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五十路日本ひとり旅

2016年10月 | ARCHIVE-SELECT | 2016年12月

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異端の健康情報?

アメリカの次期新大統領がドナルドトランプに決まった。
異端者と呼ばれた人物が大方の予想を覆して勝利した。
約500年前のコペルニクスやガリレオの地動説も最初は異端説。
今回健康情報を色々調べると異端と言えるような情報も結構あった。
これら異端の健康情報もいつか逆転勝利する時が来るのかしら?
異端に限らず面白そうな情報をいくつか紹介したい。
(情報源で肩書のないものは全て現役医師・医学博士)
●タバコと肺ガンに因果関係はない
[情報源]奥村康、高田明和、武田邦彦(中部大教授)(因みに3者とも非喫煙者)
[要旨]喫煙率は年々減少しても肺ガン者は年々増加している。喫煙と肺ガンは無関係。
 肺ガン増加の原因は長寿社会でガンが増えたり排気ガス等の環境の影響と推測。
 むしろ禁煙のストレスが寿命を縮める可能性が高い。
●太り気味の方が長寿
[情報源]奥村康、岡本卓
[要旨]2009年の厚労省調査(宮城県の40歳以上5万人12年追跡調査の長寿順位)
 男の長寿の順位 ①太り気味 ②肥満と普通が同率 ③痩せ
 女の長寿の順位 ①太り気味 ②普通  ③肥満  ④痩せ
●高血圧の人の方が元気で降圧剤を使うと病気になる
[情報源]松本光正、浜六郎、岡本裕、石原結實、奥村康
[要旨]1995年の国民栄養調査(NIPPON研究)や1993年茨城県9万人5年追跡調査
 降圧剤服用者の方が降圧剤未使用者より死亡率や自立率が悪い
●白内障にはビタミンCが効果的
[情報源]三石巌(物理学者・分子栄養学創設)
[要旨]白内障の原因はビタミンC不足との文献情報に従いビタミンC大量摂取で治癒。
 白内障とビタミンCの関係はネット情報多数
 (例:http://www.sakura-ganka.jp/blog/?p=8603)
●笑いや笑顔で病気予防
[情報源]奥村康、三石巌、白澤卓二、石原結實
[要旨]笑い、笑顔、楽天家、不真面目はストレスをためず免疫力を高め病気を予防する。
●風邪・インフルエンザ罹患時には解熱剤を使わず休息する
●多くの病気は薬を飲まない方が良い
[インフルエンザ情報源]浜六郎、三石巌、石原結實、宇田川久美子(薬剤師・栄養学博士)
[インフルエンザ要旨]風邪やインフルエンザでの熱は身体がウィルスと戦い発生している。
 解熱剤を使用すれば身体の抵抗力を弱めウィルスに力を与えることになる。
 食事も無理には摂らず身体をひたすら休め体内の戦いに集中することで治る。
[補足]日常的にスカベンジャー(ビタミンCE、カロチノンド、ポリフェノール)摂取で免疫力向上。(三石)
[薬一般情報源]岡本裕、奥村康、高田明和、三石巌、石原結実、宇田川久美子
[薬一般要旨]服薬の効果に比較して副作用の悪影響の方が大きい。
●「鼻うがい」で病気が治る
[情報源]堀田修
[要旨]生理食塩水を鼻から飲み込むと上咽頭の炎症を抑え免疫力向上で病気を治す。
 関節炎、喘息、腎臓病、アトピー、花粉症、インフルエンザ、他多数
[補足]本来は塩化亜鉛溶液を使用。手軽方法として生理食塩水も可だが効果も低い。
 因みに自分では時々風呂場の風呂水で試していて蓄膿症には良さそう。
●「飲水」で病気が治る
[情報源]バトマンゲリジ
[要旨]水は身体の全てに関わる最重要物質で現代社会の病気は水不足に起因する。
 食前30分と食後2時間30分時にコップ1杯の水を飲めば以下の病気が治る。
 消化不良、リウマチ、高血圧、高脂血症、肥満、喘息、糖尿病、エイズ
[補足]簡単なので自分でも試している。来年の健康診断時に良くなればと思う。
●「腎マッサージ」で疲労回復
[情報源]寺林陽介(鍼灸指圧師) (ユーチューブに動画掲載あり)
 (https://www.youtube.com/watch?v=2zTXEHfhV3A)
[要旨]腎臓をマッサージして元気にすれば身体も元気になる。
[補足]簡単なので自分でも試している。来年の健康診断時に良くなればと思う。
●尿飲健康法
[情報源]中野良一「尿療法」、J.W.アームストロング「生命の水」
[要旨]尿は血液成分を濾過した物で身体に有用な成分が含まれ健康に効果がある。
[補足]尿には微量毒素があり、飲むと毒素を排出しようと反応して喉が渇くらしい。
 未だ自分で試す勇気は無し。緊急時が発生したら試すかな?
●健康な糞便は薬
[情報源]森下芳行「腸内革命」
[要旨]糞便は腸内細菌と栄養素の残余物。病原菌のいる下痢を除けば糞は有益。
[補足]未だ自分で試す勇気は無し。緊急時が発生したら試すかな?
 尿飲健康法と糞便健康法の各著者は互いに相手方の健康法を疑問視発言している。
※複数意見をまとめる際は代表的な意見を基に要旨を掲載した。
 完全に同一趣旨でないものを一括りにした場合もあり文責は私にある。 

