fc2ブログ

五十路日本ひとり旅

2016年09月 | ARCHIVE-SELECT | 2016年11月

| PAGE-SELECT |

≫ EDIT

糖尿病予備軍疑惑~その後の経過

2週間前のブログで自分は糖尿病予備軍の可能性があると書いた。
亡父や従兄も糖尿病から腎臓病(腎不全)に進行している。
自分の腎臓関係の検査数値も異常値の一歩手前まで迫っていて心配の種だ。

先日、年に数回行っている献血に行ってきた。
献血すると血液検査結果の数値を後日知らせてもらえる。
血液検査の項目には糖尿病診断の指標のグリコアルブミンという数値がある。
最近はごはん量を控え目にお菓子の量も減らし体調万全で臨んだつもりだった。
ところがグリコアルブミン数値は異常値に接近し7年間で最も高い数値だった。
7年前にグリコアルブミン検査が開始されてから40回献血している。
今までのグリコアルブミン値は13.9~15.4の範囲だったが今回は15.6となった。
異常値16.5まで若干余裕はあるが節制に努めてきたつもりなので小ショック。
(献血クラブに登録すると過去の献血結果をネットで見ることができる。)

ところでグリコアルブミンとかグリコヘモグロビン(HbA1c)とは何か?
アルブミンやヘモグロビンは血液中の成分でアルブミンは蛋白、ヘモグロビンは鉄。
それらの成分がグリコ(=グリコーゲン=糖質)と結合すると2種の検査値に変化する。
検査値はアルブミンやヘモグロビンが糖質と結合した%割合を示している。
血液中に糖分が増加すると結合する割合が増えるため検査値が増加する。
一旦結合した物体は寿命が来るまで結合したまま血管内を漂う。
寿命はグリコアルブミンが2週間程度でグリコヘモグロビン(HbA1c)は1~2か月。
このため長期的観点で血管内血糖の状況が把握でき血糖値よりも診断で重視される。
ちなみに「江崎グリコ」の社名はグリコーゲン(糖質)に由来している。閑話休題。

冷静に考えると検査での標準値と異常値とはどういうことなのだろう?
生身の人間の身体の中で起こる様々は状況を単純に数値的に割り切れるのか?
食物、体調、自然環境、ストレス等々で血管の中を通る養分等も変化するのでは?

また疑問が沸いてきたため改めて本を読み直してみた。
「インスリン注射も食事制限もいらない糖尿病最新療法」(岡本卓著H21.9.角川SSC新書)
本の中でH20年にアメリカで行われた糖尿病治療研究の結果が紹介されている。(59頁)
HbA1cを厳しく管理したグループと緩やかに管理したグループに分け追跡調査した。
結果は厳しく管理した方が緩やかに管理した方よりも2割以上死亡率が高かった。
当初の予想に反した結果のため調査は打ち切られたが糖尿病治療に警鐘が鳴らさせた。
これを持って安易な断定はできないが基準値の概念に縛られ過ぎることは危険と思う。

実際にH21.9.出版時の本の中ではHbA1cの適正値は6.5%未満との記述がある。
一方でH23.9.に私が人間ドックを受けた時のHbA1cの適正値は5.9未満とある。
現在毎年受けている健康診断でのHbA1cの適正値は5.5以下となっている。
また先日ブログで紹介した糖尿病専門医・牧田医師は5.3以上なら受診を勧めている。

しかしこれだけ様々な適正値が示されたら被験者は戸惑うしかない。
しかも適正値を超えたので病気だと診断され即治療が必要とでもなったらたまらない。
基準値とか適正値とかは人それぞれの身体の状況に照らして判断するものだろう。
私は今後も少し食事に気を付けつつ長い目で数値を眺めて行こうと思うことにした。

健康診断の様々な基準値のことについては次回ブログで少し掘り下げてみたい。 

≫ Read More

スポンサーサイト



| 健康管理 | 20:20 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

運動と血液と健康について

運動旅行1年目(自転車旅行)時から身体の血管が浮き出てきた。
一番は足周りの血管。足を最も使う運動の影響だろうと思う。
二番は腹周りの血管。腹が凹んで相対的に浮き出たか、栄養供給の影響か?
NHKガッテン!H28.7.13で血管は成長し栄養を届け身体を修復する等紹介。
NHKガッテン!(http://www9.nhk.or.jp/gatten/articles/20160713/index.html)

血液の役割とは何か?
「流れる臓器」血液の科学(中武俊彦著、講談社ブルーバックス44頁)によると
・水分保持、 ・ガス交換、 ・栄養やホルモン等の運搬、
・体温調節、 ・体の防御、 ・傷口の補修
の大まかな6つの役割があるという。

このうち「栄養やホルモン等の運搬」時の血液構成成分は下図のとおり。
血液の構成成分
株)クイック「看護roo」サイト(https://www.kango-roo.com/sn/k/view/1845)より

今回は血液の中の「血漿」が運ぶ「有機物」の脂質や糖質等に着目した話。

前回ブログで触れた「ケトン体が人類を救う」(宗田哲男著、H27.11.光文社新書)
Amazon書評でも合計104人から5点満点中4.7点の高評価を得ている。
超要約すると、
産婦人科医の著者が糖尿病になり偶然知った糖質制限食事を試して見事治癒。
従来の糖尿病治療に疑問を持った時、糖尿病の妊婦の来院が続いた。
妊婦にも糖質制限を勧め見事母子とも健康出産する事例を重ね自信を得る。
更に重症糖尿病(Ⅰ型=インスリン必須)でケトン体異常の妊婦が来院。
他の病院から断られ来院した妊婦も糖質制限高蛋白食事で無事に安産。
これらの事例から導き出される結論は、
従来は、人のエネルギー源の主体は糖分で脂肪は体に悪いと考えられていた。
真実は、人のエネルギー源の主体は脂肪で糖分は補助的な役割を担っている。
(なおケトン体とは素人的には脂肪の変身と理解して良いと思う。)

以上は素人の私の勝手な超要約なので解釈に誤りがあるかもしれない。
この本刊行時点で医学団体の従来認識に変化は無し(糖尿病治療や脂肪悪者)
しかし本でも紹介されているがコレステロールに関しては国が方針転換済。
大昔は、全てのコレステロールは悪者とされてきた。
一昔前は、コレステロールは善玉と悪玉に分けられ悪玉のみ悪者とされた。
そして約1年前、コレステロールの上限基準値が撤廃された。
従来は総コレステロールの上限が220未満だったが現在は上限なし。
一方でLDL(悪玉)コレステロールは140以上は異常とされている。

ところで自分の健康診断の結果はどうだろうか?
LDL  退職前104→前々回102→前回108→今回99
中性脂肪 退職前125→前々回54→前回71→今回84
LDL(悪玉コレステロール)の数値には目立った変動はない。
中性脂肪は結構変動があり、体重の変化とは連動しないことが分かる。
素人的には体重が減れば連動して中性脂肪も減りそうに思うが実際は違う。
各種解説によれば脂肪酸や中性脂肪がケトン体に変化して身体全体に送られる。
血液内の中性脂肪はその時々で身体の求めに応じ体内流量は変化しているのかも…

ここから話が少しややこしくなる。
コレステロールにはHDL(善玉)とLDL(悪玉)があると言われる。
LDLは身体が必要とするコレステロールを送る側。
HDLは身体の余った(古くなった)コレステロールを回収する側。
以前は血液にコレステロールが多いと病気の原因と考えられたが前述の通り撤廃。
その一方日本動脈硬化学会という組織ではLDLが140を超えると異常を疑う。
しかしコレステロールは身体に必須でありLDLもHDLも多い方が良いらしい。

宗田氏は妊婦は胎児への栄養補給で妊娠終期にLDLが200を超えると解説。
(「ケトン体」本166頁)
週刊現代が日本動脈硬化学会に見解を問いただしても答えない経緯を書いた記事。
(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/43443)
勇気ある薬剤師はネット記事で、悪いのはLDLでなく酸化コレステロールと解説。
(http://kusuri-jouhou.com/sayou/ldl.html)

ケトン体や脂肪やコレステロールと話が拡散したので整理すると、
血液は糖分とケトン体(脂肪の変化物)とコレステロール等々を運搬している。
糖分とケトン体は身体のエネルギー源で人類は大昔からケトン体を主体に使っていた。
しかし現代の糖質過多環境から糖分の占める割合が多くなった。
しかし人類の元来体質は糖を処理する能力に制限があり糖が増えると病気になる。
よって本来のケトン体(脂肪)主体の食生活に戻れば身体も健康になる。
一方でコレステロールは人間の身体に必須の成分であり善玉・悪玉は無い。
(敢えて言えば酸化コレステロールが悪玉?)
よってコレステロールは多い方が身体に良く長生きできるという見方が現在は主流。

血管は日々修復されエネルギーや養分を身体全体に届けようと一生懸命なのだ。
ちなみにコレステロールに関しては「卵は一日1個」と以前から言われていた。
これもH27.4の厚生労働省食事摂取基準改定で全く根拠を失った。
卵は健康的に最も優れた食べ物で幾ら食べても良い時代に変わったらしい。
しかし悲しいかな、過去の呪縛に引きずられ多くの人は卵制限の意識から脱却できず。
さて、糖尿病予備軍?の私はこれから何を食べれば良いだろうか。
「ケトン体」本の提案は、低度の糖尿病者は糖30:タンパク35:脂肪35。(本170頁)
本来は糖を減らすことが最良だが現代社会では難しいための妥協基準値らしい。

(追記:「ケトン食ががんを消す」という本が4日前に光文社新書から発売された)

≫ Read More

| 健康管理 | 12:45 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

水と健康の相関関係?

