にある。私はパスする。
女性登山者は胎内登山口から入山したとのこと。
本日初めて出会った人。

2小屋目・頼母木小屋に着いた時、大水量の水を目にして生き返る。
冷たく美味しい水をガブ飲み後、腕や首に水をかけて冷やす。
水補給一段落後に小屋を見ると管理人が背を向け横になっている。
扉には「気軽に声をかけて」の掛札がある。
休んでいるのに起こすことに気が引けて躊躇し結局声かけはせず。
水場に「水は頼母木山からパイプ引水」表示と寄付金箱があり200円寄付。

3小屋目・門内小屋の時は、水場は小屋の手前登山道にある少量の融雪水。
小屋の前に管理人がいたため立ち話をする。
例年であれば別の場所の水場を使うのだが今年は雪解けが遅く利用できない。
止むを得ず現在の少量の雪解け水を水場としている。
この話を聞き民宿佐藤三右衛門女将の鶴岡櫛引地区の異常低温の話を思い出す。
山麓では農業が気温の影響を受け、山では雪解け水供給や雪渓の状況に影響がある。
青森では低温での問題発生はないが東北南部方面は今現在悪影響を受けている。

朳差岳以降は緩い稜線歩きと相応のアップダウン道の繰り返し。
暑さで疲労感・体力消耗感は相応にある。
体力温存のためペースを落としたか又は疲労で遅いペースなのか。微妙。
計画より時間を要している。
朳差岳、大石山、地神山、門内岳、北股岳は休憩込で標準タイム通り歩く。
最終地の梅花皮小屋まで朳差から約7時間、計画の2時間遅れで到着。

梅花皮小屋でテント泊の申し込みをする。今日の宿泊者は私1人。
管理人さんからは安全上は小屋泊を勧めている話を受ける。
稜線上の場所のため強風になることもあるらしい。
朝日連峰は全ての小屋がテント禁止だが飯豊連峰は多くの小屋がテントOK。
ただし話の印象としては将来的にはテントが禁止されそうに感じる。
テント場はブヨが多過ぎて早々にテント内に避難し早めに就寝した。
この日の出会い登山者は朳差小屋のほかに門内で単独登山者1人。

東俣彫刻公園から出発 
東俣彫刻公園から出発

途中の水場で水を調達 
途中の水場で水を調達

林道終点登山口 
林道終点登山口

急な登り道が続く 
急登が続く

前朳差岳から朳差岳への道 
前朳差岳から朳差岳への縦走路

朳差岳山頂(背景は前朳差方面) 
朳差岳山頂(背景は前朳差方面)

朳差小屋を通る縦走路 
朳差小屋を通る縦走路

頼母木小屋手前のヒメサユリ 
頼母木小屋手前のヒメサユリ

頼母木小屋の大水量の水場 
頼母木小屋の大水量の水場

振り返ると左手に頼母木小屋、右奥に朳差岳と小屋 
左手に頼母木小屋、右奥に朳差岳と小屋
(頼母木山で縦走路を振り返る)

縦走路から眺望、中央に北俣岳、右奥に門内小屋 
中央に北股岳、右奥に門内小屋
(地神山を下山中の眺望)

門内小屋手前の眺望、右手に北俣岳、中央鞍部に梅花皮小屋 
右手に北股岳、中央鞍部に梅花皮小屋
(門内小屋手前からの眺望)

門内小屋手前に咲くニッコウキスゲとヒメサユリ 
ニッコウキスゲとヒメサユリ
(中央の門内小屋の手前にて)

北俣岳山頂 
北股岳山頂

北俣岳から梅花皮岳、烏帽子岳、左奥が飯豊本山、中央に御西小屋、右奥が大日岳 
梅花皮岳、烏帽子岳、その奥が飯豊本山、右端に大日岳
中央に御西小屋が微小(北股岳山頂直下から眺望)

梅花皮小屋と石転び沢ルート 
梅花皮小屋と石転び沢ルート上部

石転び沢の雪渓 
石転び沢の雪渓

04:00 東俣彫刻公園・発
05:20 林道終点登山口
10:55 朳差岳 (10分休憩)
13:15 頼母木小屋 (20分休憩)
16:25 門内小屋 (5分休憩)
17:30 北股岳 (5分休憩)
18:10 梅花皮小屋・着

歩行時間 13時間30分
歩行距離 23km

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東北山歩旅行15日目(H29年7月9日) 東俣公園(新潟)

天気 晴

朝の少しでも涼しいうちに出発と思っていたが…
宿を出て帽子の忘れ物に気づいて引き返し再出発が7時20分。
今日も暑い。
水分補給に気をつけ体温上昇対策に道脇の沢水等で随時身体を冷やす。

泊まった民宿の若女将運転の車が10時頃に通りかかる。
乗車の誘いを受けたが丁重に辞退。
また道端で気さくな老婦人から歩き旅に慰労の言葉を頂く。

昨日から旅の継続の意味を考え始めていた。
全行程完歩の目標が消えた今、足裏の痛みを抱えて何を求めるのか?
弱気になりかけていたが、見知らぬ人の応援が背中を押してくれる。
痛みについても様々新たな発見があり、得るものは多い。
危機への対応や危険の未然防止などについても考えさせられる。
食事の事、水分補給の事、疲労の事なども、やってみて色々な事が分かる。
全行程完歩の目標は潰えても最初に立てた計画をできる限り実行しよう。

昼頃に到着した小国町のスーパー「エコー」で買い物と昼食に1時間。
冷房が効いていてついつい長居。水分補給も欠かせない。
12時にスーパーを出たらすぐ灼熱地獄。異常な暑さ。
13時の道路の気温表示計は33℃!

大石川沿いを歩く。
釣り人や水遊びをする子供を見かける。
樹木もない川沿い歩きで日陰がない。
午後5時を過ぎてようやく気温が下がり出し場所により日陰も現れる。

東俣彫刻公園への到着は予定より1時間遅れの19時。
18時過ぎに大石ダム前駐車場で一人見かけた以後は誰とも出会わず。
19時頃になると薄暗くなりライト点灯の準備が必要。
急いでテント設営し夕食を摂る。
明日に備えて20時30分には就寝。

民宿さいとうを出発 
7時過ぎに民宿さいとうを出発

朝から日差しが突き刺さる 
朝から日差しが厳しい

小さな神社脇の神聖水場 
小さな神社脇の神聖水場で喉と身体を潤す

飯豊連峰に向かい進む 
彼方に見える飯豊連峰を目指して歩く

農業用水路も今の私には水場 
農業用水路も私には貴重な水場

昼前に着いた小国町のスーパー 
昼前に到着したスーパーで大休憩(身体の冷却)

渓谷美と隣り合わせするトンネル 
渓谷美と隣接するトンネルを通過する

道路の気温標示計は33℃! 
道路の気温表示機は33℃だった!

