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五十路日本ひとり旅

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嬉しい事と、悲しい事

今冬は身体検査で嬉しかった事と悲しかった事があった。
嬉しかった事は骨密度測定の結果。

骨密度は女性が気をつけるもので男には関係ないものと思っていた。
しかし今年1月NHK「人体~骨が出す!最高の若返り物質」を見て興味が沸いた。
偶然明治乳業が行う簡易骨密度測定の機会があったので母親と共に検査を受けた。
測定方法は「超音波骨密度測定装置CM200」で足踵の骨内の超音波伝播速度を測定。
結果は、自分が1551m/s(年齢比135%)で、母が1454m/s(年齢比89%)。
60歳の自分は20歳代の平均を上回る骨密度で、88歳の母は平均より多少下。
これを基に明治乳業は母に牛乳の宅配を強引に勧め、止むを得ず契約した。
しかし2週間続けた後、宅配契約は解約した。

私の長期旅行中以外は、母と私は同じ食事をしている。
私が母に比べて多い点は運動量とマルチビタミン系サプリと野菜ジュースの定期摂取。
20年以上前までは牛乳を欠かさず飲んでいたが今は殆ど飲んでいない。
牛乳を飲まなくても普段の食事で十分カルシウム摂取はできていると思われる。
私の妹も測定を受けたが普段から欠かさず牛乳を飲んでいても骨密度は平均以下。
妹は極端に悪い数値ではないらしかったが平均以下はショックだったようだ。

ネットで調べると「骨の強化」には以下の3要素が必要とある。
・カルシウム、ビタミンD、ビタミンKの摂取
・適度な運動
・日光浴
(ネットの参考情報:http://www.taishotoyama.co.jp/op/sp/q4.html、等々)
また「牛乳の摂り過ぎは骨粗鬆症を招く」との説を述べる医者もいる。
(新谷弘実「病気にならない生き方」73頁、H17年5月、サンマーク出版)
更に「カルシウムの摂り過ぎが骨を弱くする」と話す歯科医もいる。
(小峰一雄「名医は虫歯を削らない」153頁、H28年11月、竹書房)
少なくとも我が家系の測定結果からは牛乳摂取のメリットはない(私と妹の比較)。
そして屋外での運動が骨密度の形成に効果が大きいと感じた(私の結果)。
3要素を全て満たせば骨はとても強くなるが満たない時は悪化の可能性もあるようだ。

NHK「人体~骨」では山中伸弥教授が「骨は凄い」と力説していた。
自転車競技で世界トップ級の選手が転倒骨折し検査したら骨粗鬆症だと判明。
自転車は骨に加わる刺激が小さく、走ったり歩いたりするより骨粗鬆症発生率が高い。
骨は破骨細胞と骨芽細胞が連携し維持されるが刺激が少ないと破骨細胞が優位になる。
その結果スクレロスチンという物質が過剰となり骨密度が低下し骨折しやすくなる。
一方骨に刺激が加わるとオステオカルシンやオステオポンチン等の物質が産生される。
これらは、記憶力、筋力、生殖力、免疫力等を増強し、若さを保つ力を発揮する。
骨粗鬆症予備軍にジャンプ運動等で1年間骨に刺激を加え続けたら9割以上で骨量増加。

私の骨密度の高い訳が4年間の登山や徒歩旅の成果だと仮定するとNHK番組と整合。
更に骨は骨髄で造血を行っている。
赤色骨髄は1日に約30mLの血液を産生し1000億個のあたらしい血球細胞を作る。
(「人体の構造と機能」第3版336頁、エレインN・マリーブ著、H22年3月、医学書院刊)
骨は身体を支える単なる棒切れだと思っていたらとんでもない!
身体に重要な血液を作り、若さを保つために重要な役割を担っているのだ。

以上は今年最初に嬉しかった出来事。
一方で昨年12月から歯科治療と歯周病検査で通院したが悪い結果となった。
60歳になると青森市では歯周病の無料検査ができるとの案内をもらった。
たまたま昔治療した歯の詰め物が取れたこともあり歯周病検査と合わせて行った。
すると歯周病検査の結果は「歯周病(歯槽膿漏)」の判定。

生まれてから60歳になるまでの60年間の私の通院歴は多分人並より少ないと思う。
その中で人並より多いと思うのが歯科治療の回数と小学校時代までの風邪通院の回数。
中学生になる前まではほぼ毎月1回扁桃炎の高熱で3~4日寝込み病院通いしていた。
同じく中学生頃までに奥歯の大半を虫歯で治療した。
今振り返ると両親には病院の治療費で相当負担をかけてしまったと申し訳なく思う。
その後新聞配達アルバイトをした頃から風邪に罹る回数はめっきり減った。
一方で治療歯の増加と共に歯科通院回数は減ったがそれでも3年毎に歯科治療が発生。
最近10年間の通院経験は歯科治療が3回ぐらいで、他の疾病通院の記憶はない。
そして今回の「歯周疾患検診結果」は、
口腔清掃状態:悪、歯石付着:悪、歯肉出血:1か所、歯周ポケット:2か所