水に関しては何度かブログで取り上げた。
・登山で水を飲み過ぎると疲労が増すこと。
・登山で飲水を制限すると意外と楽に歩けること。
・不飲不食でも生きることができる人達
・水の持つ様々な不思議な力(氷の持つ力等)
・めまいと飲水の関係(前回ブログ)…等々

「水分の摂りすぎはこんなに恐い」(石原結實著・H20.12.廣済堂出版)
この本は「水を飲んで血液サラサラ効果を高める」ブーム期に出版された本。
水を過度に摂り過ぎると身体に悪影響があると警鐘を鳴らしている。
「汗かき」「鼻水が多い」「動くと胃がポチャポチャ振水音」等の人は水の摂り過ぎ。
水の摂り過ぎは「水毒」となり「冷え」「腰痛等の痛み」「心不全」等の引き金になる。
冬場には極端に冷えを感じることもあり自分は典型的な水分摂り過ぎ型と思った。
「水は重要」だが「過ぎたるは及ばざるが如し」を警告した本で私自身は著者のファン。

「病気を治す飲水法」(以下「飲水法」。バトマンゲリジ著・H19.2.中央アート出版社)
前回ブログで触れた「飲水でめまいが改善」の体験後にこの本を知り購入。
水と身体の関係を科学的データや実際の治療結果に基づき詳細かつ丁寧に解説。
一部医者等から絶賛され、全米で100万部のベストセラー。
しかし多数の医学団体は無視。(儲からない治療法だからか?)
例えば最近気にしている糖尿病と膵臓に関する記述の一部。
「膵臓は血糖を制御するインシュリンを分泌(中略)膵臓の最も大切な働きは重炭酸液を随時生産し分泌すること(中略)重炭酸液を生産するには多くの水が必要だが水不足状態になるとこれがうまくいかなくなる。」(飲水法71頁)
様々な症例について細胞構造と水が果たす役割を真摯かつ具体的に述べている。

また例えば高血圧についての記述の一部。
「水を十分飲まなければ体内の水の一部が血管にとられ、一部の細胞が水不足になる。それまで緩んでいた血管床は収縮し閉鎖に追い込まれる。体の水が不足すれば細胞内で66%、細胞外で26%、血液では8%水が失われる。(中略)血管は失った水を補充するために毛細血管を閉じる。毛細血管の閉鎖が高血圧という緊張の高まりを生む。筋肉を使えば使うほど毛細血管も開き血流も増大する。高血圧患者に運動が最も欠かせない理由はそこにある。(中略)水そのものが最良の利尿薬である。高血圧の治療に利尿薬をいまだに使っている医師は患者の治療を誤ったことで訴訟への道を歩んでいる(以下略)」
(飲水法117~127頁。一部読み易く書き換えた箇所有)

前々々回のブログで触れたように旅行後低血圧傾向なのも運動によるものと納得。
完全に理解しきれないが高血圧治療薬の中に利尿薬もあることは問題なのか?
この他主な病として「胃痛・潰瘍」「リウマチ」「うつ病」「高コレステロール血症」「肥満」「喘息」「糖尿病」「エイズ」等が飲水治療で効果があると書かれている。
「痛みは毎日飲む水の量を正しく調整することによって治療すべき」「鎮痛薬を使う前に少なくとも1日に2.5リットルの水を数日間飲むべき」「飲水療法を試す人は体内に水を溜めすぎないよう腎臓が十分な尿を排出できているかどうかを調べる」(飲水法51頁)
飲水治療の際は適正量の水を飲み体内に溜めすぎないようと注意喚起している。

「文明社会では茶、コーヒー、アルコール、製造飲料が水の代わりになると考えられているがこの考えが致命的なミスを生んでいる。」(飲水法29頁)
とあり、これらの飲料を飲むと身体全体の水分を減少させるとある。
私が強烈なめまいを起こした時も、水自体は少なめでもその他の飲料や果物等の食料で水分をとっているつもりだったが、どうやら身体から水分を奪っていたのかもしれない。
特に運動不足で脳を使っている場合は、脳にエネルギーを送ろうとして食べ過ぎた結果水不足を招くらしい。(飲水法162頁)
一方で水分過多等の事例では2002年アメリカマラソン大会後に水分を摂りすぎたランナーが死亡した事例、2007年の大量水飲み大会後に女性が死亡した事例がある。また今年8月のトランスジャパンアルプスレースの模様がNHNBSで放送された中で参加者が途中の自販機で清涼飲料をガブ飲みした後容態を悪くしたことも水と身体のバランスの難しさを物語っている。

以前の自分は水分の摂り過ぎと思っていたが、今は全く分からない。
もしかしたら運動せずに食事量が多いのは水不足を招き相当身体に悪いかも。
飲水法の本の最後では「朝昼晩の食前30分にコップ1杯、食後2時間半にコップ1杯」の飲水を必要最低限として勧めている。
この本は身体の細胞と水の関係をきちんと説明してとても説得力のある本だが、この具体的な飲水法を述べた箇所だけは、何故この量をこのサイクルで飲むかの具体的な説明がない。(食前30分については肥満の説明の中で触れているが)
人間の体には水分調節機能があり体内が水不足になると尿量調節等で対応する仕組みがあるということは以前ブログで書いたことがある。
人間の身体はとても複雑神秘なものだとも思う。
最近の自分の経験から言えるのは、水は摂らなければ病気になり得るし摂りすぎても不調の原因になる。
必要な量も食事量やその他飲料の量により変化することも考えられる。
今言えるのは、飲水の適正量は自分が試しながら自分で判断するしかない。 

≫ Read More

| 健康管理 | 15:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

運動旅行と健康具合の相関関係?(その3)

運動旅行中に悩まされた痛み等について

1 膝痛
自転車旅行中に膝痛が発生。
旅行途中8月に実家帰省の途上で転倒し膝を打った。
その後実家帰省して2週間様子見した後に自転車旅行を再開したら痛みが再発。
我慢できず薬局で痛み止めの薬を購入し3日間ほど飲み薬と塗り薬を併用した。
その後は徐々に痛みが軽減し、現在後遺症はほぼない。
この時の経験から適度な運動は自己治癒力を高めるのではと感じている。

2 腰痛
腰痛は、みちのく潮風トレイル中の前半から中盤に発生。
中盤では痛みが辛く、旅行を中止し病院に行くことも考えた。
中盤期の痛みの原因は寝相の問題(テント場所の不安定)と推測。
腰に負担がかからない姿勢を保つように心がけ腰痛は徐々に軽減した。

腰痛に関しては旅行終了後に最も辛い時期があった。
パソコン作業のため長時間座り続けた結果、歩くのが苦痛なほど悪化した。
この時に助けられたのが「9割の腰痛は自分で治せる」(中経の文庫・坂戸孝志著)
腰痛の原因は骨ではなく筋肉の緊張にあるので腰周辺の筋肉を軟らかくする。
そのためにはマッサージするのではなくピンポイントで緊張部のコリをとる。
緊張部のコリを取り除くには緊張部に指を押し込み身体を曲げるという自己治療法。
ただ腰痛原因の緊張部位を特定できずにいた時たまたま旅館でマッサージを受けた。
マッサージで腰骨から10cmほど上部が特に強く痛み、緊張部位を特定できた。
その後は腰の緊張部に指を押し込み身体曲げを継続。現在腰痛とは無縁。

3 足痛
〇足指先痛
百名山登山を開始して数日後から足指先の痛みに悩まされた。
登山の下り道で足指先が靴先に当たることを繰り返すことで痛むと思われる。
また凸凹の多い道でも靴の中で足先がグラつきを繰り返すことも一因だと思う。
靴紐をきつく結び靴内の足の遊びを抑えることで足のブレを抑える。
靴下を折り返して靴履き口の足首周りを太くして足のブレを抑える。
この2つの方法で靴内の足先の当たりが和らぎ相当痛みは軽減した。
一方で別も問題が発生した。

〇足の甲痛
四国遍路の中盤頃に足の甲の痛みに悩まされた。
原因は靴紐を全体的にきつく結び過ぎたためと思われる。
このため全体をきつく結ぶ靴紐の結び方を改めた。
全体的に紐を強めに結んだ後に紐を引っ張りながら部分調整する。
足の甲の部分の紐を緩め足首部分の紐を強める。
これで甲にかかる圧力を弱め足首は固定し靴内の足のブレを抑える。
それなりに成果は上がり足の甲の痛みは軽減しつつ靴内の足のブレも少なかった。

〇足裏痛
みちのく潮風トレイルや四国遍路ではアスファルト道路の歩行が多い。
これが長く続くと足裏痛がひどくなってくる。
こうなるとどうしようもない。
とにかく足を着地する時にできるだけそっと地面に置くこと。
そしてひたすら我慢して歩き続けるだけ。

4 めまい
旅行とは直接関係はないが間接的に関係する話。
今年の百名山登山旅行を計画しながら山中での過ごし方を考えた。
その時に気になったのが北アルプスでは水場の少ない場所が多いこと。
山小屋で水を購入することも可能だが事前に水対策ができないか考えた。
そこで水が少ない状況に身体を慣らしておこうと思った。
今年2月頃から普段の生活で飲水を少なめにする生活を始めた。
始めてから1週間ほどした頃に突然強烈な眩暈に襲われた。
意図的に身体を回転し眩暈する経験はあっても意図しない眩暈は初めてだった。
最初は何が原因か分からず食事する気もおきず2日ほど絶食。体重は3kg減。
最初は水さえ飲めなかったがもしかして飲水の減量が一因と疑い始めた。
徐々に意識的に水を摂り始めると眩暈の症状が改善していった。
眩暈が発生してから約5日でほぼ回復したが眩暈は辛いと初めて思った。
百名山登山旅行では今回の飲水減量生活以上に飲水は少ない時もあったと思う。
実際テント3連泊後に宿に泊まると幾ら水を飲んでもまだ飲めると感じる。
テント生活と今回の飲水減量生活の一番の違いは何か?
考えた末の結論は、運動と食事生活の違い。
テント生活時の運動量は10時間相当で普段の生活時の運動量は1時間前後。
一方食事の方は普段生活時に比べテント生活時は半分量以下の貧弱な食生活。
テント生活時は食物の大部分が運動で代謝消費され体内に蓄えられない。
一方普段生活時は食物の多くが体内に蓄えられることになる。
この体内での消化吸収蓄積作用に水分が多く使われるのではないか。
そして消化吸収過程で生じた毒素等が尿として体外に排出される。
このため運動時に比較して普段生活時の方が意外と水分が必要なのかもしれない。
但しこれは全くの個人的な推測。
なお眩暈と飲水の関係についてネット検索したら面白い情報を見つけた。
大阪にある医療法人入野医院はめまい治療を専門に扱う病院らしい。
ネットサイト「めまい相談」には多くの相談と回答が掲載されている。
その中には症状によっては飲水を勧めている記述も多くある。
水の重要性については別途改めて考えてみたい。

5 皮膚
前回ブログに書いたが皮膚の怪我の回復力は年齢と共に衰えを実感している。
一方でこの4年間、各種旅行で長期間直射日光に身体を晒してきた。
自分は日焼け止めクリーム等はほぼ使用しなかった。
毎年旅行の中盤には、顔も肌も真っ黒になっていた。
相当シミが増えてもおかしくないが、現在のところ極端に増えた印象はない。
特に今年は四国遍路や登山旅行でテント生活が多く洗顔回数も少なかった。
一般的な感覚では不潔な状態が結構続いていたと思う。
一方で時々風呂に入った時に顔や皮膚を確認すると潤いが増えたように感じる。
自分なりに考えると運動によって細胞の新陳代謝が活性化している気がする。
但し怪我の傷跡の回復力は新陳代謝の活性化とは無関係なのか? 