新潟県関川村に入る 
新潟県関川村に入る

3本の橋が仲良く並ぶ川を渡る 
3本の橋(道路、鉄橋、配水管?)が並ぶ

炎天下の大石川沿いをひたすら歩く 
炎天下の大石川沿いをひたすら歩く

休憩地のダム管理棟そばのトイレ小屋 
ダム管理棟前の駐車場で一休みする

東俣彫刻公園の東屋 
誰もいない東俣彫刻公園の東屋にテント設営

07:20 民宿さいとう・発
10:55 小国町のスーパー (60分買物・昼食)
18:20 大石ダム駐車場 (10分休憩)
19:05 東俣彫刻公園・着

歩行時間 10時間30分
歩行距離 48km

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東北山歩旅行14日目(H29年7月8日) 大朝日岳・祝瓶山(朝日連峰縦走2)

天気 晴れ

今日は予定の5時出発より20分早い出発。
天気は快晴。眺望良好だろうが気温上昇が心配。
今日のルートは水場が少なく水袋容器2L満水にする。

大朝日岳までに3組と出会った。
最初は2人組で昨夜同宿した人達。
2人組は以東岳~大朝日岳~古寺鉱泉。飯豊の経験や私の山旅の事などを話す。
二人目は昨日同時出発した単独の長野若者。
お互い今日は長距離コースなので頑張ろうと激励し合う。
三人目は地元の年配登山者で周辺山域をよく知る人。
昨夜の大朝日小屋は50人の宿泊者で超満員だったことや祝瓶山の話を聞く。
出発を早めた貯金は途中のお喋りと雪渓ルートでの時間超過に消えた。

大朝日岳の山頂到着は予定の20分遅れ。
大朝日岳山頂からはこれから進む祝瓶山ルートが良く見える。
この先はペースを維持し体力消耗を抑えてコツコツ進むしかない。
大朝日岳から祝瓶山までは標準タイム6時間で中間点の大玉山まで3時間。
私はこの区間で30分短縮を予定していたが大玉山までで逆に30分超過。
暑さが体力の消耗を早めているのが分かる。一体気温は何℃なのかしら?

大玉山までで水袋の2Lのうち4割ほどを消費した。
大朝日岳から大玉山までの区間に水場が1か所あるがコースから少し離れる。
大丈夫と判断して給水をしなかった。
この後は祝瓶山までに水場が1か所ある予定。

大玉山から進むと登山道の刈払い作業中の人と出会う。
ここは結構急斜面の山腹に細い登山道が付けられた歩行に注意の要する区間。
刈払いのため機械を振り回して作業する男性を見て大変さに頭が下がる。
すれ違う時に挨拶をしたら、蛇の死骸?を見せ「要らないか?」との言葉。
「見るだけで結構」と返事し、刈払い作業の慰労と感謝を伝え先に進む。
後に再度この男性と出会うことになり、更に感謝することになる。

大玉山と祝瓶山はほぼ同じ1400m台の標高だが途中で一旦1000m台まで下る。
その鞍部の近くに水場がある予定だったが標識が見当たらなかった。
結局水場を見つけられず水の補給なしでそのまま進むことになる。
祝瓶山間の鞍部で祝瓶山から下山中の単独登山者と出会う。
大朝日以後の唯一の登山者との出会い(刈払い作業男性以外)。

鞍部を過ぎていよいよ祝瓶山への急登が始まる。
最初は疲れは感じていたが、何とか大丈夫だろうと思っていた。
しかし今までの暑さによる体力消耗は相当身体にこたえていた。
登り始めて間もなく身体が動かなくなり完全にペースダウンの状況になる。
最も苦しい時は10分登っては10分休むような極度の疲労感に襲われる。
汗拭きタオルを紛失し、カメラを置き忘れて取りに戻り、意識も少し衰弱。
休んでいるときには眠気に襲われ、数秒間眠りに落ちた。
眠気は昨夜山小屋で良く眠れなかったことが原因と思った。
疲労は暑さとアップダウンでの体力消耗と少量食によるエネルギー不足と思った。
発汗も多量で水不足も感じていたが、過去の経験や口の乾き具合からまだ大丈夫と思った。
この時点では水袋の水は当初の2Lの内4割ほどを残していた。
休憩時間は増大したが何とか気力を振り絞り登るきる。

祝瓶山山頂へは予定を2時間超過して15時に到着。
この時点で徒歩での民宿到達は大幅遅刻が明確なためタクシー利用を決断。
祝瓶山頂でスマホ携帯電話の通信可能を確認できた。
登山口への到着予定時刻を見定めてからアトで電話しようと判断。
しかしこの判断は間違いだった。
その後下山道を1時間ほど歩き電話するが通信不可。
電話するため一旦腰を下ろして休むと再度腰を上げるのに数分かかる。
これを2~3度繰り返し、結局下山中の山中では通信出来ないと知る。

最終的に下山道終点近くの「鈴出ノ水」水場到着が17時35分。
下山でも標準タイムより更に30分以上の遅れ。
水場で水をむさぼる様に飲む。飲んでも飲んでも未だ飲み足りない。
1L以上飲んで漸く落ち着き水場から立ち上がると生き返った気分。
疲労、空腹感、眠気の全てから解放されたと感じる。
今までの疲労や眠気などは全て水不足が原因だったと身体が伝えている。

体力は回復したが既に民宿の予約時間を過ぎて更に2時間以上徒歩はできない。
更に体力回復と共に今まで感じなかった足裏の痛みをまた感じる様になった。
早く電話の通じる所まで行き民宿にタクシーの手配を依頼しなければと焦る。
その時後ろから人が来た。
大玉山の登山道で刈払いをしていた男性だった。

男性「今頃何故ここを歩いているの?」
私「祝瓶山の途中で完全にバテて大幅に遅れてやっとここまで歩いた。」
男性「私もバテた。多分30℃は超えた。これ程暑くて風も吹かない日の作業経験は無い。」
男性「あの時見せた蛇を受け取っていればバテに効き目があっただろうに。」
男性「どこまで歩くの?」
私「民宿まで歩く予定だったが、遅れてしまったので車を呼びたい。」
男性「私の軽トラに乗れば良い。」
ということで正に「救いの神様」登場。民宿まで軽トラに同乗させてもらう。

男性は「民宿さいとう」と親しいらしく、刈払い作業の手土産にキノコをおすそ分け。
(キノコは翌朝の朝食みそ汁で提供。)
男性に心から感謝を伝え、民宿に遅刻を詫び、民宿の玄関前でまた水をガブ飲み。
その後民宿に入り、夕食を風呂の後にお願いする。
風呂に入るため靴下を脱いだら、痛かった左足裏の皮が剥がれていた。
登山の終了直前まで余り感じなかった足裏痛が水をガブ飲みした後に再発。
痛みは脳が感知することを改めて身体で感じた。
(このことについては、後日に改めて書いてみたい。)

「民宿さいとう」はとても良い宿だ。
割と新しい建物で各部屋は綺麗に掃除されている。
料理も地場野菜料理中心の品数の多い家庭料理で美味い。
若女将や一家全員が気さくな人柄で良い。
洗濯機も無料利用できた。
大危機の可能性もあった一日は助けももらい無事終了。
幸せを噛み締めて就寝。

出発後に山小屋と昨日までの道を振り返る 
出発後に山小屋と昨日までの道を振り返る

朝5時前の朝日。暑くなりそう… 
朝5時前の朝日。暑くなる予感…

ヒナウスユキソウとシャクナゲの道を通り竜門山へ 
ヒナウスユキソウとシャクナゲの道を通り竜門山へ

ヒナウスユキソウの道から西朝日へ、更に遠方は大朝日 
ヒナウスユキソウの道を西朝日、更に彼方の大朝日へ

中岳から大朝日岳へ続く縦走路 
中岳から大朝日岳へ続く縦走路

大朝日岳山頂から北方面を眺望 
大朝日岳から北方面を眺望

大朝日から祝瓶山への道、遠く飯豊連山を眺望 
大朝日岳から祝瓶山への道、遠く飯豊連山を眺望

道案内の様な石柱が並ぶ祝瓶への縦走路 
道案内の様な石柱が並ぶ祝瓶山への縦走路

祝瓶山と飯豊連峰をバックに咲くヒメサユリ 
祝瓶山と飯豊連峰をバックに咲くヒメサユリ

大玉山への道(中央鞍部に刈払い作業男性) 
大玉山への道。中央鞍部に刈払い作業男性(極小)

祝瓶山へ急登途中で写真撮影後、カメラを置き忘れ! 
祝瓶山への急登途中、写真撮影後カメラ置き忘れ!