実は早期退職後の自転車旅行や登山旅や徒歩旅の期間中、歯のケアの手抜きは多かった。
一応歯ブラシは持参し、宿に宿泊できる時は歯磨きはしていた。
しかしテント泊時で疲労の大きい時や悪天候時等は歯磨きしない日も多かった。
旅行から帰宅後も旅行時の怠け癖が直らず、歯のケアが以前より疎かになっていた。
このため歯周検診で悪評価は覚悟していたが医者から想定以上に重症の診断を受けた。
重症の歯周病は歯茎が軟弱で歯がグラつく等、自分はそこまで悪くないと思っていた。

慌てて「歯周病・歯槽膿漏」関係本を買い求めて俄か勉強を始めた。
すると重大な問題が身近に迫っていることに気付かされた。
歯周病は私の心配な糖尿病、腎臓病を始め、ガン、心臓病、認知症等に深く関係する。
更に身近な人の死や、私の旅行中の不思議な体験にも関係すると気付いたことがある。

この続きは次回のブログで書きたい。
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| 健康管理 | 20:47 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「痛み」の不思議

私が退職後旅行した4年間に悩まされた「痛み」について
・腰痛 …… 重い荷物を背負い徒歩旅で発生。他に長時間腰掛で発生
・膝痛 …… 自転車旅行中盤に転倒し膝を強打して発生
・足裏痛 … 徒歩旅行での長時間歩行で発生
・足先痛 … 登山の下山時に靴先に足先が当たることを長時間続けて発生
・裂傷痛 … 主に登山中に転んだり樹や岩に身体をぶつけて発生
・腹痛 …… 旅行中の汚染飲水による下痢
・脇腹痛 … 徒歩旅行時の飲水不足又は歩き疲れで腎臓周りに発生
・他痛 …… 自転車旅行時の長時間同一姿勢による臀部痛や手首痛
     登山で転倒し突き指したことによる痛み
     暑さ又は寒さが辛いときの苦痛?

読書やネット検索や自分で思索したことを少しまとめてみたい。
(なお情報整理の際に簡略化したため記述の正確性の低下をお許し願いたい)

1 痛みはなぜ発生するのか
「先天性無痛性のカナダの女子学生」の例
彼女は高い知性の持ち主。生まれてから痛みを感じた経験が無いこと以外は正常。
頭痛、歯痛、胃痛、生理痛の経験が無い上に、痒みの経験も無し。
彼女は関節を損傷しても痛みがないまま動かし、広範な感染症で29歳の時死亡。
【参考】「痛覚のふしぎ」(伊藤誠二著、講談社ブルーバックス57頁)
痛みは本来自分の身体に迫った危険などを知らせる大事な信号。
一方で痛みは人間に不快感を与えるため手術や出産の痛みを麻酔で除く例もある。
また長期腰痛等の慢性痛は危険信号の役割を失い原因不明で人を苦しめている。
痛みは自分だけが感じ他人には伝わらず痛みの度合も十人十色で個人差大。

2 痛みの種類
(1) 期間による分類
 初期痛 針を刺したり熱湯に触れた時に起こる一時的な一過性の痛み(初期)
 急性痛 炎症反応や手術後の痛み等の一定期間で消失する痛み(1週間~3カ月)
 慢性痛 関節リウマチ、帯状疱疹神経痛、腰痛等(3カ月以上)
(2) 身体部位による分類
 体性痛 皮膚や筋肉の痛み(腰痛、肩こり等)
 内臓痛 内臓や内臓膜が刺激される痛み(腹痛等)
 関連痛 内臓痛が身体の別の部位に波及する痛み(狭心症の腕痛、虫垂炎の腹痛)
【参考】「痛覚のふしぎ」(伊藤誠二著、講談社ブルーバックス28頁~)
自分が経験した痛みは初期痛や急性痛から慢性痛に移行する痛みや時々現れる痛み。
旅行では専ら皮膚や筋肉の体性痛が気になったが内臓との関係を疑った時もある。