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| 健康管理 | 15:40 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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医学常識とは?

健康診断の基準値について様々書いてきた。
どうやって基準値が決められ医療に結びついていくのか。
基準値の決定の過程と、各時点における問題事例を追跡してみたい。

①昔は人体実験を含めて様々な実験が行われ身体の仕組みを解き明かそうとした。

②[例]100年以上昔にウサギにコレステロールを投与する実験で動脈硬化を確認した。
 しかし草食動物のウサギに不必要なコレステロールを投与すれば当然異常が起こる。
 (「ケトン体が人類を救う」161P宗田哲男著H27.11光文社新書)

③不確かな実験結果でも一度理論が確立されるとその後は再検証されにくい。

④高血糖・高脂質・高血圧が危険と理論が確立されると、その後は危険度判定となる。

⑤[例]コレステロールについて「虚血性心疾患の一次予防ガイドライン」報告書がある。
 (虚血性心疾患=狭心症・心筋梗塞等、2011年報告公表、2015年更新版公表)
 (http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2012_shimamoto_h.pdf)
 この中で総コレステロール上昇と虚血性心疾患の関連性が明確だと報告されている。
 値上昇と病気上昇の関連データや治療で疾病減少したデータも提示している。
 では何故2015年の総コレステロール基準値の撤廃に反対しなかったのか?

⑥データの読み方により原因と結論が全く逆になることがある。
 [例]コレステロールについては病気や妊娠等で一時的に値が高くなることがある。
 これは病気や妊娠に身体が対応するためコレステロールを増加させる仕組みの影響。
 つまり病気や妊娠が原因でありコレステロール増加は身体が対応した結果。
 コレステロール増加が病気を引き起こすとの説は原因と結果を取り違えている。
 研究者は「コレステロール減少で病気も減少」した報告について説明義務がある。

⑦[例]血糖については血糖値が高くなれば発症率が高くなることにほぼ間違いない。
 一方で血糖値が低いのも問題があるらしいが余り重要視はされていない。
 HbA1c値は人間ドック基準値で5.5%以下が正常で6.5%以上が異常。
 日本糖尿病学会では4.6~6.2%を基準範囲と定めているらしい。
 (AllAbout健康・医療サイト https://allabout.co.jp/gm/gc/300327/ より)
 一方でHbA1c値が5.0未満の場合心血管疾患リスクが正常者の1.5倍に上昇の情報も有。
 (健康生活サイト http://health-to-you.jp/diabetes/hda1c34078/ より)
 つまり正常基準値内でも病気の確率が非常に高い可能性があるということ。

⑧[例]血圧について降圧剤を飲むと脳梗塞の発症率が2倍に増加との実験結果がある。
 (「高血圧はほっとくのが一番」53P・松本光正著 より)