予定を2時間超過し祝瓶山頂へ到着 
予定を2時間超過し祝瓶山頂へ到着。中央奥に大朝日岳

下山路は中央奥に続く鈴振尾根 
下山路は中央奥に続く鈴振尾根

漸く着いた沢で水を爆飲(ピンボケ) 
漸く着いた沢で水を爆飲(ピンボケ写真)

民宿さいとうの美味しい夕食 
民宿さいとうの美味しい夕食

04:40 竜門小屋・発
07:50 大朝日岳山頂 (5分休憩)
11:20 大玉山 (10分休憩)
15:00 祝瓶山 (10分休憩)
17:35 鈴出ノ水 (水場で10分飲水)
18:00 大石橋の手前 (車に同乗)
18:30 民宿さいとう・着

歩行時間 12時間30分
歩行距離 20km

乗車時間 30分
乗車距離 10km

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東北山歩旅行13日目(H29年7月7日) 以東岳(朝日連峰縦走1)

天気 晴れのち霧

朝5時前に出発準備をしていると車3台到着。
1台は長野ナンバーの単独登山者。
2台は地元ナンバーで各車に1人ずつ2人コンビ。
長野の人は、大朝日小屋に宿泊し以東岳~大朝日岳を2日で往復予定とのこと。
地元の人は、最初は早朝登山に来た地元登山者と思った。

地元2人組は登山準備中で、長野の人とほぼ一緒の朝5時登山出発。
私の登山速度は普通速度だが休憩が少ないので、トータル的に他人より早いペース。
長野の人は私より早歩きなので徐々に引き離された。
一方、地元2人組の来る気配はなく、このまま追い越されないと思っていた。
しかし、小沢を渡る際に足を滑らせて片足を沢水に浸けてびしょ濡れ。
靴を脱ぎ靴下を脱いで足を拭いていたら、地元2人組が私を追い越していった。
つい数分前までは背後から人が来る気配は全然感じなかった。
沢渡り失敗で時間を5分ほどロスしたが、それにしても2人組のペースは速い。

登山口からは急斜面の山腹に取り付けられた斜道が続く神経を使う道。
2人組は相当山慣れした人か、この山域を良く知る人だろう。
その後20分ほど先に進むと2人組が休憩をしており私は挨拶をして追い越す。
そして更に20分ほど進むと2人組は私の前を歩いていた。
まるで幻覚を見た気分の私は2人組にどこで追い越したか尋ねる。
山腹をつづら折りで登る道を私が行く間にショートカットして登る道を進んだとのこと。
確かにつづら折り道は傾斜が緩く長い道だが、ショートカット道があるとは気付かなかった。
但しつづら折り道の所々には山肌の土砂流出防止のため直登禁止のロープが張られている。

随分道に詳しいですね、と言うと相手はタキタロウ山荘の主人(管理人)だった。
よく見ると「登山巡視員」の腕章をしていた。迂闊だった。
数日前の大雨で山荘前の水場が断水してないか確認のために来たとのこと。
水場は沢水を引いているが年に数回は大雨で土砂や枯葉等が取水口を塞ぎ断水するそう。
安全・安心登山のために陰では様々な人々が支えている。感謝。

幸いタキタロウ山荘前の水場は断水していなかった。
ご主人にはこの先の登山情報を教えていただいた。
ご主人の話では今日の天気は最近では最高の天気。
この時期は月に数回しか晴天にならないのだそう。
晴天は素晴らしい一方で気温も相当高い。水が重要になる。

大鳥池(タキタロウ山荘)で登山道は直登コースとオツボコースの2手に分かれる。
直登コースは沢渡りのある短時間コース、オツボコースは花咲く多少長めのコース。
オツボコースを選択するとすぐに急登が始まる。
三角峰に向かう手前で小さい雪渓を慎重に渡る。
眺望が素晴らしい。チングルマやヒメサユリも出現。
三角峰からの登山道は以東岳を望み歩く眺望良好コース。
眺望も凄いが発汗も凄く予定を少し遅れて以東岳に到達。

以東岳山頂で軽食をとりつつ体力回復のため休憩。
休憩時にザックを確認するとショルダーベルト取付部の一部破断が判明。
実は登山途中でザックからビリッと音がして嫌な予感がしていた。
ザックは最近試し購入した中国製の安物。背負うのに致命傷でないのが不幸中の幸い。

以東岳山頂からは大鳥池やその周辺の山並みが美しい。
しかし昼前から少しずつ遠方の山々に雲がかかり始めた。
大朝日岳方面は徐々に雲の中に隠れ始める。
以東岳で十分休憩後、狐穴小屋の水場に向かう。
狐穴小屋手前に20m程の雪渓があるが傾斜は緩く問題なし。
狐穴小屋の前には冷たく豊富な水量の水場がある。
思う存分飲水と水浴びを楽しみ水袋容器にタップリ補給した。

中先鋒を過ぎて寒江山に登る頃から周囲に霧が現れ暑さも弱まる。
眺望は楽しめなくなるが身体には優しくて助かる。
今夜の宿「竜門小屋」到着は予定を1時間超過し16時半。
竜門小屋の前には水量豊富な水場完備。
竜門小屋では同宿者が3グループ6人。
夕暮れ時には霧が晴れて現れた景色を眺めながら夕食を楽しむ。
そして明日の計画に思いをはせる。
今日はペースが多少遅くても問題はなかった。
しかし明日は予約した民宿に遅れずに到着したい。
早朝に出発してペース維持に努める必要がある。

以東岳・朝日岳登山口 
以東岳・朝日岳登山口

急斜面山腹に付けられた登山道 
急斜面山腹につけられた登山道

沢渡りで足を滑らせた 
沢渡りで足を滑らせた

いつの間にか先にいた山荘ご主人 
いつの間にか先を歩いていた山荘ご主人

タキタロウ山荘(大鳥小屋) 
タキタロウ山荘(大鳥小屋)

大鳥池越しに以東岳を眺望 
大鳥池越しに以東岳を眺望

登山道には絵本にでも出そうなキノコ? 
絵本にでも出そうな登山道で見つけたキノコ?