≫ Read More

| 健康管理 | 17:20 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

運動旅行と健康具合の相関関係?(その2)

1 腎臓機能
亡父を含め親類縁者に人工透析者が多く腎臓関係はとても身近な心配事。
以前ブログでも書いたが私自身の腎臓機能の数値も決して良くはない。
前々回の健康診断では腎機能のクレアチニン値が高くなり軽度異常と診断。
このクレアチニン値とは腎臓の中の糸球体が老廃物を濾過する性能を示す。
腎臓は100万個の糸球体で構成され濾過作業を担うが一旦壊れたら再生しない。
クレアチニン値が高いほど濾過性能の低下を示し基本的に年齢と共に高くなる。
2年前の健康診断結果からそのうち自分も人工透析者になるのかとビビった。
しかし前回僅かながらクレアチニン値が下がり今回更にまた少し下がった。
(前々回1.01軽度異常→前回0.96正常→今回0.93正常)

腎臓機能は年々低下するとばかり思っていたのでこの検査結果は意外だった。
もしかすると検査誤差の範囲かもしれないがそれでも嬉しい。
激しい運動は腎臓に良くないと言われるが登山や四国遍路は激しく無いのか?
また腎臓病患者には水分の欠乏や過剰摂取は共に良くないと言われる。
一方で腎臓病でない場合に水分量変動がどの程度影響するかの検証データは無い。
3年間の経過からは適度の運動や節水行為は良い影響の可能性も有りそう。
今後も暫く推移を見守ろうと思う。

2 血糖関係の検査
自分は体型はやせ気味で甘い物を食べる量も普通並みで血糖は異常ないと信じていた。
ところが先日偶然「糖尿病は足先がしびれる・キズが治りにくい」の記事を見た。
アレ?自分はこれに当てはまるかもしれない?
実は四国遍路と百名山登山旅行で足を傷つけたが傷跡の治りが遅いと感じていた。
更に旅行後2か月が経過しても足先のシビレが残り相当歩いた影響だと思っていた。
少し心配になり健康診断結果を改めて見直した。

血糖値の値は正常範囲100未満に対して90以下と異常までは未だ少し余裕がある。
しかしHbA1cは正常範囲5.5以下に対して今年はギリギリ正常の5.5。
更にHbA1cは年々増加してきている。

心配度が更に増してきたため古本屋でお手軽な新書を購入して糖尿病の勉強。
「糖尿病はご飯よりステーキを食べなさい」(糖尿病専門医・牧田善二著)
この本によると牧田医師はヘモグロビンA1c値は5.2未満を正常としている。
牧田医師は5.2を超えていたら糖尿病専門医に見てもらうことを勧めるとしている。
とんでもない!医者に診てもらう前に自分で何とかしなくては!
「インスリン注射も食事制限もいらない糖尿病最新療法」(岡本卓著)
という角川SSC新書も同時購入し勉強して得た結論は「糖質制限食に取り組む」。

糖質制限については数年前「炭水化物が人類を滅ぼす」(夏井睦著)、「ケトン体が人類を救う」(宗田哲男著)(2冊共光文社新書)を読んで知っていた。
特に夏井氏の本は「昼食後に眠くなるのは炭水化物を摂ることの影響」を述べていて、年齢と共に食後に眠くなる度合が高まった自分にとって非常に示唆を受けた。
しかし私は「ごはん党」で「麵好き党」。炭水化物中心主義を止められずにいた。
今改めて読み返すと宗田医師は正真正銘の糖尿病から糖質制限だけで見事脱却。
以上の4冊とも医師自ら自身の実体験や患者の糖尿病治療の成果を基に書いている。
これほど信用できる話はない。
更に付言すれば、未だ多くの医師が「糖尿病はカロリー制限が必要」という誤った知識により肉類はカロリーが高いため控えさせごはんや麺などの質素な治療食を強要し糖尿病から脱却できない患者にインスリン注射をしているらしい。
これだけ一部の医師が成果を上げている「カロリー制限は不要で糖質制限だけで糖尿病は治る」へと方針転換できない医療とは一体何なのだろうかと思う。

だいぶ話が脇道に逸れた。
私の亡父も糖尿病がキッカケで腎臓病に進行したと思われる。
牧田医師によれば日本人は大多数は西洋人よりも糖尿病になりやすい体質らしい。
「特に日本人などアジア人には、やせている人の中に食後血糖値が高くなる人がかなりいる」とのことだ。
私も遺伝的・体質的に糖尿病になりやすい可能性が高いということか?
「体質的に糖尿病になりやすい」とは「年齢と共に膵臓からの糖を分解するインスリン分泌が弱くなる」等の体質が考えられるが、糖分摂取を控えればインスリン分泌が弱くても血糖の上昇を抑え糖尿病の進行を防ぐことができる。
糖尿病は自己管理で十分に改善できる病気だと思う。


※【血糖値とヘモグロビンA1c値の違い】
血糖値は採血時点の血糖の値を示す。
ヘモグロビン(Hb)A1c値は過去1~2か月程度の血糖の平均値を示す。
通常血液検査は空腹時の血糖の低い状態で行うため、血糖値が高い人は空腹時も血糖が高いということで「糖尿病が相当進行している」と考えられる。
一方血糖値が低くHbA1cが高い場合は空腹時は血糖が低くても食後は血糖が相当高い等で平均的に血糖が高めという「糖尿病へ進行しつつある状態」と考えられる。 

≫ Read More

| 健康管理 | 21:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

運動旅行と健康具合の相関関係?(その1)

4年前の自転車旅行、3年間の百名山登山旅行、四国遍路、みちのく潮風トレイル。
これらの運動を兼ねた旅行(運動旅行)と健康具合は関係あるのだろうか?
ということで運動旅行開始前とその後の健康診断の主な検査値の比較結果を掲載。

【健康診断結果の主な検査結果の内容】
    今    回     前    回    前 々 回    退 職 前
H28.8.28  H27.10.22  H27.3.9  H24.6.11 
体重 53.2  54.7  56.2  59.4 
腹囲 67.4  67.5  70.4  77.5 
BMI 18.5  19.0  19.6  20.6 
血圧・上 100  109  111  113 
血圧・下 55  57  61  81 
クレアチニン値 0.93  0.96  1.01  0.94 
心電図    洞性徐脈  不完全右脚  ブロック  不完全右脚  ブロック       正    常
中性脂肪 84  71  54  125 
LDL 99  108  102  104 
血糖 85  86  91  90 
HbA1c 5.5  5.4  5.4  5.0 
※ 退職前検査数値のうち「クレアチニン値」と「HbA1c」はH23.9.23の検査数値。

体重やBMIは年々低下傾向だがこれは旅行後の検査時期による違い。
旅行直後は大幅に低いがその後は体重もBMIも徐々に旅行前に戻る。
現在の体重は約56Kg。BMIも約19.4。(身長170cm弱)
ちなみに旅行中の最低体重49Kg。旅行中や直後は体内水分量の影響が大きい。

結構意外なのは血圧が上も下も年々徐々に下がっていること。
もともとは標準的血圧。(上は120前後、下は70余)
なので今は少し低血圧気味。稀に軽い貧血症状を感じる時もある。
もともと高血圧ならば血圧が下がるのは嬉しいことなのだが……
これと連動する様に脈拍回数も年々減少傾向にある。
良い方に解釈すれば少ない脈拍と血圧で全身に血液を送れる様になったかも。
一概に優劣判断はできないが体質が少しずつ変化している可能性はある。

血圧と関連する心電図検査では今年「洞性徐脈」で「軽度異常」となった。
ネットで調べると運動選手等に起こりやすい症状らしく心配不要らしい。
更に昨年と一昨年の心電図検査は「不完全右脚ブロック」の「軽度異常」。
この症状は数年に1度ありこれも原因不明だがほぼ心配不要らしい。
しかし3年連続で検査結果に異変が出ると少し気になってしまう……

血液検査の数値は概ね良好と思う。
因みに年間数回行っている献血時の血液検査数値も良好。
但し2つの検査数値については注意が必要。
1つ目は腎臓の状態を表す検査数値。(クレアチニン値)
2つ目は血糖の状態を表す検査数値。(HbA1c)
どちらも運動旅行と関係あるかは不明だが詳しい話は次回ブログで。 

≫ Read More

| 健康管理 | 21:25 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

iPhoneの通信やGPS分析について

私が最初にiPhoneを購入したのは転勤でアパート暮らしを始めたのがきっかけ。
アパートで電話回線を使わずにパソコンをネット接続して利用したかった。
そこでテザリングでネット利用できる海外製の中古iPhone4を購入。(平成22年)
次にiPhoneを更新したのはiPhoneアプリ「フィールドアクセス」利用のため。
自転車旅行でフィールドアクセスを愛用したがiOSの更新でiPhone4がサポート外。
フィールドアクセスを今後も使うために海外製中古iPhone5を購入。(平成26年)
そして今回、通信事情の改善を目的に3代目の中古iPhone6を購入。(平成28年)

iPhone4からiPhone5に変更後、何となく通信回線の接続具合が芳しくない。
百名山旅行を開始しiPhone5の山中利用が増えたため繋がり難いと思っていた。
しかし山中で他の人が携帯を使える場所でも私のiPhone5が不通の場合が多い。
不満を感じつつも自分が格安SIMを使っていることも一因かなと思っていた。
6月に山仲間で登山した時、K氏の格安SIMスマホが山中で通信できても自分のiPhone5は不通状態。
いよいよ疑問が膨らんできた。