⑨現在の医療は値が高い場合のみ極端に重視し、薬で値を下げることに腐心している。
 しかし血糖も脂質も血圧も下がり過ぎれば生命に直結することは明白。
 本当に値を下げることが身体にとって有効なのか、疑問が大きい。

⑩高値の危険性の理論確立後は、如何に値を低くし成果を上げるかのみの医学界。

⑪昔は人体実験も行われたが今は公式には人体実験は許されない時代。

⑫このためまず小動物で実験が行われ、徐々に病気患者に試験投与されていく。

⑬この段階で何らかの特殊事情が発生してもその内容はほとんど明らかにされない。
 1980年代にコレステロール薬の試験治療が多数協力者を得て行われたが突然説明無く中止。
 (「考える血管」153P児玉龍彦共著H9.6講談社ブルーバックス)

⑭実験を終えて問題がなく治療効果のあるものが薬として承認を受け販売される。
 しかし実験段階での不正事例や販売後に副作用で販売中止となるケースもある。

もう一度流れを整理してみる。
①高い値が病気の原因だとする実験結果が過去に出される。
②昔は実験結果の正当性や原因と結果の因果関係の検証が十分には行われない。
③低い値の検証も不十分なまま高い値を下げることに価値があると理論が確立する。
④値を下げる方法として薬が開発され値を下げる効果と病気改善効果が検証される。
⑤効果が検証された薬が世界中に出回るが後に副作用問題が表面化する場合がある。

この流れの中でこれまで問題を指摘された事例
①過去の理論確立の段階で検証が十分行われていない。
②薬の開発段階で行われる検証実験の公表が不十分。(不正事例も発生)
③薬の効果に対して薬の副作用に関する説明が不十分。

この様な状況で町医者等が自身の体験や患者治療実績を基に新たな説を唱え始めた。
しかし町医者レベルでは治療実績の標本数には限界があり情報発信力も弱い。
一方で各学会は従来の学説と正反対の主張のため猛反発又は完全無視の対応をとる。
学会等で無視されると新説の検証実験機会も無く新説は異端説という状況が続く。
現場で働く多数の医師は真偽の判断材料がないため従来の学説に沿った医療を継続する。
このため医学界全体として新説の支持者は少数派に留まり世間の注目も集まらない。
世間の注目が集まらなければ患者の側では新説の存在もほとんど知られない。

これらの新説を唱える医師は実績数は少ないが十分に検証していると思われる。
医師としての資質も高く良心的な主張をしているのに広く伝わらないのは残念なこと。
しかし近年ネット環境が急拡大してきて状況に変化が生まれつつある。
糖質制限食はネット環境拡大にダイエットの魅力も加わりブームを呼んでいる。
コレステロール摂取も個々人が取り組み健康成果がネットで広まれば普及するかも。
血圧については新説に取り組んでも成果検証が困難であり一般普及は難しいだろう。

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| 健康管理 | 21:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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生活習慣病診断や治療に関する疑問

以前ブログで栄養摂取では糖質:脂質:蛋白質は約1:1:1がお薦めと書いた。
この比率で食べると血糖値が正常に保たれ血管への悪影響が少ないらしい。
食べ物の流れと血液の関係はどうなっているのか。

【食べ物の流れと血液の関係の簡略説明】
①口から入った食べ物は唾液や胃液等の消化酵素で一次分解され小腸等に送られる。
②小腸では糖質はグルコース、蛋白質はアミノ酸、脂質は脂肪酸等に二次分解される。
③小腸の他に膵臓や肝臓にも栄養素が運ばれ化学変化により二次分解される。
④小腸等で変化した各栄養素が血管に取り込まれ血液の流れで身体全体に運ばれる。
⑤血液の中の血漿により運ばれた栄養素が毛細血管から染み出て細胞に取り込まれる。
※[参考]「看護roo」サイト(https://www.kango-roo.com/sn/k/view/1881)
(素人の簡略説明なので重要部分の説明不適切があるかも)