チングルマの向こうに辿ってきた道を振り返る 
チングルマの先に辿ってきた道を振り返る
(三角峰の手前にて)

以東岳山頂から大鳥池を望む 
以東岳山頂から大鳥池方向を望む

破損したザックのショルダーベルト 
破損したザックのショルダーベルト

曇り始めた以東岳から先の縦走路 
曇り始めた以東岳から先の縦走路

水量豊富な狐穴小屋の水場 
水量豊富な狐穴小屋の水場

ヒメサユリの咲く縦走路 
ヒメサユリの咲く縦走路

シャクナゲの咲く縦走路 
シャクナゲの咲く縦走路

ヒナウスユキソウの咲く縦走路 
ヒナウスユキソウの咲く縦走路

今夜の寝床の竜門小屋 
今夜の寝床の竜門小屋

竜門小屋から眺める夕陽と寒江山 
竜門小屋から眺める夕陽と寒江山

05:05 泡滝ダム・発
07:55 大鳥小屋 (25分休憩)
11:35 以東岳 (25分休憩)
13:55 狐穴小屋 (10分休憩)
16:35 竜門小屋・着

歩行時間 10時間30分
歩行距離 21km

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東北山歩旅行12日目(H29年7月6日) 泡滝ダム(朝日連峰縦走前日)

天気 曇りのち晴れ

民宿で朝食を頂いている時に女将さんから尋ねられた。
「今日はミイラの寺に行きますか?」
昨日夕食時に、近所に本明寺という寺があり生きながら成仏したミイラ(即身仏)が安置されている話を聞いていた。
女将さんからは寺にお願いすれば拝観できるかもしれないから是非訪ねたら良いと勧められていた。
個人的には興味はあるが是非行きたいというほどではないため、曖昧に返事をしてお茶を濁した。

昨日夕食時には、もう一つ話題になったことがある。
ここ鶴岡市では過去に例がないほど今年の春から初夏は寒い日が続いているとのこと。
このため今年の農作物は軒並み不作になっていること。
昨日までも悪天候が続き今日も朝から曇り空で、天気だけはどうにもならないという話になった。
天気予報では今後は徐々に天気が良くなるようだと私が楽観的な話をしても、女将さんは諦めた様に笑った。

昨日まで湿っていた靴は、朝も未だ湿気が残っていた。
靴以外は洗濯して乾燥させてスッキリし、民宿に世話になった礼を述べて朝8時前に出発。
今日は暑くなる予報なので、ペース配分に気をつけて歩き始める。
出発後2時間ほど歩くとトラックの運転手さんに「何処まで行くの?大丈夫?」と声かけられた。
「朝日連峰まで歩いて行くので大丈夫」と返事。

更に30分ほど歩くと民家の玄関先で娘さんとお母さんが私を出迎えた。
「さっき車を運転中に見かけた。アリナミンVを飲んで頑張ってください!」
自転車旅行や四国遍路の過去の話もしたらとても感激され、力強い励ましをもらった。
つい先ほどまでは足裏の痛みを気にしながら、旅をこのまま続けるのはキツイと感じていた。
しかしアリナミンVを頂き娘さんと話をしたら、足の痛みが気にならなくなった。

更に曇り空から徐々に青空に変わり、湿っていた靴は乾燥し足は4日振りに乾燥化。
一方で昼前から徐々に暑さが増して、体温上昇の負担が生じ始める。
なるべく日陰を求めて歩き、更に沢水に出会う度に飲水と水浴を繰り返した。
水浴びは身体が露出した場所全て、手・腕・頭・首筋に水をかけて体温を下げる。

昼過ぎに到着した旅館朝日屋で登山計画書を提出し、登山道の状況を尋ねると特に問題は無し。
朝日屋の横には給水場があり水袋容器に給水した後、日陰で軽昼食を摂る。
更に先に進むとワラビの大群生地が出現。
その気になれば食べ頃ワラビを100本も採れそうだったが10本ほど採取した。
その後も道端には何種類かの山菜があり、夕食用に少量ずつ採取した。

本日最終目的地の泡滝ダム到着は予定より20分遅れ。
泡滝ダムは以東岳登山口の終点駐車場のため誰かいるかと思ったが駐車車両は無し。
駐車場手前の岩場からは水がしみ出しており、飲水用に水袋容器2Lを満杯に満たす。
広い駐車場の片隅にテント設営後は、楽しみにしていた山菜の夕食。
山菜4品(ワラビ、ミズ、フキ、コゴミ)を加えたラーメン+乾燥海藻と卵サラダが夕食メニュー。
天気予報では明日から2日は好天の予報。念願の朝日連峰縦走が楽しみ。

この先で、2組から元気を頂く 
出発後1時間はまだ曇。この更に先で2組から激励を頂戴

道端のアヤメかショウブかカキツバタか? 
道端のアヤメかショウブかカキツバタか?

最初の水浴び場所 
本日最初の水浴び場所

2度目の水場は民家先。勝手に頂戴し失礼。 
2度目の水場は民家の前。勝手に頂戴し失礼。

3度目の水場はトンネルを抜け祠の脇 
3度目の水場はトンネルを抜けた祠の脇

旅館朝日屋。水場は建物の裏手 
旅館朝日屋。水場は建物の裏手

広大なワラビの群生地 
広大なワラビの群生地
(左の葉っぱ群もワラビが多数)

舗装道から砂利道に変わり遥か彼方朝日連峰? 
舗装道から砂利道に変わり、遥か彼方朝日連峰?

最後の(私だけの)水場から駐車場に向かう 
最後の(私だけの)水場から駐車場に向かう

夕食用のワラビ、ミズ、フキ、コゴミ(左から) 
夕食用のワラビ、ミズ、フキ、コゴミ
(直射日光に晒したため萎びた)

広い駐車場の端にテント設営 
駐車場の端っこにテント設営

07:55 農家民宿・発
13:35 旅館朝日屋 (20分軽食休憩)
16:50 泡滝ダム・着

歩行時間 08時間30分
歩行距離 36km

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東北山歩旅行11日目(H29年7月5日) 鶴岡市

天気 霧のち曇り

昨日までの疲れは睡眠である程度とれた。
天気はこれから回復傾向にあるらしい。
足裏の違和感はあるが、もう少し旅は継続しよう。

昨日の鳥海山登山では事前準備に二つのミスがあった。
一つ目は祓川から山頂に向かう登りの雪渓の情報収集。
二つ目は下りの湯ノ台道のある心字雪渓の情報収集。
登りの一番最初の雪渓や康新道上の雪渓ではもっと登りやすい道があったかもしれない。
「康新道」ではなく「舎利坂」ルートの方が良かったかもしれない。
下りの「心字雪渓」については南側斜面にこんな大きな雪渓があるとは想像もしなかった。
鳥海山は過去に二度登山経験があるため安易に考えていたと反省。

舞鶴公園で出発準備をしていると朝5時半頃にトイレ掃除ボランティアのおじさんがやって来た。
すぐそばの荒瀬川の7月10日鮎釣り解禁に合わせ県外から大勢の釣人が公園に来ると言う話を聞く。
公園内にテントを設営して寝泊まりする鮎釣り客が多いらしい。
芝刈りも定期的にされていて気持ちの良い公園でテントを張るには最高の場所かも。
(近くには有料の八森キャンプ場があるにも拘わらず公園に無料でテントを張れることに驚き。)