3 痛み発生の仕組み
(1) 痛みが伝わる経路
 体内の受容体(センサー)で異変感知 → 受容器(電気信号変換) → 神経 → 
 脊髄 → シナプス(電気から化学信号変換) → 神経 → 脳(最終的痛み感知)
(2) 痛みの起因の物質
 針を体に刺した時に、針が直接体受容体(センサー)に痛み信号を伝えるのではない。
 針を刺した損傷箇所ではカリウムイオン、水素イオン、ATP等が発生する。
 更に血中ではセロトニン、体細胞からはヒスタミン等が発生する。
 その他のも体内でプロスタグランジンやサイトカイン等が発生し痛みを発する。
【参考】「よくわかる痛み・鎮痛の基本としくみ」(伊藤和憲著、秀和システム)
痛みは直接感知するのではなく何段階か経た経路を伝わり最終的に脳が感知する。
また痛みの信号も体内で化学信号や電気信号が発生することで伝達される。
冒頭の女子学生の例でも信号の産生や伝達に問題が起これば痛みは感知されない。
換言すれば体内に異変が無くても化学信号が作られ伝達されれば痛みを感じる。

4 痛みと外的要因
(1)「天気が悪いと古傷が疼く」
 雨→低気圧→交感神経亢進→血中ノルアドレナリン増加→痛み神経刺激
(2)「ストレスがあると痛みが増す」
 ストレス→下垂体前葉からATCH分泌→交感神経亢進~以下(1)と同じ
(3)「手でさすると痛みがおさまる」=ゲートコントロール説
 痛み=細い神経線維が興奮→T細胞の活性化→脳への痛みの伝達
 手でさする=太い神経線維が興奮→T細胞の活性化抑制→脳への痛み伝達抑制
【参考】「よくわかる痛み・鎮痛の基本としくみ」(伊藤和憲著、秀和システム38頁~)
痛みは最終的に脳で識別されるため、脳に伝達物質が来なければ痛みは感じない。
痛み伝達物質を抑えれば痛みは減少するが伝達物質が増えると痛みは増加する。

5 自分の痛みの考察
自分が断続的に又は継続的に感じている痛みは腰痛と足先痛。
(1)「腰痛」
 過去の職業柄、座り続けによる軽度の腰痛持ち(但し生活上支障なし)。
 普段は痛みを感じないが腰を捻る時などに時々違和感があった。
 2年前に徒歩旅行を始めた時から時々腰に重い負担を感じることがあった。
 更に2年連続で冬期間に結構辛い腰痛の症状を発症した。
 元々ある軽度腰痛に外的負担増加や糖質摂取の血中養分変化で痛み増加を推測。
 外的負担を減らしたり糖質摂取を控えると腰痛も収まっている。
(2)「足先痛」
 登山の下山で長時間足先の靴接触で痛みができ長期旅行の継続で慢性化した。
 更に糖尿病予備軍により末梢血管が弱まり回復力の衰えが慢性化の一因と推測。
 一方で足爪の半分が一時黒変色していたのがほぼ回復したのは明るい材料。
 今年7月NHKガッテンで水虫が取り上げられ日本人の4~5人に1人が水虫。
 水虫は白癬菌の感染症。テレビを見て今は自分も水虫ではと疑っている。
 水虫は痒くない場合もあり足裏の皮が剥がれたり踵がカサカサも水虫の一症状。
 ネット検索すると爪水虫というのもあるらしい。
 自分の足爪は黒変色が治った後も変形したままでネットの爪水虫と類似。
 今はもしかして足先痛の慢性化の一因に水虫もあるかもと市販薬治療を試行。
(3)「膝痛」
 4年前の自転車旅行の中頃に転倒して膝を打ち一時痛みが辛い時期があった。
 痛み止め薬を抱え自転車旅行を再開して2~3日で膝痛は和らいでいった。
 自転車旅行の後半にはほぼ膝痛は解消したが、その後時々疼く時がある。
 天気や食事(糖分)や極端な負荷等の様々な要因が考えられる。
 なお登山の下山時の大きい負荷がかかる道歩きで膝痛の重症化は未だない。 
 「痛い腰・ヒザ・肩は動いて治せ」(島田永和著、H20年朝日新書刊)は自分には有効。
 昔は「痛い時は安静」が、最近は「軽い運動の奨励」が増えてきたようだ。
(4)「突き指痛」
 3年前の登山旅行で転倒して「突き指」したことがあった。
 数日間突き指した部分が腫れて割と痛かった。
 特別の治療はせずに徐々に腫れや痛みは鎮まり違和感が少し残ったがほぼ回復。
 しかしその後寒冷期やストレスが生じた時などに指が硬直化することがある。
 完全に治っている訳ではなかった。一度硬直化すると回復まで10分ほどかかる。
 先日献血に行った時に「ハンドトリートメント」のサービスを受けた。
 サービスの前と後で手の指の血行が明らかに改善したことを実感した。
 その後突き指後遺症改善のため自分でハンドトリートメントするようになった。
 それ以来、多少は突き指の後遺症が改善しているような気がする。
(5)「その他」
 足裏痛は今も少し残っている気がするが回復傾向にあると思う。
 その他の痛みで今現在も後遺症がある痛みは特にない。