この流れのバランスが悪いと糖尿病、脂質異常症、高血圧の生活習慣病になる。
【生活習慣病発症の仕組み~従来説~】
・過食で血液中の糖が過剰になりインスリンの糖処理機能が疲労し血糖値が高まる。
・脂肪の摂り過ぎで血液中の脂質が増え血管が傷み血栓が出来て脳卒中等を起こす。
・塩分の摂り過ぎ等で血圧が高まり血管が硬化して脳卒中や心臓病を引き起こす。
【各症状の治療法~従来の主流治療法~】
・糖尿病→摂取カロリーの抑制。運動療法。インスリン投与。
・脂質異常症→脂肪摂取量の抑制。運動療法。脂質抑制薬の投与。
・高血圧→塩分を控える。生活習慣改善。降圧薬の投与。

ところが発病のメカニズムと治療について異議を唱える医師が徐々に増えている。
【生活習慣病発症の仕組み~新説~】
①食物では糖分以外に配慮は不要(塩分と高血圧は無関係、カロリーと肥満血糖は無関係)
②食物では蛋白質摂取を重視(特に鶏卵は最良の蛋白源)
③脂質は必要栄養素で悪者ではない(コレストロール重要、飽和・不飽和脂肪酸の功罪)
④血液がこれらの栄養素を目的を持って身体中に運ぶ。
⑤昔の人々の食べ物は糖分が少なく蛋白質や脂質を中心に栄養を摂っていた。
⑥人の身体は過剰な糖への適応力が弱く脂質や蛋白質には高い適応力を持っている。
⑦血圧はストレスや年齢で高まるように身体自体の機能として備わっている。
⑧必要があって身体が反応している状況を投薬で無理に反応を抑えることは不自然。
(但し塩分やカロリーは悪者ではないが、幾ら摂っても良いという訳でもない)

【新説を唱えた本のリストの一部】
※塩分無関係説(「東西医学」32P石原結実著H19.12講談社+α新書、
 「医学常識はウソだらけ」34P三石巌著H21.7.祥伝社黄金文庫)
※カロリー無関係説(「炭水化物が人類を滅ぼす」156P夏井睦著H25.10光文社新書、
 「インスリン注射も食事制限もいらない糖尿病最新療法」100P岡本卓著H21角川SSC新書)
※糖質が肥満・高血糖の原因(「ケトン体が人類を救う」141P宗田哲男著H27光文社新書、
 「糖尿病はご飯よりステーキを食べなさい」84P牧田善二著H22.2講談社+α新書)
※鶏卵は最良の蛋白源(「卵を食べれば全部よくなる」佐藤智春著H26.12マガジンハウス、
 「医学常識はウソだらけ」135P)
※高コレステロールの人が健康(「9割の病気は自分で治せる」71P岡本裕著H21.1中経の文庫、
 「健康常識はウソだらけ」60P奥村康著H24.4WAC文庫)
※飽和・不飽和脂肪酸の誤解(「医学常識はウソだらけ」196P)
※高血圧180は服薬不要(「命を脅かす医学常識」70P浜六郎著H24.2宝島文庫、
 「高血圧はほっとくのが一番」松本光正著H26.4講談社+α新書)
【主な著者紹介】
三石巌:物理学者。分子栄養学創設。三石理論研究所設立。95歳でH9死去。
奥村康:免疫学者。日本免疫学会会長。高松宮賞、日本医師会医学賞等多数受賞歴。75歳
夏井睦:医師。形成外科専門。新湿潤療法の創始者。59歳

医学界の基準に異を唱える新説は売名行為という批判もある。
しかし各々の執筆者は実体験を元に論理的に考察し健康を希求していると感じる。

3つの生活習慣病の共通点は一旦薬物治療に入ると生涯続くこと。
基準値一つで病気判断の境目が変わることで膨大な患者数の増減が発生する。
生活習慣病の推定人数は糖尿病890万人、高血圧3970万人、脂質異常4220万人。
(日本生活習慣病予防協会サイトよりhttp://www.seikatsusyukanbyo.com/main/yobou/01.php)
患者の増減はそのまま病院経営や製薬業界の盛衰に直結するため学会は従来説に固執。
これらの問題点を指摘した週刊誌の記事サイトの紹介。
週刊現代H27.7.25コレステロール基準値の嘘・第一部(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/43441)
週刊現代H27.7.26コレステロール基準値の嘘・第二部(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/43443)
週刊現代H27.7.27コレステロール基準値の嘘・第三部(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/43444)
週刊現代H26.5.20「血圧・血糖値・コレステロールの正常と異常の分岐点」
 第一部(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/39291)
 第二部(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/39292)