朝6時前に公園を出発し3日振りに2食付きの宿に向かう。
今夜の宿は、当初「民宿・知憩軒」を予定していた。
ネットで検索すると国の「おかあさん100選」に選ばれた宿の女将長南光さん経営「農家レストラン」の料理が高評判。
日曜日の夕方に道の駅東由利から予約の電話をしたら、申し訳なさそうに予約を断られた。
「火曜・水曜は定休日なの。農家と店の両方を維持するのが歳と共に負担になったの。」
そこで第二候補だった「農家民宿・佐藤三右衛門」に問い合わせると、一人旅徒歩旅行者を暖かく受け入れてくれた。

今日は東北山歩旅行の中間日に当たる。
予め郵送手配していた後半戦の食料を鶴岡郵便局で受領する計画。
午後2時に鶴岡郵便局で予定通りアルファ米、即席麺、レトルト食品等を受け取りザックに詰め込む。

午後3時過ぎスーパーで買い足しをした後歩道を歩いていると自転車の男性が後ろから近寄ってきた。
少し前に徒歩旅行者らしい姿を見つけて、暫く尾行した後に話しかけたとのこと。
年齢は自分より1歳上の60歳。自転車での日本旅行や、四国お遍路旅行などを過去にしてきたと言う。
沖縄も旅行したそうで、私よりも遠方を旅行している。
20分近く自転車に乗りながら話をして元気を頂き別れた。

農家民宿には予定より10分遅れで到着。
今日は午後から少し太陽も出たが概ね曇り気味で、宿到着時も靴は湿った状態。
約3日間湿った靴の中に閉じ込めた足を宿の玄関で解放し久しぶりの乾いた空気に足を晒したが、痛い。
2日間薄暗い場所での寝泊まりで足裏を観察できず、この日足裏を見る。
左足裏の皮は剥がれ右足裏は剥がれる一歩手前。

乾いた靴下に履き替えてから近所の温泉「かたくり温泉ぼんぼ」に向かう。
約200mの距離を5分ほどかけゆっくり歩く。
温泉内では足裏への刺激を極力避けながら身体の疲れを癒した。

民宿の夕食は久しぶりの家庭料理という感じで味を噛みしめながら食事した。
80歳に近い女将さんからは農業の話を聞いた。
収穫時期が重ならない様に種植え時期を少しずつずらすということ。
秋に収穫した野菜の冬場の保存方法(大根は新聞包み、白菜はポリに包み雪の中、葱は縦置き等)。
歳と共に衰えを感じているらしいが、まだまだ現役バリバリの女将さんだ。

テントを張った舞鶴公園トイレ小屋 
テントを張った舞鶴公園トイレ小屋

霧に煙る田んぼ道を歩く 
霧に煙る田んぼ道を歩く

道を横断するカモ?達 
道を横断中のカモ?達

雨で増水した最上川 
雨で増水した最上川を渡る

八幡公園で一休み 
八幡公園で一休み

自転車の様な機械で田んぼの水はけ作業をするおじさん 
自転車の様な機械で田んぼの
水はけ作業をするおじさん

立派な建物は町立横山小学校 
立派な建物は町立横山小学校

自宅から送った局留め小包を受領した鶴岡郵便局 
自宅から送った局留め郵便物を受領した鶴岡郵便局

小包の中身(食料)をザックに移し替え 
小包の中身(食料)をザックに移し替え

趣のある鶴岡の伝統的建物群 
趣のある鶴岡の伝統的建造物群

農家民宿・佐藤三右衛門 
 農家民宿・佐藤三右衛門

カタクリ温泉ぼんぼ 
カタクリ温泉ぼんぼ

ふやけてしまった私の足 
ふやけてしまった私の足

05:50 舞鶴公園・発
09:25 庄内町・八幡公園 (15分休憩)
09:50 MaxValu余目店で食事 (35分食事)
13:50 鶴岡郵便局 (20分滞在)
15:40 ヤマザワ櫛引店(25分買い物)
17:10 農家民宿 佐藤三右衛門・着

歩行時間 10時間00分
歩行距離 44km

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東北山歩旅行10日目(H29年7月4日) 鳥海山

天気 曇りのち雨

夜中から未明にかけて聞こえていた風雨の音が朝には静まる。
天気は曇りで雨は止んでいる。
衣類の乾燥具合を見たが昨日と変わらず濡れたまま。
昨夜悩んだ旅行断念はせず、濡れた衣類を再着用し登山出発。

出発して祓川神社鳥居に来るといきなり小規模な雪渓が現れた。
(祓川ヒュッテ玄関前の掲示板には鳥居の先の「タッチラ坂は登山道出ている」と表示。)
登山道が良く分からなかったため雪渓を登って進む。

雪渓の問題点は2つある。
1つは急斜面になればなるほど滑落の可能性が増す恐怖。
もう一つは雪渓の状況変化や天候でルート判別の困難性。

七ツ釜避難小屋を過ぎてから急斜面の雪渓が現れる。
雪渓を登る以外の道を確認するが不明。
諦めて急斜面の雪渓を慎重に登り始める。
因みに今回の旅ではアイゼンを持参せず靴も軽登山靴のため不安が大きい。
雪渓を半分ほど登るもルートが分からず、左側の藪の中が道にように見える。
雪渓を8mほどトラバースし藪に向かったが道ではなかった。
しかし何とか藪の中の歩きやすそうな所を選び上に向かうと登山道に合流する。
前半の登りの大きな難所を越えたが、精神的疲労大。

大小4か所ほどの雪渓を越え、視界が不安定なガスの中、10時前に山頂着。
山頂到着時は一面ガスで視界はほぼゼロ。
15分ほど軽食休憩するも登山開始から誰一人会わずに下山路に向かう。
下山道中時に運よく少しだけ霧の晴れ間から山頂方面を眺望。

下山路がまた一苦労。
河原宿までの下山路にある「心字雪渓」と呼ばれる大雪渓。
ガスで視界が利かない状態。スマホの地図を頼りに進むと沢筋に入る。
しかしどう見てもヤブ化していてとても歩ける様には思えない。
迷っていると夫婦連れが向こう側から登ってきた。
本日初めての出会いが「救いの神様」に見えた。
夫婦連れと二言三言言葉を交わし、夫婦連れが辿ってきた方角へ向かい下山。

無事河原宿に着き心底ホッとして喉を鳴らして沢水をすすり込む。
そこで男性2人組の登山者と出会う。
男性2人組は先の夫婦連れと同様山頂を目指したが心字雪渓が不安で諦めて下山中とのこと。
河原宿を過ぎた頃から霧から雨模様に変わり始めており下山は賢明な判断と思う。
夫婦連れの無事を祈るのみ。

15時過ぎに「家族旅行村」に着き約10時間の登山は完了。
予想外の雪渓とガスの視界不良が重なり、予定の登山時間を2時間以上超過。
疲労も蓄積。家族村管理棟前でしばし休憩。

登り道では余り感じなかった足裏の痛みが下り道で徐々に出始ていたが今日はこの後もロード歩きがある。
雨が徐々に強まり沈み勝ちな気分を何とか奮い立たせて家族村から本日の目的地に向かう。
約15kmのロードを3時間半かけて歩き、夕暮れ迫る雨の中19時過ぎに目的地の舞鶴公園に到着。
直ぐに舞鶴公園のトイレ小屋の軒下に雨を避けてテントを設営。

舞鶴公園の前には八森温泉・食事処「ゆりんこ」という施設がある。
旅行計画時からこの日は温泉と食事を楽しむ予定だった。
しかし疲労が大き過ぎ、雨の中を傘も無くて「ゆりんこ」まで2分ほど歩く気にもなれない。
温泉は中止し、食事はザックに残った余り物(ソイジョイとナッツ類)を少しつまむ。

兎に角少しでも早く眠りたくて、直ぐシュラフの中に潜り込んだ。
昨夜と同様、濡れた衣類は乾く見込みがない。
そして昨夜と同様、旅の継続の可否を思い悩みながら眠りについた。

ヒュッテ玄関に掲示された登山情報 
祓川ヒュッテの玄関に貼られた登山情報

いざ登山に出発 
祓川から鳥海山頂を目指し出発!