6 私見
 「痛み」特に「慢性痛」の改善は多くの人の願いだと思う。
 一方で沢山の慢性痛の人が長く病院通いを続けても改善しない場合も多い。
 「痛み」が「慢性化」する場合は意外な所に隠れた要因がある可能性がある。
 隠れた要因の一つが前回ブログで紹介した「モヤモヤ血管」かもしれない。
 別の要因の一つが「糖質摂取の過多」かもしれない。
 更に最近は「脳が痛みを記憶」していることを治療することもあるらしい。
 その他にも隠れた要因がまだまだ沢山あるかもしれない。
 人それぞれに最適な治療方法が何十・何百種類もあるかもしれない。
 今は「人工知能」と「ビッグデータ」が急速に進化している。
 多くの人の病歴や治療例がデータベース化され人工知能でデータ解析が進めば
 将来個人個人に最適な治療例が提示される時代が来るのではないか。

| 健康管理 | 16:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「痛み」と糖質摂取の関係

自分の身体の中で最近気になることは「足先のシビレ」。1年以上続いている。
3年半前の日本百名山旅行開始後、登山の下山中に靴先に足先が当たることを繰り返した。
連続で登山をすると足先の痺れ(痛み)が回復しないまま翌日また足先に負担をかける。
それでも1年目は冬季に登山を休むと春先には相当回復していた様に思う。
しかし2年目、3年目と続けるうちに足先に痺れ(痛み)は慢性化して今は年中違和感がある。
糖尿病の人は眼や腎臓や足先の末梢血管が損傷することで失明、腎不全、足壊疽を発症。
糖尿病予備軍を自覚する私の場合、足先の回復力が弱っているのではと心配している。

2年前の秋に腰痛を発症したことがある。
その時は温泉マッサージと坂戸孝志著「腰痛は自分で治せる」方法で何とか克服した。
そして1年前の秋に再度腰痛を発症した。
前回と同様に坂戸孝志式の自己指圧体操で治そうと数週間試みたが改善しなかった。
そのうち2~3か月していつの間にか腰痛はある程度収まった。
ところがその後1か月ほど経過してまた腰痛が再発した。
これは身体か生活か姿勢か、どこかに根本的な問題がある。

最初は、秋から冬そして早春にかけて発症しているので運動不足を疑った。
日中椅子に腰かけてパソコンと向き合う時間が多くその影響ではないかと推測。
しかし自分は約40年サラリーマンでデスクワークをず~っと続けてきた。
その間軽度の腰痛はあっても重度の腰痛の経験は無し。今回は中度~重度の腰痛。
生活を顧みて思い当たったのが菓子やジュースを食べながら椅子に長時間座っていたこと。
糖尿病予備軍を自覚して3食の食事は気をつけていたが、間食は自分を甘やかしていた。
サラリーマン時代は余り間食していなかったが、退職後は間食が増えた。
退職後はネットでスィーツの特売を見つけるとお得商品大好きで購入機会が増大。
夏場の登山旅行中に甘食が減る反動もあり秋から春にかけて結構甘食の量が増えた。

ネットで複数の整骨院関係者の「糖質摂取と腰痛」関係情報を発見。(H29.6.28ブログ掲載)
今回再度キーワード検索をかけたところお茶の水整形外科で治療に採用の情報も発見。
【掲載アドレス】http://www.ochaseikei.com/douyamethod/eiyouryouhou.html#1
超要約すると、既存の腰痛治療で改善しない患者に糖質制限食事をさせて腰痛改善。
自分は糖尿病予備軍を自覚していながら菓子やジュース類に無頓着だったことを大反省。
現在はスィーツ摂取を以前より控えていて、今のところ腰痛は発症していない。

その後「長引く痛みの原因は血管が9割」(奥野祐次著、H27ワニブックス新書刊)の本に出合う。
本の内容を自分なりに解釈して以下に要約する。
がん治療専門医の著者がガン患者に血管カテーテル治療したら偶然五十肩痛が改善した。
その後も同様の治癒例が続出したため詳細調査すると「モヤモヤ血管」を発見。
MRI検査でも判別不能な「モヤモヤ血管」が肩や膝や指など痛む箇所に必ずある。
本来血管は整然と延びるはずが痛む箇所では体内指令物質の命令でモヤモヤ状態になる。
血管がモヤモヤ状態になると周囲の血流に異常が生じて痛みの原因となる。
新発見した奥野医師は現在痛み治療専門医としてカテーテルで血流治療を行っている。