各々の生活習慣病に関しては基準値一つで膨大な患者が増減することが共通点。
一方で基準値自体の正当性に関しては生活習慣病毎に差が生じている。
糖尿病に関しては血糖値が上昇すれば病気の可能性が高まり基準値は概ね妥当らしい。
但し糖尿病治療の基本的考え方(糖質制限かカロリー制限か)で問題視されている。
一方で脂質異常と高血圧に関しては基準値の設定自体が問題視されている。
脂質異常に関してはコレステロールが高い方が健康という従来と正反対の見解がある。
高血圧に関しては血圧が高いことが即病気に繋がることはないとの見解がある。

高血圧に関する各学者の意見をまとめて要約すると、
高齢になると血管は緩やかに動脈硬化が進む。
動脈硬化で身体末端への栄養供給力が弱まるため血圧を上げ栄養供給を維持している。
血圧を薬で無理やり下げると栄養供給力が衰え脳機能や筋力等に悪影響が出る。
一方で高血圧は脳卒中(脳出血)の心配があることは確かである。
昔は栄養状態が悪く血管が弱いため脳出血が多かったが今は栄養改善で脳出血は減った。
高血圧学会は脳卒中(脳出血+脳梗塞)による死亡率減少に降圧剤が寄与と説明。
一方で脳出血死亡率が激減しつつ脳梗塞死亡率がほぼ横ばいの経緯について説明は不明。
新説では戦後食糧難期から高度成長期に栄養改善し脳出血は減少したが栄養バランスの善し悪しで脳梗塞数は横ばい状態と解説している。
よって高血圧による死亡確率は少なく薬の副作用の悪影響が大きいので治療は慎重に。

脳血管疾患の死亡率の推移

【参考】日本成人病予防協会サイト・死亡数推移(http://www.japa.org/?page_id=6310)
 高血圧学会・高血圧治療ガイドライン2014
 (https://www.jpnsh.jp/data/jsh2014/jsh2014v1_1.pdf)

統計数値の見方は気をつける必要がある。
もし降圧剤が身体に良いならば脳梗塞死亡率ももっと減少してもいいのではないか?
データを恣意的に解釈したり改ざんしたりしても実態が分からない場合がある。
データ自体が改ざんされた「ディオバン事件」は医学界の信頼を揺るがした。
東洋経済H26.1.16高血圧学会の頬被り(http://toyokeizai.net/articles/-/28343)

健康は様々な要因が複合しているものだと思う。
・食事 ・運動 ・遺伝 ・心理(笑い・ストレス) ・外部要因(環境、気象、病原菌)
これら要因が一つ欠けても健康が成り立たない場合もあれば、気持ちの持ちようだけで健康維持できる場合もあるかもしれない。
願わくば医療が一人一人個々の状況をしっかり観察して診断し治療してほしい。
脂肪や血圧の値が基準を超えたから即治療と言うだけなら医者は不要。
個人的には従来説に固執する学会よりも新説を説く少数医師に共感する部分は多い。
ただし人間の身体の仕組みは未解明なことが多く今後も続々と新見解が出るだろう。
「9割の病気は自分で治せる」という本のとおり医者任せでなく自己管理が大切。
糖尿病予備軍の私も、自分の身体と相談しつつ食事と生活に気をつけたい。
そのうち時々は自分の身体での実験成果を報告する時があるかもしれない。

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| 健康管理 | 15:35 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「田部井淳子の歩んだ道」~青森での講演会から~

「田部井淳子の歩んだ道」
今日、青森市で表題の講演会が開催された。
田部井淳子さんは10月20日に亡くなられた。
当初はご本人が講演される予定だった。
亡くなられて2週間余、夫の政伸氏が代役として座談型式で講演された。