雪渓上から見下ろす祓川神社鳥居とヒュッテ 
最初の雪渓から祓川神社鳥居とヒュッテを見下ろす

ショウジョウバカマの先に雪渓の道 
ショウジョウバカマの先に現れた雪渓

康ケルン先の雪渓上から七ツ釜小屋と祓川ヒュッテを見下ろす 
康ケルン先の雪渓から七ツ釜小屋と祓川を見下ろす

登山道脇に咲くイワベンケイ
登山道脇に咲くイワベンケイ

花2(イワウメ?)
 
登山道脇に咲くイワウメ(透き通る花びら)

誰もいない七高山頂 
誰もいない七高山頂

下山中に一瞬見えた新山と七高山 
下山中に一瞬見えた新山と七高山

心字雪渓の始まり 
心字雪渓の始まり

ガスの心字雪渓を進む夫婦(目視不能) 
ガスの心字雪渓を進む夫婦登山者(目視不能)

霧の中の河原宿 
霧の中の河原宿

雨の中の家族旅行村管理棟 
雨の中の家族旅行村管理棟

ロード歩きで出会った滝を祀る神社 
ロード歩き中に出会った滝を祀る神社

舞鶴公園手前の名水 
舞鶴公園手前の名水で水を満杯に調達

05:40 祓川ヒュッテ・発
09:50 鳥海山山頂 (15分休憩)
11:20 心字雪渓 (45分雪渓歩き)
15:25 家族旅行村 (15分休憩)
19:10 舞鶴公園・着

歩行時間 12時間40分
歩行距離 32km

| 山歩旅行 | 21:35 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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東北山歩旅行ブログの再開

東北山歩旅行のブログを再開します。

最初に、当初作った今回の旅の計画(抜粋)を掲載します。

東北山歩旅行計画(抜粋)

年月日  県  地 名  山 名 宿泊型  宿泊地
H29.6.25 青森 青森 (発) 仙人岱 [小屋] 仙人岱・避難小屋
H29.6.26  〃 十和田市 高田大岳 [テント] 宇樽部過ぎの山中
H29.6.27 秋田 鹿角市   温泉宿 五の宮の湯
H29.6.28 岩手 八幡平市   [テント] 八幡平頂上P
H29.6.29 秋田 仙北市 大深岳 [小屋] 大白森山荘
H29.6.30 岩手 雫石町 秋田駒ケ岳 [テント] 国見山荘・野営場
H29.7.1 秋田 大仙市   公共宿 八乙女交流センター
H29.7.2  〃 由利本荘   [テント] 道の駅・東由利
H29.7.3  〃 由利本荘   [テント] 祓川・キャンプ場
H29.7.4 山形 酒田市 鳥海山 [テント] 舞鶴公園
H29.7.5  〃 鶴岡市   民宿 知憩軒
H29.7.6  〃 鶴岡市   [テント] 泡滝ダム
H29.7.7  〃 鶴岡市 以東岳 [小屋] 竜門小屋
H29.7.8  〃 小国町 大朝日岳 民宿 民宿さいとう
H29.7.9 新潟 関川村   [テント] 東俣彫刻公園
H29.7.10  〃 関川村 朳差岳 [テント] 御西小屋
H29.7.11 福島 喜多方市 飯豊本山 温泉宿 いいでの湯
H29.7.12  〃 北塩原村   [テント] 道の駅・裏磐梯
H29.7.13 山形 米沢市 西吾妻山 [小屋] 西吾妻小屋
H29.7.14 福島 福島市 東吾妻山 秘湯宿 ぬる湯旅館二階堂
H29.7.15 青森 青森 (着)      
※ 県名・市町村名・山名等は必ずしも一致していません。

当初の計画からどれだけ変更があったか、これから徐々に明らかになります。

では、次回の掲載ブログから旅日記の再開です。

| 山歩旅行 | 15:45 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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東北山歩旅行の続き

7月3日の鳥海山・祓川まで掲載していました。
現在も山旅は継続中です。

しかし、通信事情の悪い場所が多いこと、予定外の事態が発生したりしていること、
そして一番は、ブログ掲載時間の確保が難しいため、後日まとめて報告したいと思います。

今回の計画を今後の計画の試金石にするため、少し欲張りな計画にしたのがアダとなり、実力不足を感じています。
トラブル多発です。

しかし健康面ではいろいろ考えさせられる収穫のある旅だと感じています。
それでは次回、後日談の時までしばし休載。

| 山歩旅行 | 21:27 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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東北山歩旅行9日目(H29年7月3日) 祓川

天気 曇りのち暴風雨

昨夜は道の駅の営業終了の9時過ぎまでベンチでスマホをいじっていた。
その時に天気予報を確認すると、東北地方に低気圧から一時的に台風に変わるような天気図が表示されていた。
風速が強まるとそういうこともありうるのか、ただし時間的に一時的なもので其れ程心配ないだろうと記憶にとどめておかなかった。

道の駅に野宿すると夜間に警備員が来ないかと心配するのだけど、昨夜は何ごともなく、車の出入りの音も其れ程気にならず割と安眠できて出発。

しかし、出発早々から足裏にジクジクした痛みを感じる。
原因を推測して思い当たったことが、コンビニで買った野菜&果物ジュース1リットルを昨夜から今朝まで水がわりにがぶ飲みしたこと。
四国お遍路の時や百名山登山旅行の時などもしばしば果物ジュース1Lパックを一晩でがぶ飲みしている。
水分と栄養補給に一石二鳥と軽く考えていた。
しかし、四国お遍路や登山旅行の度に足指の爪が内出血し気になっていた。
もしかすると糖分が足に悪影響与えている疑いが強い可能性がある。

出発後2時間ほどで雨が降り出した。
強弱を繰り返しながら徐々に強まる。
風も強くなり出す。
鶯川大橋を渡る時は風の通り道となって強風で飛ばされそうになる。

その先で土砂崩れで通行止めの表示。
前に起きた災害で現在工事中。
事前の情報収集不足。
今旅行3度目の通行止めゲート突破。
工事は休みで、道が崩れ落ちている所を慎重に通過。

その後は段々暴風雨が強まる。
奥山放牧場や百宅口駐車場などの吹きさらしの場所は特に強風で前に進むのが大変。
頂上へ向かう途中から暴風雨があまりに強まり靴の中は防水機能が崩壊してジョブジョブ状態になった。