同書の中で「糖尿病は細小血管障害でモヤモヤ血管ができること」(204頁)とある。
現在の足先の痺れ(痛み)は身体の先端の末梢血管のことでモヤモヤ痛に当てはまりそう。
強烈な痛みではないので食生活に気をつけて改善できればと考えている。
足先について一番酷い時は足指10本の爪先の半分ほどが黒く内出血した時があった。
1年ほど前には黒い内出血状態が半年以上続いていた。
現在は足の爪に黒い内出血跡がなくなり、あるいは糖質制限効果が多少あるかもしれない。

自分は糖尿病予備軍を自覚して様々な不調の原因に先ず糖質摂取を疑うようになった。
このため今年の東北や北アルプスの縦走登山でも不調があると糖質摂取との関係を疑う。
しかし最近は糖質摂取に限らず食事や水分補給等様々な要因が複合した可能性も感じる。
例えば登山中の水分補給ではゴクリ飲水よりも口に含んでチビリ飲水を心掛けている。
口に水を含んでいる方が身体が良好な反応を示している気がしている。

とは言ってもやはり自分にとって一番切実なのは糖質摂取の問題。
最後に最近数年で自分が読書した(又は読書中の)糖質制限推薦書籍を刊行年順に列挙。
全て現役医師(又は医学博士)が著者の本。

「うつは食べ物が原因だった!」(溝口徹著、H21年6月青春新書刊)
「糖尿病はご飯よりステーキを食べなさい」(牧田善二著、H22年2月講談社α新書刊)
「砂糖をやめれば10歳若返る!」(白澤卓二著、H24年5月ベスト新書刊)
「50歳からは炭水化物をやめなさい」(藤田紘一郎著、H24年9月大和書房刊)
「糖質制限完全ガイド」(江部康二著、H24年12月宝島文庫刊)
「アレルギーは砂糖をやめればよくなる!」(溝口徹著、H25年2月青春新書刊)
「炭水化物が人類を滅ぼす」(夏井睦著、H25年10月光文社新書刊)
「断糖のすすめ」(西脇俊二著、H26年6月ワニブックス刊)
「疲れがとれないのは糖質が原因だった」(溝口徹著、H26年9月青春新書刊)
「ケトン体が人類を救う」(宗田哲男著、H27年11月光文社新書刊)
「歯医者が難病になってわかったこと」(長尾周格著、H28年2月三五館刊)
「名医は虫歯を削らない」(小峰一雄著、H28年11月竹書房刊)
「視力を失わない生き方」(深作秀春著、H28年12月光文社新書刊)

自分の手元にある本だけでも13冊延べ11人の現役医師自らが治療実績を基に啓蒙。
これだけ実績があるにも関わらず何故日本の医学界は糖質制限の有効性を認めないのか?
しかも本のタイトルからも分かるとおり糖質は多くの病と結びついている。
自分は今年の旅行中に糖質摂取と体調不良の関係を疑い出した段階で未だ確信できない。
しかし自分の身体の一部で例えば、腰痛、足爪先に多少の改善を感じている。
いつの日か糖質制限の有効性が明確にされる日が来ることを期待している。

| 健康管理 | 15:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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疲労と食事と水分補給

「すべての疲労は脳が原因」(梶本修身著、H28集英社新書刊)に以下の記述がある。
「疲労」とは医学的には「痛み」「発熱」と並び人間の生体アラームの一つと考えられる。
つまり「これ以上運動や仕事の作業を続けると体に害が及びますよ」という警報。
(同書の18~19頁)
楽しく仕事をしている時ほど「疲労感なき疲労」が蓄積されやすい。
休まずに仕事を続けることで疲労は脳と体を確実に蝕み、果てには過労死に至らしめる。
「ランナーズ・ハイ」とは長距離走である限界を超えると辛さが消え高揚感に変わる現象。
この時に脳内ではエンドルフィンやカンナビノイドといった物質が分泌される。
これらの物質は疲労感や痛みを消すため防御的に分泌され多幸感や快感に似た感覚を覚醒。
疲労感がマスキングされたまま運動を続けると脳や心臓などに疲労が蓄積し非常に危険。
(同書の26~27頁)(一部、要約)

「疲労」と「痛み」は、4年前に旅行を始めてから相当身近に感じる問題。
「疲労」については、一日の旅の終盤かけて徐々に増すが就寝すれば翌日には相当回復。
但し疲労感に支配され目的地への到達断念を真剣に意識したこともある。
(H28北アルプス裏~表銀座縦走最終日餓鬼岳手前やH29東北山歩旅行14日目祝瓶山手前)
「痛み」については、みちのく潮風トレイル、四国遍路、東北山歩旅行で悩まされ続けた。
足裏や足先の痛みが大半を占めるが、腰痛や大腿部などにも発生したりした。
「痛み」の話は別の機会に譲り今回は「疲労」と食事と水分補給に関して考察したい。