ネット検索で海外製iPhoneは日本の一部の周波数帯を把握できないらしいと知る。
具体的には山間地帯に多い周波数800Mhz帯は一部海外製が認識できないらしい。
そこで今年の百名山旅行時にiPhone4とiPhone5を2台持参し比較した。
すると山中でiPhone4は繋がるのにiPhone5は繋がらない場合があった。
格安SIMが原因ではなく、iPhoneの機種に問題があると疑われる。
因みにSIMは2種類契約していて税抜き月額500円+700円。
iPhone5購入から2年が経過しそろそろ更新してもいい時期。
そこで先月アップル直販版SIMフリーiPhone6の中古を入手。

このiPhone6と比較用にiPhone5を持参して先日八甲田山に出かけてきた。
山中で試験するとiPhone6は通信接続良好。一方iPhone5の方は通信接続不能。
やはりiPhone5は周波数制限があったと納得。これまでの疑問はほぼ解消。

ところで、八甲田登山時に2つのiPhoneで歩行のGPS記録をとってみた。
iPhone5はGPSのみで、iPhone6はGPSとモバイルネット通信を併用した。
その記録を先日ブログに掲載したGPSデータ分析システムで比較してみた。
結果は次のとおり。

GPS記録分析結果 (上段がiPhone6、下段がiPhone5)
    時  刻   時間差   高度   高差      緯  度      経   度   距離差     距離計  時速
H28.10.05 八甲田山 (iPhone6)
9:03:39  882 40.6505 140.8502
11:40:49   2:37:10 1516 634 40.6608 140.8772 7779.3 7779.3 3.0
11:50:59   0:10:10 1581 65 40.6588 140.8770 306.6 8085.9 1.8
12:01:14   0:10:15 1586 5 40.6587 140.8771 50.1 8136.0 0.3
13:21:26   1:20:12 894 -692 40.6500 140.8500 4882.7 13018.7 3.7
H28.10.05 八甲田山 (iPhone5)
9:03:48  882 40.6506 140.8501
11:47:55   2:44:07 1576 694 40.6593 140.8772 8457.7 8457.7 3.1
13:22:05   1:34:10 893 -683 40.6503 140.8502 5275.9 13733.5 3.4

因みに、スマホ画面上のフィールドアクセスに表示された内容は、
iPhone6では、歩行時間4:18:13、距離12.0km、高低差708m。
iPhone5では、歩行時間4:18:45、距離13.0km、高低差705m。
自作のGPS分析ではiPhone6歩行距離13.0km、iPhone5歩行距離13.7km。
地球の円形を考慮しない緯度経度の距離換算で誤差が大きいことが分かる。
この結果、GPS単独で記録した場合より、GPS+モバイル通信併用による記録の方が歩行距離が短い。つまり正確性が向上していると考えられる。

なお今回の分析で先日掲載した分析システムの欠陥が改めて表面化した。
繰り返しになるが自作の分析システムの問題点を挙げると
①緯度経度から距離換算を簡便法で長野標準としたため1km近い誤差が出た。
②GPS記録開始時に緯度・経度のブレが大きくエラー状態になる場合がある。
③緯度、経度、高度の数値の桁数が異なる場合があり桁数の判定が必要。
④iPhone6とiPhone5で休憩判定で異なる結果が出ていることの検証が必要。

ついでに登山の写真とルートラボによる歩行記録を掲載します。

毛無岱木段からの眺望
毛無岱木段からの眺望 
左奥には雲海に浮かぶ岩木山

井戸岳手前で赤倉岳からの縦走路を振り返る
井戸岳手前で赤倉岳からの縦走路を振り返る 
中央に雲海に浮かぶ岩木山

井戸岳から高田大岳や岩手山遠望
井戸岳から高田大岳や岩手山を遠望 
左に高田大岳、中央奥に戸来岳、右端奥に岩手山

八甲田大岳山頂
八甲田大岳山頂 

大岳直下の下りで岩手山、鳥海山遠望
大岳直下の下りで岩手山、鳥海山遠望 
右手の櫛ヶ峰の左奥にうっすらと鳥海山

ルートラボによる八甲田登山の軌跡


≫ Read More

| 日本百名山 旅行 | 11:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

防水靴と中敷きの関係

百名山登山旅行報告記では防水靴の話題は少なかった。
一方で四国遍路旅では何度か防水靴の話題を取り上げた。
登山旅行ではキャラバンC1-02がお気に入りで9割はこれを履いた。
モンベルのアルパインクルーザー2500も持参したが使用頻度は1割ほど。
交互に使えば靴の疲労回復力も高まったと思うがキャラバンを履き続けた。
このため百名山旅行1年目の後半には防水機能の劣化を感じ始めた。
結局2年目の前半終了時に諦めて買い替えることにした。
登山靴の防水機能については感じ方に変化があって悩まされていた。

そして今年四国遍路旅に出て靴の防水が大きな問題になった。
実は昨年みちのく潮風トレイルでコロンビアのセイバーミッドという靴を履きとても気に入った。
登山ではミドルカットでくるぶしを保護する靴を使うがトレイル旅行ではローカットシューズと使い分けをした。
コロンビアの靴は軽量でしかも防水性能も優れていると思った。
みちのく潮風トレイルは好天の日が多かったが階上岳と五葉山の時に風雨に遭遇。
しかし雨天でも靴の中は快適に感じていた。
一方でみちのく潮風トレイル時は腰痛と足痛に悩まされた。
足痛は舗装道路歩行と靴がピッタリ過ぎて足指に衝撃が響き易いことが原因と判断。
このため今年の四国遍路ではコロンビアの0.5cm大きい靴に買い替えた。
更に靴内の荷重分散効果を期待し評判の良い中敷きスーパーフィートを購入。
万全の態勢で四国遍路旅に出たつもりだったが、予期せぬ靴内部の浸水発生。

最初に靴内への雨水侵入時は極端な悪天候が原因と判断したが、その後も続発。
これはおかしいと思い始め、旅の終盤時には原因を推測していた。
しかし断定できないため旅行終了後情報を整理して報告しようと考えた。
現段階では、靴と中敷きと旅環境の複合原因と思われる。

先ずは次の写真を見てほしい。
【四国遍路旅に使用した靴の内部の状況と中敷き】
コロンビア防水靴内部と中敷き 
靴は「コロンビアトレッキングシューズセイバーミッド」
インソール(中敷き)は「スーパーフィート トリムフィット カーボン」

靴の内部に中敷きのカーボンの型跡がクッキリ表れている。
靴はゴアテックスと類似の性能を持つオムニテック防水の製品。
通常、防水機能を司る防水膜は内張りと外張りに挟まれて守られる。
しかし中敷きのカーボンが内張りを傷つけ防水膜を破れば防水機能は無力化する。

次の写真はネットに掲載された靴を真ん中で切断した断面図
靴カット断面図 
「進化する紳士靴!「REGAL GORE-TEX」最新作の履き心地」から転載
(掲載アドレス http://allabout.co.jp/gm/gc/453118/all/)
これを見ると内張りと防水膜と外張りは割と薄いことが分かる。
インソールのカーボン跡が内張りに食い込んだら防水膜も壊れると想像できる。

ただし相当真相に近づいたと思うがまだ断定できないと思い更にネット検索。
すると「2チャンネル」の話題に防水靴とスーパーフィートの問題も見つけた。
本文の末尾に「2チャンネル」から抜粋した箇所を掲載する。

自分なりに考えて得た結論は
①コロンビアの靴自体の防水性能に問題は無いと思う。
②スーパーフィートのインソールも一般的には評価が高く性能は良いと思われる。
③コロンビア製「セイバーミッド」とスーパーフィート製「インソール」は相性が悪い。
④更に今回の四国遍路旅は連続歩行時間の長さや雨天歩行の多さ等も悪影響した。
⑤毎日の歩行終了後にインソールをはずし靴をケアすれば多少は被害軽減したかも?

百名山登山旅行にしても四国遍路旅にしても長時間歩行を連日続け、靴のメンテナンスを怠れば靴に色々な悪影響が出るのだろう。
特に雨天が続いた場合は靴が傷みやすい状態だと思うのでケアは重要だと思う。
防水問題とは関係ないが、今回の四国遍路旅では少なくとも腰痛は発生せずみちのく潮風トレイル時に比べ足痛も少なかった。(痛い時もあったが)
これらは歩き方が改善したかもしれないし、スーパーフィートのインソール効果があったかもしれない。
ネット評価も考慮すれば総合判断としてスーパーフィートの歩行改善効果はあるように思う。
ただし、コロンビア製の靴と相性が悪いことが原因と結論づけたとしても、では自分のお気に入りの登山靴キャラバンにスーパーフィートを試すかと問われれば答えは「否」。
いや、キャラバン以外の靴でもスーパーフィートは試さないと思う。
何故ならスーパーフィートのカーボン部分を触ってみると硬くて、これだと靴の内部を傷つけることが大いに心配されると感じるから。
どんなに歩行姿勢に好影響を与えることが期待できても靴を傷める不安のある製品は使いたくはない。
でもスーパーフィートが多くの人の支持を得ていることに口(靴)は挟まない…