17時過ぎに祓川ヒュッテにようやくたどり着い時は心底ホッとした。
自分の天気予報判断が甘かった。

もちろんヒュッテには誰もいない。
無駄なあがきと思いつつ上から下まで全て濡れた衣類等を干してみた。
予備の乾いた衣類に着替えて早々に寝床についた。
寝床につきながらこのまま暴風雨が続けば中止も考えようと真剣に思った。
しかし翌朝は少なくとも暴風雨はおさまった。


道の駅東由利の野宿の朝


車の来ない直線道を進む


八塩いこいの森方向に進む


昨日も頂いた民家前の沢水利用場


雨が強まり出す


通行止め場所。今更迂回できない


道が崩壊した箇所の脇を慎重に通過


暴風雨は増す増す強まっても目的地は未だ


ようやくたどり着いた祓川ヒュッテ
心底ホッとした

05:15 道の駅東由利・発
10:55 マックスバリュ矢島店(1時間昼食休憩)
17:05 祓川ヒュッテ・着

歩行時間 10時間10分
歩行距離 44km

| 山歩旅行 | 05:53 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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東北山歩旅行8日目(H29年7月2日) 由利本荘市

天気 霧のち曇り

朝は霧雨状態。
最初レインウェアを着ないで出発したが、歩き出して数分後にはやはりレインウェアを着用。
結局レインウェアは約2時間で収納。

今日のコースは田園風景が約4割、林道歩きが約4割で、後2割位が大曲などの町歩き。
田んぼと林道が多かった。

今日の目的地に近い集落を通過した時に家々が沢からの湧き水をホース等で引いて生活用水に利用していた。
道端にも沢水にホースをつないでいた所があったので早速手を浸すと心地良い冷たさ。
頭や顔を洗い、思い切り飲水。
とても良い水に出会えたことに心から感謝。

痛みについて

足裏の痛みについては足裏の指の付け根のところが最も痛い。
登山や土の道歩きの時は余り感じないが舗装路を歩くと痛みが出てくる。
思い返すとみちのく潮風トレイルや四国お遍路の時も同じように痛んだ。
更に足裏の痛みには波がある。
例えば休憩してから立ち上がろうとすると猛烈に痛み、暫く痛みは収まらない。

自分の感覚では、歩き過ぎに足が悲鳴をあげているように思う。
具体的には、足裏の最も衝撃を受ける場所の毛細血管等が徐々に傷ついて血液成分の一部が漏れ出したりして、それを感知した身体の見張り役が危険信号として痛み物質を発生させているのではないか。
痛みの話は、また続けていこうと思う。

今日の宿泊は道の駅東由利。


朝に通過したラーメン屋は朝から大繁盛


家畜保健衛生所の建物


大曲の花火が開催される雄物川?


直線一本道の県道36をひたすら歩く


東由利の集落に向かう最初のトンネル


川や水を大切にする集落なのだろう。
美味しい沢水を頂き感謝


集落の美しい田園風景


道の駅東由利

06:50 八乙女交流センター・発
18:00 道の駅東由利・着

歩行時間 10時間20分
歩行距離 45km

| 山歩旅行 | 04:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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東北山歩旅行7日目(H29年7月1日) 大仙市

天気 雨

5時前に国見温泉テント場を出発。
朝の3時頃から雨が降り止まない。
屋根付きかまど小屋テントを張って正解。

出発して20分ぐらい歩いて右脇の林道に入る。
林道入り口には通行止めのゲートがある。
そこを潜り抜け30分ぐらい進むと徐々に道が荒れてきた。
途中崖崩れが多発している場所、道路が崩壊している場所、草ボーボーの場所等があった。
昨日泊まったテント同様、管理がほぼ放棄されてようだ。
道の中間地点の峠には道路開通を記念した立派な石碑が寂しげに鎮座。

途中で熊が気になりまた歌を歌った。
すると4日ぶりに便意が訪れた。
前回も林道内で便意が訪れた。
時間も同じ朝の時間帯、熊が怖くて歌を歌ったのも同じ、歌を歌うのはお腹に良い刺激を与えて便意を催しやすいのかもしれない。日常で使えるかも。
ただし歌と歩行の両方の相乗効果だとしたら普段生活で簡単に活用というのは難しい。

雨降りは身体に優しい。
晴天時より発汗量が大分少ない。
それでも多少は喉が渇くが水筒を取り出す手間を惜しみ林道脇に繁る葉っぱの水をすすりながら歩く。
大きい葉の代表のフキの葉には余り水滴は溜らないが、オオイタドリの葉には水が溜まりやすく、葉の繁る高さも丁度良く飲水し易い。

今日は久しぶりに長時間ロード歩き。
昨日までは足に大きな支障はなかったが、今日は20kmを過ぎた後半戦から足裏に少し痛みを感じる。
土踏まずの痛みは以前よりも減ったが、足の皮が痛い。
長時間の降雨で靴内も相当ジメジメ。
宿に着いて足裏を見たら、大分ふやけていた。

ただし現段階での支障はそれぐらい。
腰は大きな支障はなし。
膝はまったく支障なし。
足指先の内出血も未だない。


通行止めゲートを潜り林道突入


林道の峠の開通記念石碑


荒廃林道内の落石


道の中央部まで草ボーボー


道が半分以上崩落


林道脇のオオイタドリの葉の水滴が旨い


2時間以上かけて林道を抜ける


途中休憩した仙岩道路のステーション


途中休憩した森の駅


民家の直ぐ脇を静かに走る秋田新幹線


100mのドクダミ花ロードを抜けると角館


イオン中仙店で買い物


酒蔵「秀よし」の見学者たち


今日の宿、八乙女交流センターに到着

04:45 国見キャンプ場・出発
07:30 荒れた林道を抜ける
14:30 イオン中仙店で買い物(40分)
15:55 八乙女交流センター・着

歩行時間 10時間00分
歩行距離 44km

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東北山歩旅行6日目(H29年6月30日) 乳頭山・秋田駒ケ岳

天気 曇時々晴

大白森小屋には歩いて30秒の場所に水場があり便利は最高。
水場の水量はチョロチョロで、昨日の大深山荘の水場の比ではないが、それでも1Lを30秒ほどで満たす。

昨日と同様に今日も長丁場の縦走で朝5時に気合いを入れて出発。
最初に現れた大白森にはワタスゲがまあまあ咲いていた。
もしかして大白森はワタスゲの白い花が一面に咲くから大白森と言うのかもしれないと想像。

大白森から乳頭山へ向かう途中に、鶴の湯に向かわず田代平にショートカットするルートを進む。
このルートは全コースの中で最も刈払いがされていなかった。
しかし登山道としてはまだ大丈夫で多少笹藪漕ぎがあるが、初心者でなければ道迷いの心配はないと思う。

大白森の時は青空だったのが、田代平に出ると雲に覆わてきた。
田代平は大白森と同等か更に大きいこのエリア最大の湿原かもしれない。
田代平から先に進み見下ろす景色はなかなか見られない景色。