4年前の自転車旅行からスタートした様々な旅行中、「疲労」は当たり前に感じていた。
1日のうちでは午前より午後の方が疲労が大きい。
低気温日より高気温日の方が発汗で疲労感が大きいし、雨天より晴天の方が疲労し易い。
それでも夜熟睡すれば翌日はほぼ回復するし、熟睡度が低いと翌日も多少疲れが残る。
全てが当然と思い深く考えもしなかった。
しかし昨年から今年にかけ極限疲労を体験し命に関わると思い始め体験を整理し始めた。

50歳を過ぎた頃から仕事中でも疲労感や眠気を感じることが多くなり出した。
30代や40代は疲労感はあっても回復が早かった。
それが50歳を境に疲労感が増えて回復も遅く更に眠気が加わる。
その頃「50歳からは炭水化物をやめなさい」(藤田紘一郎著、H24大和書房刊)に出会う。
「身体の主エンジンは40歳までは糖質だが50歳以降はミトコンドリアに切り替わる」
「40までは炭水化物が主エネルギーだが50からは体温と酸素が主エネルギーになる」
50歳を境に体質変化を意識し出し深い呼吸が増えた実感も重なり本の記述に共感した。
しかし食生活については野菜の摂取を増やすぐらいで極端に変えなかった。

55歳の早期退職後に始めた「五十路日本ひとり旅」ではどちらかと言えば大食旅行。
テント泊時は食事量に制限があるが、宿に泊まる時は大抵バイキング食を腹一杯食べる。
だが一昨年から徐々にテント泊が増えると共に質素な食事量の機会が増える。
春から秋にかけては旅行中心で、11月~4月の半年は自宅で普通の食事で過ごす。
そこで感じたのは旅行で体力を使う時の方が質素食、自宅で運動減少時の方が食事増量。
本来は運動量が多い時に食事量も多く、運動量が少ない時は食事量も少なくするべき?

また旅行で質素食の時は疲労感はあっても(各種の痛み以外の)体調面は非常に良好。
一方で冬場に自宅にいる時の方が眠気や「腰痛」「めまい」等の不調が発生している。
(「腰痛」については後日補足して書く予定)
そして、疲労や食事を意識した登山を今年10月に実施してみた。

結論から言うと自分の感覚では「食事不足に伴う疲労感」はほとんどないように思う。
北アルプス裏表銀座縦走や東北山歩旅行時の危機は「暑さと水不足」が疲労の主原因。
暑さの影響がなかった10月の4回計6日の登山では疲労感は余り感じなかった。
そして2回は朝食と昼食を摂らず歩いても強い空腹感と疲労感は感じずに登山できた。
また暑さがなかったため水分補給も少なくて済み水不足による疲労感も感じなかった。

以上のことはあくまで個人的な感想のレベル。
食料の節約と体力持続の関係や水分補給を減らした時の悪影響のない限界など謎が多い。
めまいと水不足の関係についてはH28.10.16ブログで苦しんだ経験を書いた。
また水不足で登山途中に挫折しそうになった苦しい思い出もある。
このため水不足は私の中で多少トラウマ的な印象があり水を制限するのは少し怖い。
一方でめまいのブログでは食事の量と水分摂取の量の関係を疑っていることも記述。

話が少し拡散するが、私は年齢と共に「夜中にオシッコに起きる」回数が増えている。
50歳を超えた頃から少しずつ増え出して現在はほぼ毎日夜中1度はオシッコに起きる。
また私は昔から「動くと胃がポチャポチャ鳴る」傾向がある。
また私は体温が36℃より少し上ぐらいで若干低体温の傾向がある。
「水分の摂りすぎはこんなに恐い」(石原結實著、H20健康人新書刊)の水分過多体質に該当。

先週金曜(10月27日)の岩木山登山後から少し水分を控え気味の生活に再挑戦している。
「めまい」の再発が怖いため少しでも体調異常があれば直ぐに中止予定。
これに合わせて食事の量も以前の8割程度に減らしている。
その結果、金曜から昨日まで4日間、夜中のトイレには1度も起きていない。
多分ここ2年間ぐらいでの最長記録。体温も36.5℃ぐらいで0.3℃前後上昇。
あくまで個人的実験でそれも短期間のデータ。他の人に単純に当てはまると言えない。
しかし石原結實が著書で述べるとおり世の中は「健康のため飲水」を勧め過ぎの様に思う。
「皆一律同じ」ではなく個々人が身体と会話し体質に合う生活に努めることが大切と思う。