【以下は「2チャンネル」からの抜粋】
486: 名無しさん 投稿日:2016/01/08(金) 21:02:17.51 ID:FZkTVCii.ne
>>484
スーパーフィートの裏側のプラスチック板あるよね?
あれがモデルによっては尖ってるから、ゴアの裏地の上からゴアを押さえつけて運が悪いとゴアまで痛む
487: 名無しさん 投稿日:2016/01/08(金) 21:44:07.46 ID:PMuGQVje.ne
>>486
なるほど
踵の裏に幅6ミリくらいの縁が付いてるけど、これで踏み続けたらゴアが切れることもあるかもね
それは自分の体験?それともどっかにソースある?
俺は足の靭帯を傷めてて中敷き必須なので気になるんだよ
489: 名無しさん 投稿日:2016/01/08(金) 22:13:54.62 ID:sZMK6k3n.ne
>>487
ソースは自分が実際に販売してるから
490: 名無しさん 投稿日:2016/01/08(金) 22:52:55.27 ID:k94afxSJ.ne
>>489
本当ならマジで買い換えようかと思うんだけどお勧めある?
492: 名無しさん 投稿日:2016/01/09(土) 00:25:09.75 ID:iSMo0iZc.ne
>>490
本当だよ。でも、実際に漏水の疑いで靴持ち込まれた時に、スーパーフィートが原因と思われる物は2年に1件あるかないかくらいの低確率。漏水の場合むしろ他の理由が圧倒的。
500: 名無しさん 投稿日:2016/01/09(土) 08:33:36.36 ID:+Y1Q3zFp.ne
>>492
そのスーパーフィートのカーボンでアプローチシューズのサイドが切れたよ。
508: 名無しさん 投稿日:2016/01/09(土) 09:17:49.31 ID:fUQdIrX/.ne
>>500
カーボンで切れた話は初めて聞いた。カーボンの柔らかさでも切れる時は切れるのか。カーボンは靴にセットした時の納まり具合が気になる時はある。

≫ Read More

| 日本百名山 旅行 | 21:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

日本百名山旅行・全期間の宿泊場所等

日本百名山旅行の全期間(延156日)の歩行時間や宿泊場所と宿代等を掲載します。

日本百名山旅行 H26.5.10~H26.10.12
 月 日 百 名 山     標高  歩km  所要時間 県 名    宿 泊      宿 泊 料
  歩   車
5月10-12         26  鹿児島 開聞岳P  
5月13日 開聞岳 922 9 5  〃 アーバンポートH 1食 4500円
5月14日 宮之浦岳①   6 2  4+2  〃 淀川小屋  
5月15日 宮之浦岳② 1935 14 8    〃 高塚小屋  
5月16日 宮之浦岳③   13 6  〃 民宿屋久島 2食 7900円
5月17日          2+3 宮崎 霧島観光H 1食 6230円
5月18日 霧島山 1700 8 4  〃 Hエリアワン熊本 1食 4200円
5月19日 祖母山① 1756 10 6 大分 宮原 (臨テント)  
5月20日 祖母山②   4 2  〃 ホテル角萬 1食 7050円
5月21日 阿蘇山 1592 8 3 熊本    
九重山①   6 2 大分 法華院♨山荘 2食 9000円
5月22日 九重山② 1787 13 6  〃 湯布院♨蓮輪 2食10815円
5月23日         10  愛媛 石鎚山SA  
5月24日 石鎚山 1982 10 5  〃 リブマックスイヨ三島 1食 5000円
5月25日 剣山 1955 7 3 徳島 シャトーおだか 2食 5590円
5月26日           鳥取 シャトーおだか 2食 5590円
5月27日 大山 1709 8 4  〃 道の駅黒滝  
10  5月28日 大峰山 1915 13 6  1+1 奈良 大台ヶ原山P  
11  5月29日 大台ヶ原山 1695 8 3  〃 湯の峰温泉 2食14190円
5月30日     25 7 和歌山 スーパーH大和郡山 1食 5000円
12  5月31日 伊吹山 1377 12 4  2+2 滋賀 ビジネスH芽桜 1食 4500円
13  6月1日 荒島岳 1524 13 5  1+1 福井 白峰♨白山苑 2食 7850円
14  6月2日 白山① 2702 11 6 石川 白山室堂センター 0食 5300円
6月3日 白山②   9 4  〃 雨飾温泉山荘 2食 9000円
6月4日 断念(雨飾山)   5 3 新潟 豊田屋旅館 1食 4400円
6月 5- 6          9+4 秋田 十三夜  
6月13日         栃木 上河内SA  
15  6月14日 筑波山 876 9 4  2+4 茨城 道の駅伊東  
16  6月15日 天城山 1406 10 4  1+6 静岡 ヤビツ峠P  
17  6月16日 丹沢山 1567 22 9 神奈川 道駅たばやま  
18  6月17日 雲取山 2017 25 9 東京 裂石♨「雲峰荘」 2食10950円
19  6月18日 大菩薩嶺 2057 8 3 山梨 ホテル菊富士 2食 6250円
20  6月19日 瑞牆山 2230 7 4  〃    
21  金峰山 2599 12 6  〃 毛木平  
22  6月20日 甲武信岳 2475 17 8 長野 ちの旅館 0食 4450円
23  6月21日 蓼科山 2530 12 6  1+2  〃 美ケ原美術館  
24  6月22日 美ヶ原 2034 10 3  〃    
25  霧ヶ峰 1925 5 2  〃 ミッションヒル迎賓館 2食 4950円
26  6月23日 両神山 1732 14 6  1+3 埼玉 ホテルナカジマ 0食 4200円
27  6月24日 浅間山・前掛山 2568 15 6  1+2 長野 道の駅上田  
28  6月25日 四阿山 2354 15 6  1+2  〃 草津♨飯島館 2食 6840円
29  6月26日 草津白根山 2171 9 3  1+3 群馬 道の駅ふじみ  
30  6月27日 赤城山 1828 5 3  1+2  〃 日光レークサイドH 2食14000円
6月28日 断念(男体山)          〃 ビジネスHにし那須 1食 4700円
31  6月29日 那須岳 1915 6 3  1+3  〃 岳♨宝龍荘 2食 7470円
32  6月30日 安達太良山 2171 10 4 福島 白布峠P  
33  7月1日 吾妻山 1828 16 8  〃 押立♨さぎ湯 2食 7500円
34  7月2日 磐梯山 2484 10 5  〃 道駅きらら289  
35  7月3日 会津駒ヶ岳 2578 12 5  〃 民宿駒口 2食 8500円
36  7月4日 燧ヶ岳 2144 12 6  〃 御池ロッジ 2食10000円
37  7月5日 平ヶ岳 2158 25 10  1+3 新潟 道駅ゆのたに  
38  7月6日 越後駒ヶ岳 2228 17 7  1+1  〃 栃尾又♨神風館 2食 7950円
7月 7- 8         14  秋田 道の駅象潟  
7月21日          4+4 北海道 半月湖野営場  
39  7月22日 後方羊蹄山 1898 14 7  〃 小樽ヴィラマウンテン 2食 6600円
7月23日          8+2  〃 ペンションみさき 2食 9720円
40  7月24日 利尻岳 1721 15 7  2+1  〃 民宿MayRoad 1食 4800円
7月25日          〃 岩尾別♨地の涯 2食12030円
41  7月26日 羅臼岳 1660 14 6  〃    
42  斜里岳 1547 12 5  〃 道の駅網走  
7月27日          〃 阿寒♨ロイヤルH 2食 7650円
43  7月28日 雌阿寒岳 1499 12 5  〃 旭岳♨白樺荘 2食 7890円
44  7月29日 大雪山 2290 19 6  〃 望岳台P  
45  7月30日 十勝岳 2077 21 7  〃 短縮登山口P  
46  7月31日 トムラウシ山 2141 21 9  〃 Hプラムフィールド 2食 4650円
8月1日          〃 宿ふかふか亭 2食 6000円
8月2日 幌尻岳①   18 4  〃 新冠ポロシリ山荘 0食 500円
47  8月3日 幌尻岳② 2052 29 11  〃 新冠ヒルズH 2食 8000円
8月 4- 6         13+2  〃 登別♨/函館♨  
                 
48  9月26日 月山 1980 11 4  5+3 山形 国見SA  
9月27日           富士宮P  
49  9月28日 富士山 3776 19 9 静岡 那須高原SA  
9月29日              
50  10月2日 八甲田山 1585 14 5  1+1 青森    
51  10月5日 岩手山 2038 18 6  2+2 岩手    
52  10月7日 岩木山 1625 14 6  2+2 青森    
53  10月11日 八幡平 1613 24 6  3+2 秋田    
54  10月12日 早池峰 1917 23 9 岩手    


日本百名山旅行 H27.7.4~H27.9.7
 月 日 百 名 山     標高  歩km  所要時間  県 名    宿 泊      宿 泊 料
  歩   車
7月4日         秋田 鉾立登山口  
55  7月5日 鳥海山 2236 19 8 山形 蔵王♨すゞのや 2食 7650円
56  7月6日 蔵王 1841 6 5  1+3  〃 朝日鉱泉 2食 8000円
57  7月7日 朝日岳 1870 19 9  〃 大日杉小屋  
58  7月8日 飯豊山 2105 26 11 (福島) ベストウエスタン米沢 1食 6800円
7月9日         新潟 桜坂P  
59  7月10日 巻機山 1967 16 8  1+1  〃 五十沢♨ゆもと館 2食 8760円
60  7月11日 苗場山 2145 18 7  1+1  〃 民宿 ゆたかや 2食 7510円
61  7月12日 谷川岳 1977 9 5  1+4 群馬 駒ヶ根プレモントH 1食 6300円
62  7月13日 木曽駒ヶ岳 2956 6 3 長野 菅の台P  
63  7月14日 空木岳 2864 21 9  〃 広河原臨時P  
64  7月15日 恵那山 2191 13 5 静岡 よしざわ旅館 2食 7560円
7月16日           山梨 リブマックス甲府 1食 5750円
7月17日            〃 桃ノ木♨三和荘 2食16350円
7月18日            〃 芦安P・車中泊  
65  7月19日 甲斐駒ヶ岳① 2966 14 7  〃 北沢峠・テント泊 0食 500円
66  7月20日 仙丈ヶ岳② 3033 16 9    〃 両俣小屋 0食 500円
67  7月21日 間ノ岳③ 3189 10 6    〃 北岳山荘 0食 800円
68  7月22日 北岳④ 3192 9 5  〃 リブマックス甲府 1食 3750円
7月23日          6  静岡 椹島ロッジ 2食 8000円
69  7月24日 悪沢岳① 3141 16 9    〃 荒川小屋 0食 700円
70  7月25日 赤石岳② 3120 4 2    〃    
71  聖 岳② 3013 15 8    〃 聖平小屋 0食 500円
72  7月26日 光 岳③ 2591 28 11    〃 茶臼小屋 0食 500円
7月27日 (下山)④   14 5  〃 静岡H 時之栖 1食 6000円
7月28日         長野 越路P  
73  7月29日 塩見岳 3047 30 11  〃 朝恵旅館 2食 4800円
7月30日         山梨 道の駅白州  
74  7月31日 鳳凰山 2841 21 9  1+1  〃 美濃戸口  
75  8月1日 八ヶ岳 2899 19 8 長野 旅館 近江屋 2食 6500円
8月2日         群馬 料理民宿 三枝 2食 6800円
76  8月3日 武尊山 2158 11 6  1+1  〃 料理民宿 三枝 2食 6800円
77  8月4日 至仏山 2228 12 4  1+2  〃 老神♨楽善荘 1食 4700円
78  8月5日 皇海山 2144 8 4  2+3  〃 金精峠P  
79  8月6日 日光白根山 2578 14 8 栃木 日光二荒山神社  
80  8月7日 男体山 2484 9 4  〃 鬼怒川♨ロイヤルH 2食 7494円
8月8日              
                 