淳子さんは幼少期は運動が苦手だった。
小学校時代に良き指導者に出会い登山に目覚めた。
速さを競うスポーツでない事、己の力だけが頼りという事が、登山好きの理由。

20歳代で政伸さんと登山で知り合い、助け合えるパートナーと互いに納得し結婚。
30歳代で女性世界初の世界最高峰エベレストに登頂成功。
この時の登山途中のテントの中で雪崩に襲われ、人生で最悪の苦難を体験。
一緒に登頂を目指す女性群から登頂断念を勧められても登頂できると主張を貫く。
50歳代で女性世界初の世界7大陸最高峰の登頂に成功。

10年前の60歳代で乳ガンを発症。
71歳の時に東日本大震災を経験し、福島三春町出身の淳子さんは活動開始。
震災翌年の2012年から東北の高校生の富士登山活動を企画・実施。
この時期に腹膜ガンを発症していたが周囲の人には知らせず。
主治医の話によるとガンと知っても動揺する様なことはなかった。
山で苦難を経験し死と向き合ってきた人間は残された時間を冷静に尋ねたらしい。
今年2016年も富士登山に行ったが足が弱まり本人は山頂までは登れなかった。

9月までは本人が青森に来る予定だったが、ガンの進行で止むを得ず夫に代役依頼。
亡くなる数日前に夫への感謝を綴り、亡くなる直前山の絵を書き亡くなった。
死の間際まで他人への思いやり、身内への感謝、自分の意志を貫いた人生。

時々テレビで拝見した田部井淳子さんは穏やかな語り口で優しそう。
講演では、ガンが進行し周囲が登山中止を進言した際に淳子さんは「何故もっと前向きに生きようとしないの」と周囲に対し苦言を呈したというエピソードが紹介された。
今回の講演会で田部井淳子さんの強い意志、前向き、冷静さ、山への熱烈愛を知った。 

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健康検査の基準値について

約1か月ほど前から母親の病院通いに付き添っていた。
「ばね指」という病気で小さな手術後に経過観察とリハビリ治療を行った。
10月上旬から1か月の間で10回ほど通い11月2日で病院通いは終了。
初めて高齢者の医療に立ち合い医療費の安さを実感。診療費の約半数は100円以下。

「命の値段が高すぎる!」(永田宏著・H21.7.ちくま新書刊)
この本によると昔は老人医療は無料。現在75歳以上の後期高齢者は約1割負担。
後期高齢者医療制度は平成20年開始。同時にメタボ健診がスタート。
この2つの制度は急速な高齢化に伴う医療費の増大に対応した政策。
高齢者に少しでも医療費を負担させつつ、メタボ健診で医療費の増加抑制を目指す。
しかし何故かメタボ健診の基準値は従来の基準値より厳しく設定している。
善意に解釈すれば基準を厳しくし早期対策することで健康増進・医療費削減を目指す。
だが厳しい基準は諸刃の剣。基準超過者を増やして医療費増大の可能性もある。

メタボ診断の基準とはどうなっているのか。(メタボの基準値)
(1)腹囲…男85cm以上、女90cm
(2)血糖…血糖値100mg/dl以上、HbA1c5.6%以上(NGSP)
(3)脂質…中性脂肪150mg/dl以上、HDL40mg/dl未満
(4)血圧…収縮期130mmHg以上、拡張期85mmHg以上
このうち(1)に該当し(2)~(4)の内の1つに該当すればメタボ要対策者となる。

一方で従来の基準値はどうなっているか調べてみた。
従来の基準値を調べた対象は「血糖値」「コレステロール値」「血圧」の3種類。
従来の基準値は基準を定めた団体で異なったり年代で変わったりしている。

(1) HbA1c値(NGSP)(正常・異常値)
「日本糖尿病学会」  正常5.9以下、要注意6.0~6.4、異常6.5以上
            (但し5.6~5.9は正常高値で将来糖尿病の可能性有)
「厚労省・健保連」   正常5.5以下
「日本人間ドック学会」正常5.5以下、要注意6.0~6.4、異常6.5以上
 【参考】糖尿病ネットワーク(http://www.dm-net.co.jp/calendar/2013/020036.php)