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糖質制限効果と人それぞれの事情

 以前ブログで自分も糖尿病予備軍ではないか不安があることを書いた。
昨年8月の健診で糖尿病の指標の一つHbA1c値が高め。(5.5で基準値上限)
また献血時に糖尿病の別の指標グリコアルブミン値も通知され昨年10月時には15.6。
通知書には「基準は16.5未満だが基準値内でも15.6%以上の場合は注意が必要」とある。
基準値について気になり色々調べたことは以前のブログに書いた。
自分なりの結論は「近い将来糖尿病になる可能性があるので生活改善した方が良い!」

ということで昨年9月頃から意識して食生活の見直しを始めた。
当初は試行錯誤しながら始めたが、最近はようやくパターン化した。
現在の標準食事パターンは、朝食パン1枚、昼食麺類(普通盛)、夕食御飯1杯(少な目)。
見直し以降の炭水化物量は、朝食と夕食は約半減、昼食は約2割減らした。
見直したのは主食(炭水化物)のみで副食(主菜、野菜類)は従来と変わりない。
但し前回のブログで書いたとおり、副食で卵は多めに摂ることに努めている。
また自分は間食をそこそこ食べていて普通?程度。甘味摂取の量は従来と同量。

その結果、10月以降の献血時のグリコアルブミン値の変化。
10月 15.6%  → 11月 14.9%  → 12月 14.3%  → 2月 14.7% 
この結果から炭水化物の摂取量とグリコアルブミン(血糖)値は関連していると推測。
因みにグリコアルブミン検査が始まったH21.4~H28.8まで39回献血した状況は、
グリコアルブミン平均値が14.8で、最高値が15.4で、最低値が13.9だった。
最高値、最低値とも冬場の1~2月に記録しており、冬場は運動不足なのに食事は変わらず摂ること、大雪の時は雪片付けが結構な運動量になること等関係していると推測。
また50歳を過ぎたころから昼食後に特に眠気をもよおすことが多くなった。
これも炭水化物の量を減らしてから眠気が生じることが少なくなった。
ただし経過観察はまだ5か月ほどなので、これからも経過観察を続けたい。

さて自分としては効果を感じる糖質制限だが、前回紹介した岩田医師は懐疑的。
岩田医師の主張の要旨(「食べ物のことはからだに訊け!」第1章)は、
糖質制限食が体に良い(=健康的な体型を作る)かどうかは人それぞれ。
夏井医師(「炭水化物が人類を滅ぼす」著者)の場合は体に健康的な効果が現れたが、岩田医師には逆効果(糖質制限したら太った)となった実体験を先ず語る。
そして糖質制限の効果を否定しないが、糖質制限が向かない人も多いと語る。
岩田医師は糖質制限食を批判する人の著作に対しても根拠が不明確とだと指摘しつつ、糖質制限食を推薦する人の著作に対しても誤りを指摘し、糖質制限食が統計的に健康に有効とは断定できないと語る。
岩田医師は、個々人が糖質制限食を行った場合のダイエット効果が人により異なることと同様、糖尿病患者に対する糖質制限食の効果も違いがあるから、各人が試してみるしかない、と結論付けている。

ここでAmazon書評に掲載された2人の医師のコメントがあるので以下抜粋。

「岩田健太郎先生は私の尊敬する医師の一人です。(中略)
この著作は、糖質制限食の元々の意味合い「糖尿病の治療食」という視点が全く抜けており、糖質制限食を「トンデモ」と誤解させるおそれがある本ではないでしょうか。(中略)
糖尿病患者さんにとって糖尿病の合併症は「今、そこにある危機」です。さらに、糖尿病は「完治しない」ですが、2型糖尿病の方に糖質制限を続けると、食後高血糖はおこらず、血糖の変動幅も穏やかになりHbA1cも正常化する方が多数おられます。完治せずとも糖尿病の合併症のリスクは大幅に下がると考えられます。(後略)」

「内科医です。著者の岩田先生については、これまで感染症医、内科医として著書にも触れ大変尊敬してきました。しかしこの本はいけません。(中略)
糖質の作用を考えると、膵臓の疲弊はもちろん、日々繰り返されるグルコース、インスリンスパイクがどれほど血管内皮を傷つけるか、そして細胞増殖因子でもあるインスリン分泌過多の発がんリスク、アルツハイマーとの関連(ほぼ間違いないと言われている)、どれをとっても糖質は全ての人が制限すればするほどよいのは間違いないことです。その点で雨後のタケノコのごとく乱立する、ナントカダイエットとは全く異なる(後略)」