乳頭山に着いて男女4人グループとこの日初めての出会い。相手側も私が初めての出会いだと言った。
その後は笊森、湯森山と縦走路を進み単独行の男性2人、女性1人、男女アベックペア1組と出会ったのが秋田駒から乳頭山の縦走区間の出会い。

焼森から先は様々なコースがとれるため出会う人数が一気に増加する。
それでも今日の出会いは合計50人ぐらいだろうか。人気のある秋田駒の割には少ない気がする。

焼森の前後あたりから、薄曇りや本曇りを交互に繰り返して変わりやすい天気だったが雨にはならなかった。

午後4時前に国見温泉山荘に到着。
山荘のおじさんにキャンプ場の手続きをしたい旨申し入れたらキャンプ場の管理はほぼ放棄されており使用をお勧めしない風だったがそれでも借りることにした。
温泉とキャンプ場の利用で640円は安い。自分的にはテントさえ張れれば贅沢は言わない。
確かに草は少し伸びて平らな場所も少ない。
カマド場に平らな空スペースがあり万が一の雨も考慮してカマド場にテントを設営。
温泉の方も洗い場なしで風呂湯を汲んで身体洗いをする。
昔風情の温泉だが衛生面から塩素消毒はしているのだ。何かな?


大白森の水場はチョロチョロでも直ぐ溜る


大白森とコバイケイソウ


大白森とワタスゲと秋田駒


田代平とチングルマ


広大な田代平? 写真では?


田代平山荘


ガスの乳頭山頂


笊森~湯森間の登山道の花々


宿岩


焼森に咲くコマクサと秋田駒


秋田駒山頂から男岳を眺望


大焼砂で見かけたコマクサ


国見山荘


国見山荘の風呂場


国見山荘のカマド場にテント設営

05:00 大白森山荘・発
05:45 大白森
08:45 田代平山荘
09:30 乳頭山
12:00 湯森山
13:45 秋田駒ケ岳
15:55 国見山荘・キャンプ場

歩行時間 11時間00分
歩行距離 25km

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東北山歩旅行5日目(H29年6月29日) 裏岩手縦走

天気 晴

八幡平頂上から最初は下り道を進み登山に出発。
1500m高所の放射冷却の朝。
出発時は寒くて防寒具を着た。
しかし2時間ほどで暑くなった。

最初の畚岳は早朝で気持ち良い眺望。
その後に大深山荘の近くにある水場は開けた草地の中で、冷水を惜しげもなく放水する様に感激し、暫し飲水と顔面冷水を繰り返した。

大深岳から八瀬森の区間で一部松川温泉から三ツ石山の縦走区間と重なっている。
距離にして1km30分ぐらいの区間。
ここで三ツ石山への単独行の初老男性と出会う。
これが本日唯一の出会い。

登山道全般を通して、個人的感覚では約4割が笹の道、約4割が鬱蒼とした樹木の道、後の2割が見晴らしの良い道という感じ。
見晴らしの良い道は主に前半に集中。
後半は笹と鬱蒼とのお付き合い。
ただし道自体はきちんと刈払いされていて道迷いの心配はない。
後は、刈払い後の笹や落ち枝などに足を取られないよう気をつける。
私は2度足を取られ転倒。
転倒しないまでも足を滑らせたり躓いた回数は10回を超える。
しかしこの長い登山道を良く刈払い整備していることに敬意を表する。

さて気になっていた糖と痛みの関係を確かめるため、飴を舐めたが大腿部の痛みは発生せず。
この結果の解釈を自分なりに4つ考えた。

1 最初に糖を摂取した時は好転反応で一時的に痛みが増した可能性
(糖・性善説)

2 大腿部の痛みが強まったり弱まったりしたのと糖の摂取が偶々一致
(糖・無関係説)

3 糖と別の食料などが連動して痛みを発生したりしなかったりする可能性
(糖・共犯説)

4 元々身体の弱い部分に糖が悪さをする可能性
(糖・弱者イジメ説)

腰痛と糖の因果関係に強い疑いを抱いている自分としては、足痛にも何か悪さをしていると疑っているが、現段階では断定出来ない。


トイレ裏手に張ったテントの朝


朝靄の岩手山


鳥海山も薄っすら遠望


畚岳手間でムラサキヤシオ


畚岳山頂からは360度の眺望


朝日が映える「石沼」


新しくて立派な大深山荘内部


大深山荘近くの広い草地の大水量の水場


唯一の出会い人は左の三ツ石へ、私は右へ


チングルマ群落


この花、何の花?


八瀬森小屋では暫し軽食休憩


本日宿泊の大白森小屋

05:20 出発
06:00 畚岳
07:55 険阻森
08:50 大深山荘(水場で計10分休憩)
09:30 大深岳(10分休憩)
12:10 八瀬森小屋(25分休憩)
14:00 曲崎山
15:00 大沢森
16:15 大白森小屋

歩行時間 10時間00分
歩行距離 26km

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東北山歩旅行4日目(H29年6月28日) 八幡平

天気 晴

今迄は足裏の具合を確認していなかった。
五の宮の湯で確認したら足にマメが出来ていた。

今日は五の宮の湯から八幡平頂上を目指す。
8時過ぎの出発時から暑い。
途中3回水浴びして顔を冷やした。
身体には冷えも暑過ぎも良くない。
人間の体温は36~37度に保たれている。
それより低いと体内の循環が悪化して栄養供給や浄化が滞る。
高くなると体内のタンパク質が壊れ始めるという。
汗かきの私は汗の少ない人を羨ましかったがどちらも大変かもしれない。

八幡平への道案内はグーグルマップの世話になった。
4年前の自転車旅行時はiPhone標準マップの世話になったが、今はグーグルマップに乗り換えた。
以前よりバッテリー消耗が改善されたように感じられ、またパソコンのグーグルマップが使いやすく連動もする。

自動車で八幡平頂上まで行く場合は一般的には国道341を行くが、グーグルマップで3回ほど短縮できた。
更に国道341からふけの湯への登山ルートとふけの湯の先から八幡平山頂へ通じる登山ルートを使い距離・時間共に短縮できた。

八幡平山頂直下の本日の最終目的地に到着したのが18時20分。
暑さもあり相当グロッキー。

八幡平頂上トイレ裏手の空きスペースにテント設営。
駐車場には1台も車がいない。
今迄、メジャーな登山口の駐車場には必ず車中泊する車がいたが、八幡平は車中泊する人は少ない。


五の宮の湯を出発


用水路で水浴びした時見つけた絵に描いた様な花


最後のコンビニ脇の鳥居をくぐり進む


国土地理院地図には表示されていない道を進む


ふけの湯登山口から入山


大谷地湿原に咲くワタスゲとコバイケイソウ


ふけの湯露天風呂前を通過、入浴なし


シラネアオイ


田代沼を通過


夕暮れの八幡平山頂には誰もいない


八幡平山頂直下駐車場にも車も人もいない

08:20 五の宮の湯を出発
09:05 旧道の近道を行く
10:20 用水路で水浴(10分)
11:20 鳥居の日陰で軽食休憩(15分)
11:50 食料品店で買い物休憩(15分)
13:10 コンビニ休憩所で休憩(10分)
16:10 八幡平山頂短縮ルートを進む
17:50 八幡平山頂に到着
18:20 八幡平駐車場に着

歩行時間 09時間00分
歩行距離 32km

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