8月16日         宮城 長者原SA  
8月17日         長野 小谷♨山田旅館 2食13200円
81  8月18日 雨飾山 1963 10 5  〃 猿倉P  
82  8月19日 白馬岳 2932 16 8  〃 黒菱平P  
83  8月20日 五龍岳 2814 25 11  〃 ラウム山荘 2食 8000円
8月21日            〃 柏原登山口P  
84  8月22日 鹿島槍ヶ岳 2890 26 10  〃 一ノ沢P  
85  8月23日 常念岳 2857 18 8  〃 チサンイン塩尻北 1食 5900円
86  8月24日 焼岳 2455 9 4  1+4  〃 戸隠公共P  
87  8月25日 高妻山 2353 16 8  〃 笹ヶ峰P  
88  8月26日 火打山 2462 9 3   新潟    
89  妙高山 2454 18 8  〃 藤屋旅館 2食 8600円
8月27日         岐阜 濁河♨P  
90  8月28日 御嶽山9合目 3067 10 5  〃 鈴蘭P  
91  8月29日 乗鞍岳 3026 7 3  1+3 長野 Hα1高山バイパス 1食 5100円
8月30日           岐阜 新穂高無料P  
92  8月31日 笠ヶ岳 2897 28 11  〃 味の宿 川瀬 2食 6685円
9月1日           富山 黒部旅館 2食 6800円
9月2日 (薬師峠)①   9 4  〃 薬師峠キャンプ場 0食 800円
93  9月3日 薬師岳② 2926 20 9    〃 雲ノ平キャンプ場 0食 1000円
94  9月4日 水晶岳③ 2986 7 3    〃    
95  鷲羽岳③ 2924 6 4    〃 三俣キャンプ場 0食 1000円
96  9月5日 黒部五郎④ 2840 24 10  〃 亀谷♨白樺ハイツ 2食10300円
9月6日         秋田 道の駅秋田港  
9月7日         青森    

日本百名山旅行 H28.7.23~H28.8.8
 月 日 百 名 山     標高  歩km  所要時間  県 名    宿 泊      宿 泊 料
  歩   車
7月23- 27         12  富山 勝江旅館 0食 3800円
97  7月28日 立山① 3015 10 5  1+1  〃 剣沢野営場 0食 500円
98  7月29日 剱岳② 2999 14 9  1+1  〃 勝江旅館 0食 3800円
7月30- 31          5+1 長野 さわんどP  
99  8月1日 穂高岳 3190 29 11  1+1  〃 信州健康ランド 1食 6380円
8月2日       2  1+1  〃 七倉山荘 2食 9720円
8月3日 (烏帽子)①   13 5  〃 烏帽子小屋 0食 800円
8月4日 (野口五郎)②   21 10    〃 双六小屋 0食 1000円
100 8月5日 槍ヶ岳③ 3180 21 11    〃 大天荘 0食 700円
8月6日 燕-餓鬼-下④   25 13  〃 民宿ごほーでん 2食 8800円
8月7日         新潟 道駅朝日/象潟  
8月8日         青森    

※ 山名の後のマル数字は、山中泊(全てテント泊)の日数を表します。
※ 歩行kmや歩行時間等は、概算数値です。
※ 車の所要時間が+で区切られている場合は、登山前と登山後で区切られた場合等です。

≫ Read More

| 日本百名山 旅行 | 21:50 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

百名山登山旅行に要した経費

平成26年5月から平成28年8月まで延156日間の旅行に要した経費を掲載する。
百名山登山旅行スタート時は百山を1年間で制覇しようと目論んだ。
しかし山の厳しさや車のトラブル続発等で1年以内の目標達成はアッサリ断念。
それに合わせて最初は余裕のあった経費も徐々に節約傾向になった。

百名山登山旅行に要した経費 (旅行の区切り毎に集計)
 時 期    合 計 (円)   宿 泊 費    食   費   交 通 費   そ の 他      期  間  ・  場  所
H26年 前半 314,016  120,523 47,250 113,488 32,755   H26.5.10~H26.6.6
        1日当リ 11,215  4,304 1,688 4,053 1,170   九州・四国・中国・関西等
        1山当リ 22,430  8,609 3,375 8,106 2,340   計28日、14山制覇
H26年 中盤 172,428  97,160 26,801 35,370 13,097   H26.6.13~H26.7.8
        1日当リ 6,632  3,737 1,031 1,360 504   関東・甲信越・南東北
        1山当リ 7,185  4,048 1,117 1,474 546   計26日、24山制覇
H26年 後半 272,610  81,730 24,726 129,166 36,988   H26.7.21~8.6(~10月)
        1日当リ 10,485  3,143 951 4,968 1,423   北海道・富士山・東北
        1山当リ 17,038  5,108 1,545 8,073 2,312   計26日、16山制覇
H27年 前半 239,096  130,420 56,403 36,403 15,870   H27.7.4~H27.8.8
        1日当リ 6,642  3,623 1,567 1,011 441   東北・関東甲信越・南ア
        1山当リ 9,196  5,016 2,169 1,400 610   計36日、26山制覇
H27年 後半 114,090  70,385 24,363 19,342  H27.8.16~H27.9.7
        1日当リ 4,960  3,060 1,059 841  信越・北アルプス
        1山当リ 7,131  4,399 1,523 1,209  計23日、16山制覇
H28年 81,274  36,400 19,531 24,443 900   H28.7.23~H28.8.8
        1日当リ 4,781  2,141 1,149 1,438 53   北アルプス
        1山当リ 20,319  9,100 4,883 6,111 225   計17日、4山制覇
全期間計 1,193,514  536,618 199,074 358,212 99,610   
        1日当リ 7,651  3,440 1,276 2,296 639   全期間
        1山当リ 11,935  5,366 1,991 3,582 996   計156日、100山制覇

※経費はスマホアプリ「レシレコ」で管理。入力漏れは多少あると思う。
※宿泊費 食事付の場合食費を含む。入湯税含む場合が半数以上。
※食 費 宿食の酒代を含む。その他事前準備食品(乾燥食品等)含む。
※交通費 主にガソリン代、高速代、駐車場代が含まれる。
※その他 洗濯代、風呂代、登山用品準備代、観光費等が含まれる。

【宿泊費】
最初は山の温泉旅館の利用も多かったのが徐々に温泉は減り安宿利用が増加。
更に節約意識が高まった2年目後半からは車中泊やテント泊が増加。
車中泊場所はトイレと水場があれば登山口駐車場の利用が多かった。
全期間通して1日平均2000円~4000円程度の宿泊費なら概ね想定内。

【交通費】
スタート1年目は九州や北海道や高速利用で交通費が嵩んだ。
H26前半と後半の交通費は10万円超、他期間の交通費は4万円以下。
北海道はガソリン代よりもフェリー、船代が大きい。
割高感が強いのはやはり高速料金。極力休日割引利用して高速代合計約9万円。

【食費】
食費は全期間通して1日1000円~1500円程度。
計画では1日1000円程度にする予定だったが概ね想定内。

【その他】
登山用品は衣類を始め様々な物を多数購入したが計上したのは登山靴他数点分。
なるべく百名山登山用で購入した物に限定して表に計上した。
因みに登山靴はこの4年間で6足程購入して1足は完全に履き潰して廃棄。 

≫ Read More

| 日本百名山 旅行 | 14:10 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

GPSデータ分析マクロについて

前回のブログでお話ししたマクロ命令文を末尾に掲載します。
もし試してみたい場合は自己責任でお願いします。

1 利用する場合の手順
① GPSデータが記録されたファイル(拡張子はGPX)を準備する。
② GPSデータと同じフォルダ内に新規エクセルブックを準備する。
③ 上記のブックにシートSheet1、Sheet2、Sheet3とマクロシートを準備する。
④ マクロシートに末尾に掲載のマクロ命令文を全てコピーする。
⑤ マクロを起動する。
⑥ 処理したいGPSファイルを尋ねるので処理するファイル名を選択する。
以上の操作で既に例示した様な結果が、Sheet1~Sheet3に表示される。

2 マクロ命令文の概略
GPSの全データを以下の4回サイクルで加工・分析し結果を出力している。
① 分析したいGPXファイルの中身を「Sheet1」に複写する。
(処理スピードを重視しクエリテーブル利用による裏技的方法で複写処理)
② データを時刻・緯度・経度等で区分し時速を算出し「Sheet2」に書き出す。
(極端に時間間隔が短い場合や緯度等の変化が大きい場合は異常値と判断し除外)
③ 5分時速と1時間程度の時速を算出し休憩区間と速度変化区間を割り出す。
④ 「Sheet2」から歩行記録の大区分毎のデータを抽出して「Sheet3」に書き出す。