(2) コレステロール値(基準値)
「日本動脈硬化学会」 H07 [総コレ] 男女共 240以下
H08 [総コレ] 男女共 220以下
H19 [総コレ] 男女共 無し [LDL] 男女共 140以下
「日本人間ドック学会」 H26 [総コレ] 男女共 199以下 [LDL] 男女共 119以下
「厚労省・健保連」 H27 [総コレ] 男254 女280以下 [LDL] 男178 女190以下
 【参考】「健康常識はウソだらけ」(奥村康著H24.4WAC刊)
 【参考】コレステロール情報サイト(http://www.axmm.org/neotype.php)

(3) 血圧値(基準値)
「厚生省・健康診査」 H01 [収縮] 180未満 [拡張] 100未満
「WHO世界保健機関」 H01 [収縮] 160未満 [拡張] 95未満
H11 [収縮] 140未満 [拡張] 90未満
「日本高血圧学会」 H12 [収縮] 140未満 [拡張] 90未満
H16 [収縮] 140未満 [拡張] 90未満
「厚労省・メタボ健診」 H20 [収縮] 130未満 [拡張] 85未満
「日本人間ドック学会」 H20 [収縮] 130未満 [拡張] 85未満
H26 [収縮] 148未満 [拡張] 95未満
H26 [収縮] 130未満 [拡張] 85未満
 【参考】「高血圧はほっとくのが一番」(松本光正著H26.4.講談社+α新著刊)
 【参考】個人のサイト(http://blog.goo.ne.jp/mame-papa/e/血圧の基準値の変遷)
 【参考】個人のサイト(http://smile5.net/Entry/23/)

[注1]HbA1c値
 HbA1c値は各団体で基準がほぼ統一されている。
 但し平成25年に日本基準のHbA1c(JSD)から国際基準のHbA1c(NGSP)に変更された
 ことで基準値が+0.4加算されている。過去データの取扱いでは注意が必要。
 (先日ブログ掲載した牧田医師の糖尿病判断値5.2は0.4低い日本基準と思われる)
 また糖尿病治療者や高齢糖尿病者では目標値が別に設定されている。
 更に日本糖尿病学会では治療目安の数値が別に示されていて紛らわしい。

[注2]コレステロール値
 人間ドック学会と健保組合は同一基準。
 H27記載のドック・健保連基準値は改訂予定値。いつから適用されるかは未定。
 ドック・健保基準では低値基準及び、女性年齢毎基準も定められているが記載略。
 動脈硬化学会はH19に従来の総コレステロール診断を撤廃しLDL・HDL診断に改訂した。
  【参考】omronサイト
 (http://www.healthcare.omron.co.jp/resource/guide/dyslipidemia/02.html)
 なおLDL値の悪影響について動脈硬化学会と脂質栄養学会で見解が分かれている。
 【参考】産経ニュース
 (http://www.sankei.com/life/news/150525/lif1505250013-n3.html)  

[注3]血圧
 血圧については以前は年齢により基準を加算する考え方が主流だった。
 具体的には「年齢+90以下は正常」と1970年頃まで医学の教科書に明記。
 なお日本高血圧学会のH12拡張基準値は70~80歳代で10ずつ加算があった。
 世界の潮流と共に日本も年数を経る毎に基準値が低下している。
 なお年齢と共に血圧が高めになることは近年徐々に考慮されつつあるらしい。
 但し年齢を反映した基準値設定の見直しまでは現段階では行われていない。
 人間ドック学会H26に2種類基準を記載しているのは、上段が一度公表された基準。
 しかし様々批判等を受け従来の基準を変更しないと説明。(smile5サイト参照)

上記3種の基準値のうち血糖値についての証拠(エビデンス)はほぼ確立しているらしい。
しかしコレステロールの基準値については過去から大転換しつつあり、高血圧についても一部の良心的医師から現行基準値への批判の声が上がっている。
次回ブログでそれらの意見を紹介してみたいと思う。

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