3 マクロの不満足な箇所
① GPSの緯度経度データの誤差や異常度が大きい場合の対策が十分でない。
② 緯度経度から距離を積算する計算方法が簡便法のため場所により誤差が大きい。
③ GPXファイル形式はiPhoneアプリ「フィールドアクセス」しか試していない。
④ マクロの全般を通してエラー処理の対策が余りされていない。
⑤ マクロプログラム構造自体が冗長で整理されていない。
特に①について、誤差データや異常データの見極め対策が不十分。
現状のマクロは、前の値と比較して差が大きい時に異常値と判断しているため、先頭の値が異常値の場合は先頭以降の正常値を全て異常値とみなし除外する場合が有り得る(今後の課題)。

4 マクロ命令の全文の掲載
'
' GPX取込分析 Macro
' 作成者:たけ
'
Dim S1, S2, S3 As Worksheet
Dim Target As String
Dim i, 前i, j, k As Long
Dim 終行, 前行 As Long
Dim 期日 As Date
Dim 時刻, 前時刻, 時刻差, 前時, 休時, 休長 As Single
Dim 高度, 前高度, 高度差 As Integer
Dim 緯度, 前緯度, 緯度差 As Single
Dim 軽度, 前経度, 経度差 As Single
Dim 時, 高, 緯, 経 As Integer
Dim 高度割合, 緯度割合, 経度割合 As Single
Dim 距離, 距離差, 前離, 東西差, 南北差 As Single
Dim 時速, 高速, 低速, 平均時速 As Single
Dim 回数, 経過, 速位 As Integer
Sub GPX取込分析()
'① 最初に分析したいGPXファイルを「Sheet1」に取り込む。
    Set S1 = Sheets("Sheet1")
    Set S2 = Sheets("Sheet2")
    Set S3 = Sheets("Sheet3")
    Sheets("Sheet1").Select
    S1.Range("A1:Z65536").ClearContents
    Target = Application.GetOpenFilename("GPXファイル,*.gpx?")
    If Target = "False" Then Exit Sub
    With ActiveSheet.QueryTables.Add(Connection:="text;" & Target, Destination:=Range("B2"))
        .AdjustColumnWidth = False
        .TextFilePlatform = 932
        .Refresh
        .Parent.Names(.Name).Delete
        .Delete
    End With
    終行 = S3.Range("B65536").End(xlUp).Row + 1
    S3.Cells(終行, 1) = Target
'② 次にGPXの生データを、時刻や緯度経度高度距離等で区分し時速を算出し「Sheet2」内のセルに保存する。
    S2.Range("A3:Z65536").ClearContents
    終行 = S1.Range("B65536").End(xlUp).Row - 3
    j = 2
    For i = 11 To 終行
        If Left(S1.Cells(i, 2), 7) = "<trkpt " Then
            j = j + 1
            時 = InStr(S1.Cells(i, 2).Text, "<tim")
            高 = InStr(S1.Cells(i, 2).Text, "<ele")
            緯 = InStr(S1.Cells(i, 2).Text, "lat=")
            経 = InStr(S1.Cells(i, 2).Text, "lon=")
            If Mid(S1.Cells(i, 2), 時 + 17, 2) > "14" Then 日加 = 1 Else 日加 = 0
            期日 = DateValue(Mid(S1.Cells(i, 2), 時 + 6, 10)) + 日加
            時刻 = TimeValue(Mid(S1.Cells(i, 2), 時 + 17, 8)) + 9 / 24
            時刻 = 時刻 - Int(時刻)
            高度 = Mid(S1.Cells(i, 2), 高 + 5, 4)
            緯度 = Mid(S1.Cells(i, 2), 緯 + 5, 16)
            経度 = Mid(S1.Cells(i, 2), 経 + 5, 16)
            S2.Cells(j, 2) = 期日
            S2.Cells(j, 3) = 時刻
            S2.Cells(j, 4) = 高度
            S2.Cells(j, 5) = 緯度
            S2.Cells(j, 6) = 経度
            時刻差 = 時刻 - 前時刻
            If i > 11 And 時刻差 > 0.00002 Then
                高度差 = 高度 - 前高度
                緯度差 = (緯度 - 前緯度) * 3600
                経度差 = (経度 - 前経度) * 3600
                高度割合 = Abs(高度差) / 時刻差
                緯度割合 = Abs(緯度差) / 時刻差
                経度割合 = Abs(経度差) / 時刻差
                If 時刻差 < 0.00003 Or 高度割合 > 100000 Or 緯度割合 > 100000 Or 経度割合 > 100000 Then
                    j = j - 1
                Else
                    東西差 = 緯度差 * 24.92
                    南北差 = 経度差 * 30.82
                    距離 = Sqr(東西差 ^ 2 + 南北差 ^ 2)
                    If 時刻差 > 0 Then 時速 = 距離 / 時刻差 / 24000 Else 距離 = 0: 時速 = 0
                    S2.Cells(j, 7) = 高度差
                    S2.Cells(j, 8) = 緯度差
                    S2.Cells(j, 9) = 経度差
                    S2.Cells(j, 10) = 時刻差
                    S2.Cells(j, 12) = 距離
                    S2.Cells(j, 14) = 時速
                    S2.Cells(j, 11) = WorksheetFunction.Sum(S2.Range("J3" & ":J" & j))
                    S2.Cells(j, 13) = WorksheetFunction.Sum(S2.Range("L3" & ":L" & j))
                End If
            Else
                If 時刻差 < 0.00002 Then j = j - 1
            End If
            前時刻 = S2.Cells(j, 3)
            前高度 = S2.Cells(j, 4)
            前緯度 = S2.Cells(j, 5)
            前経度 = S2.Cells(j, 6)
        End If
    Next i
'③ 5分単位と約1時間単位で時速を算出し休憩や登山速度変化の区間を割り出し「Sheet2」に追記する。
    終行 = S2.Range("B65536").End(xlUp).Row
    S2.Range("O3:Z65536").ClearContents
    回数 = 1
    経過 = 0
    前行 = 3
    高速 = 0: 低速 = 20
    休時 = 0: 休長 = 0
    For i = 4 To 終行
        If S2.Cells(i, 14) < 0.7 And S2.Cells(i, 10) > 0.0001 Then 休時 = 休時 + S2.Cells(i, 10): 休長 = 休長 + S2.Cells(i, 12)
        時間差 = S2.Cells(i, 11) - S2.Cells(前行, 11)
        距離差 = S2.Cells(i, 13) - S2.Cells(前行, 13)
        If 時間差 > 0.003473 Or i = 終行 Then
            経過 = 経過 + 1
            If 休時 > 0.001 Then 休時 = 0: 休長 = 0
            時速 = (距離差 - 休長) / (時間差 - 休時) / 24000
            Select Case 時速
                Case Is < 0.6: 速位 = 1 ' 休憩
                Case Is < 1.6: 速位 = 2 ' 慎重速度(急登or危険道)
                Case Is < 2.7: 速位 = 3 ' 普通速度
                Case Is < 4.5: 速位 = 4 ' 速足速度(下山道)
                Case Else:     速位 = 5 ' 超速足速度(林道etc)
            End Select
            S2.Range("O" & (前行 + 1) & ":O" & i) = 時速
            S2.Range("P" & (前行 + 1) & ":P" & i) = 速位
            If 経過 < 10 And 時速 > 高速 Then 高速 = 時速
            If 経過 < 10 And 時速 < 低速 Then 低速 = 時速
            平均時速 = (高速 + 低速) / 2
            If S2.Cells(前行, 16) = 1 Then
                If 速位 > 1 Then 回数 = 回数 + 1: 経過 = 0: 高速 = 0: 低速 = 20
            Else
                If 速位 = 1 Then 回数 = 回数 + 1: 経過 = 0: 高速 = 0: 低速 = 20
            End If
            If 経過 > 10 And 速位 <> S2.Cells(前行, 16) And (時速 < 平均時速 * 0.6 Or 時速 > 平均時速 * 2) Then
                If 時速 > 高速 Or 時速 < 低速 Then 回数 = 回数 + 1: 経過 = 0: 高速 = 0: 低速 = 20
            End If
            S2.Range("Q" & (前行 + 1)) = 回数
            前行 = i
            休時 = 0: 休長 = 0
        End If
    Next i
'④ 最後に「Sheet2」から歩行記録の大区分毎のデータを抽出して「Sheet3」に書き出す。
    k = S3.Range("B65536").End(xlUp).Row + 2
    S2.Range("A3:Z3").Copy S3.Range("A" & k & ":Z" & k)
    前i = 1: 前時 = 0: 前離 = 0: k = k + 1
    For i = 4 To 終行
        If i = 終行 Or 前i < S2.Cells(i, 17) Then
            時刻差 = S2.Cells(i - 1, 11) - 前時
            距離差 = S2.Cells(i - 1, 13) - 前離
            時速 = 距離差 / 時刻差 / 24000
            S2.Cells(i - 1, 18) = 時速
            前時 = S2.Cells(i - 1, 11)
            前離 = S2.Cells(i - 1, 13)
            前i = S2.Cells(i, 17)
            S2.Range("A" & (i - 1) & ":Z" & (i - 1)).Copy S3.Range("A" & k & ":Z" & k)
            S3.Cells(k, 7) = S3.Cells(k, 4) - S3.Cells(k - 1, 4)
            S3.Cells(k, 10) = S3.Cells(k, 3) - S3.Cells(k - 1, 3)
            S3.Cells(k, 12) = S3.Cells(k, 13) - S3.Cells(k - 1, 13)
            S3.Range("H" & k & ":I" & k).ClearContents
            S3.Range("N" & k & ":O" & k).ClearContents
            k = k + 1
        End If
    Next i
End Sub

≫ Read More

| 日本百名山 旅行 | 22:35 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

エクセルによる登山記録GPSデータ分析方法

前回のブログで紹介した登山記録GPSデータ分析方法を解説します。
エクセルの操作を伴う話になりますので、興味があればお読みください。

【エクセルを使ったGPSデータ加工・分析の大まかな手順】

最初に
分析したいGPXファイルを「Sheet1」にコピーする。
仮に平均10秒間隔で6時間記録されたファイルならば2160行分のデータになる。
GPXファイルの各1行には日付時間緯度経度等の情報が連なって書かれている。

Sheet1
エクセルSheet4
iPhoneのフィールドアクセスのデータをそのまま転写している

次に
1件毎のデータを時刻や緯度・経度・高度に区分けし「Sheet2」に書き出す。
合せて緯度・経度から距離を積算し5分毎の時速を求め「Sheet2」に書き出す。
5分単位の時速を基に休憩や登山速度の変化を判断して区切りを決める。
(休憩の場合は5分以上、それ以外は1時間以上を目安に区切る)

Sheet2
エクセルSheet2
Sheet1のデータをセル単位に分解して時速計算している

最後に
概ね1時間単位の速度変化結果のデータを「Sheet3」に書き出す。

Sheet3
エクセルSheet3 
Sheet2のデータを分析集計し登山速度の傾向を表示している

【マクロ作成上の留意点】

時速の考え方
私の場合時速0.6km以下は休憩、時速1.6~2.6kmは標準時速とした。
標準時速以下は低速、それ以上は高速と分けて区切る際の目安にした。
休憩時速について、例えば休憩地到着後に休憩場所探しでウロついたとする。
ウロツキも時速計算されるため時速0.6km以下は休憩と判断することにした。

距離積算の考え方
距離は緯度、経度、高度で求めるが、今回は緯度と経度のみで距離積算した。
高度データは距離積算の対象から除いた。
例えば槍山頂へのアタック時は緯度経度の変化は少ないが高度は相当変化する。
しかし高度を距離に換算する方法が分からないためマクロでは高度を無視した。
緯度経度からの距離の積算方法は簡便法を使っていて、ある程度誤差がある。
丸い地球上の緯度・経度と距離の関係は赤道と北極では大きく異なる。
ただ日本という限られた範囲ならば赤道と北極に比べ変化は小さい。
地球の球体を考慮した厳密な距離計算式をマクロ化するのが面倒だった。
このためマクロでは緯度・経度からの距離積算を長野を基準に固定した。

距離積算上の誤差
今回の分析でGPSの緯度経度データ自体に結構誤差があることが分かった。
例えば槍ヶ岳山頂の休憩中は25分で166m動いていることになっている。
しかし実際は合計でも10mほど動いたぐらいで、GPS誤差が影響したと思われる。
GPS利用の際はモバイルネットワーク回線も併用すれば精度が高まる。
しかし山中でモバイルネットワーク回線が接続できる可能性は低い。
これまでブログに歩行データを掲載しながらガイド本の距離より長いことが多いと感じていた。
今回の分析でGPSの精度には微妙な狂いもあるのだと納得した。
更にGPSデータには異常値(本来と大きく隔たった値)が稀に出現している。
特に出発時や休憩後再出発時などのアプリ開始時に異常値が出やすい。
1秒で10m以上移動(緯度経度が変化)する場合は異常値と判断し除外した。

【アプリ「フィールドアクセス」(以下、FAと記す)の特徴】

FAの記録方法は時間・距離併用型と思われる。
時間型記録とは、一定時間(例えば30秒)経過したら記録すること。
距離型記録とは、一定距離(例えば10m)移動したら記録すること。
時間距離併用型は、一定時間か一定距離の何れか条件を満たしたら記録すること。
(これは私の推測なので違っていたらゴメンナサイ)
今まで休憩中はFAを一時停止してバッテリー消費節約に努めていた。
しかし一時停止からの再開時に稀にGPS捕捉トラブルに見舞われた。
今回改めて記録データを眺めると休憩中は記録頻度も少ないことが分かった。
バッテリー消費節約を目的にFAを一時停止しても効果は低いかもしれない。
長時間休憩時は別として、短時間休憩時はトラブル回避もあり一時停止不要かも。

次回ブログにエクセルで作成したマクロを掲載予定です。
興味ある方はどうぞ。

≫ Read More

| 日本百名山 旅行 | 22:20 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

登山歩行記録のGPSデータ分析について

登山データの分析作業に時間を取られ、久々のブログ掲載です。 (^^;

登山歩行記録にはiPhoneアプリ「フィールドアクセス」を使っている。
使用目的の第一は、登山時のルート確認用。
このアプリがなければ日本百名山制覇はできなかっただろう。
使用目的の第二は、ブログへのルート地図掲載用。
ルートラボと連携してブログに掲載でき、良い仕組みだと感じる。
そして今回、第三の目的として登山データ分析を試みた。

【分析方法について】

先ず、歩行のGPS記録をパソコンのエクセルデータとして取り込む。
次に、データ分析し易いように日付、時刻、緯度経度等に分解する。
最後に、登り・下りの速度や休憩時間等のデータを求める。
これにより、その日の登山ペースの概要が分かる。
具体的な例として、百名山登山のトリ・槍ヶ岳の日のデータを解説。

H28.8.5  槍ヶ岳登頂日のエクセル分析データ
     m      m          km        km km/h ← 単位
   時   刻   時間差   高 度 高度差  歩行距離  距離差 時速    備 考
4:47:29  2546 双六小屋・発
5:49:09  1:01:40 2655 109 2150.8 2150.8 2.1 
7:16:01  1:26:52 2632 -23 5547.5 3396.7 2.3  休憩地点・着
7:24:30  0:08:29 2640 8 5627.5 80.0 0.6 
9:02:23  1:37:53 3082 442 8133.6 2506.1 1.5  槍ヶ岳山荘・着
9:07:30  0:05:07 3084 2 8181.2 47.6 0.6  休憩後出発
9:33:02  0:25:32 3184 100 8638.9 457.8 1.1  槍岳山頂・着
9:56:28  0:23:26 3190 6 8805.4 166.5 0.4  休憩後出発
10:11:44  0:15:16 3087 -103 9150.7 345.3 1.4 
10:17:21  0:05:37 3088 1 9158.2 7.5 0.1 
10:53:09  0:35:48 2879 -209 10622.3 1464.0 2.5  ヒュッテ大槍着
11:00:34  0:07:25 2878 -1 10631.7 9.5 0.1  休憩後出発
12:01:45  1:01:11 2483 -395 13085.9 2454.1 2.4 
12:47:51  0:46:06 2592 109 14345.9 1260.0 1.6 
12:54:59  0:07:08 2605 13 14372.7 26.8 0.2 
13:10:32  0:15:33 2681 76 14745.6 373.0 1.4  ヒュッテ西岳着
13:25:01  0:14:29 2681 0 14854.9 109.3 0.5  休憩後出発
14:48:45  1:23:44 2599 -82 18289.4 3434.5 2.5 
16:14:12  1:25:27 2892 293 21016.8 2727.4 1.9  大天荘・着
※  距離や高度データ等には誤差がある。(次回ブログで解説予定)

【エクセル分析データの解説】

4時47分に双六小屋を出発。
7時16分までの約2時間半で西鎌尾根中間辺りまで時速2km強で歩行。
8分休憩後、約1時間半かけ槍ヶ岳山荘まで高度差442mを時速1.5kmで登る。
槍ヶ岳山荘前で、約5分休憩。
9時07分に山荘前を発ち約25分で高度差100mを登り槍ヶ岳山頂に到着。
槍ヶ岳山頂で、約25分休憩し、9時56分に下山。
登り時速1.1km、下り時速1.4kmで、10時11分に山荘着。5分休憩。
10時17分出発し、時速2.5kmで歩き35分でヒュッテ大槍に到着。
7分休憩後、11時に出発。東鎌尾根を進む。時速2.4~1.4kmペース。
13時10分にヒュッテ西岳に着。15分休憩。
その後、時速2.5km(緩い下り)から1.9km(登り)ペースで約3時間弱歩行。
16時14分に大天荘に到着。
以上のことが、GPSデータを加工したエクセル表上に表示される。

【槍ヶ岳登山時のデータから見えること】

この日は槍ヶ岳山荘手前の急斜面の登りと大天荘到着前の最後の登り時にバテた。
しかしデータ上は時速平均1.5kmペースで登っていて極端に遅くなっていない。
また西鎌尾根や東鎌尾根は危険ルートだがペースは時速2km平均を保っている。
一方で割と平坦な場所や下り道等でも早くても時速2.5kmであり極端に早くない。
自分の登山傾向として、登りや下りでも極端なペースの増減がないことが分かる。
小股歩行の癖が染みついたことで、登り下りのペース増減が少ないかもしれない。
ペースの増減が少ないことは良いことだと思っているので、概ね満足。
なお、5分単位の分析データでは一時的に時速4km程度の歩行もある。

【登山データ分析後の感想】

分析を通じて、強くメリットを感じたのは2点。
1点目は、自分の登山ペースの波や得手不得手を把握できる利点があるという事。
2点目は、仮に個々人毎の登山データを集積すれば、実態に沿った登山ルート毎の標準コースタイムを求められるということ。
特に2点目は、百名山登山を通じて標準コースタイムの不統一性を実感。
標準コースタイムを大幅に短縮した時もあればコースタイムで歩くのは厳しいと感じたこともあった。
ガイド本のコースタイムは、各々の山を地元の山岳団体等が登り作成したコースタイムをそのまま掲載していると思われる。
このため、ハイキング登山が主対象の山の場合、初級レベルに合せてコースタイムを設定しているケースが多いのに対して、難易度が高く登山者の少ない山では、ベテランレベルに合わせたコースタイムを設定している場合がある。
登山を計画する方は、1冊の登山ガイド本の中でコースタイムの基準も統一されていることを望むが、現実はそうではない。
もし個々人の登山データを集積できルート間の歩行速度データが分析できれば、登山者レベルに合わせたコースタイムが把握でき、登山計画立案時に役立つのではないか。
自分では良い案と思っているが、今回のエクセルマクロ作りで半月近くかかった自分にとっては、能力を遥かに超えた願い事。
誰かそんなサイトを立ち上げてくれないかしら?

なお今回エクセルマクロで分析した方法については次回のブログで解説したい。

≫ Read More

| 日本百名山 旅行 | 11:25 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

| PAGE-SELECT |