2人の(無名の)医師が共に岩田先生を尊敬する医師と評価しつつ、糖質制限食に疑問を投げかけた姿勢を厳しく批判している。

これについて医者でもない私がモノを言うのは口幅ったい。以下は読書感想。
先ず、岩田先生の物の見方考え方には共感することが多い。
人間は各人各様であり効果にも個体差がある、という点はそのとおり。
同じ物を食べても太る人もいれば痩せる人もいることも、ある程度納得する。
しかし、「同じ物を食べても」の「同じ物」が何かは重要な点。
例えば、昔は食用とされたキノコが今は毒キノコとされるケースがある。
昔は食用の「スギヒラタケ」は、腎臓の弱い人にとり危険なため、現在は毒キノコ。
(参考サイト:https://r25.jp/topic/00037818/)
一部の人に危ない物を毒扱いする一方、食物アレルギーの小麦等は毒扱いしない。
前回ブログで「レバ刺禁止」した厚労省の対応を批判した岩田医師の本を紹介した。
食には危険がつきものであり危険防止には食物を扱う人間の注意が重要ということ。
「レバ刺」も「ふぐ」も「昔は食用だった毒?キノコ」も食材処理や食べ方に留意すれば大多数の人には害のない食べ物。
稀に危険があることを理由に一律禁止するのは食の可能性を狭めることに繋がる。
その観点からは岩田先生の「自分で試して確認してみる」という主張には賛同する。

岩田先生はその主張を糖尿病患者にも拡大し糖質制限食が自分に合うか試してみれば良いと主張する。
確かに人間には個人差があるので「試してみる」ことは大切だ。
しかし一方で、医者としては無責任な発言とも感じられる。
第一に、岩田先生はダイエット目的と糖尿病予防目的の糖質制限食を同一視している。
ダイエットは個人の自由なので、好きにすれば良いこと。
一方糖尿病は悪化すれば足切断、視力喪失、人工透析等の重大な危機が生じる病。
病気治療にも長期に多額の医療費が生じ、個人にも社会にも重大な損失。
更に医学界は今まで「糖尿病治療には厳しいカロリー制限が必要」と宣伝してきた。
「カロリー制限は不要で糖質制限が有効」なら医学界全体の大問題のはずで、岩田先生を含む個々人の医者にも真剣に考えてほしい問題だと思う。

医学は、個々人レベルの相違点を踏まえつつ、人間に共通する課題とその解決方法を探る学問だと思う。
岩田先生は実体験のみを根拠に「個々人に任せればよい」と主張している訳ではない。
「糖尿病の栄養バランスについては炭水化物、タンパク質、脂質の理想的な比率については分からないので患者個々の事情に合わせて個別化しましょう、と米国糖尿病学会のガイドラインでは推奨」していると述べ、根拠も書いてはいる。
しかし私が読んだ狭い書物の範囲だけでも、実際の医療現場で糖尿病に糖質制限食の効果が現れていることが報告されている。
できるならば医学界は、実際の医療現場の情報を共有しながら、患者のためにより良い情報を提供することにもう少し前向きになってほしい。

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| 健康管理 | 21:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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卵の効果と食品のメリット・デメリット

2月17日放送NHK「あさイチ」で世界的バレリーナの吉田都(50歳)がゆで卵を毎日6個ほど持ち歩き練習後に食べることを習慣にしていると話していた。
専属トレーナーの指導を受け習慣化したとのことで身体の調子も良いらしい。
以前ブログで「卵は一日に1個以内」説は完全否定された事を書いた。
しかし未だに「コレステロール値が高ければ卵は食べない方が良い」と考えている人が多いかもしれない。

自分の総コレステロール値は過去10年の献血データで150~200で基準値内。
このため卵の摂取量は特に気にせず一日0個~1個食べる程度だった。
ところが最近卵は積極的に摂った方が良いという本「卵を食べれば全部良くなる」「医学常識はウソだらけ」に感化され最近数か月は一日1個~2個必ず食べるようにした。
自分は毎年冬期間は必ず手のアカギレに悩まされている。冬以外にも時々発生し軽症なら手の皮が剥けてひび割れが生じ重症なら血が滲む。
それが今年の冬はそれらしい症状が全くない。この数十年経験のない嬉しい出来事。
更に年に数回はある歯磨き時の歯茎の出血や痔の出血もない。
また年に数回行う献血で終了後の止血用絆創膏に付着する血液量も減少した。
卵の摂取量を増やしたら皮膚や血管が丈夫になったのではないかと推測している。
全ての蛋白食品の中で卵の蛋白質が最も優秀でありプロティンスコアが100点満点。
皮膚や血管の修復に欠かせない良質のタンパク質を卵から頂いている可能性がある。
コレステロール値を含め今のところ悪影響症状も無いが今後も経過観察を続けたい。

多くの食べ物には二面性、「良い面と悪い面」「薬と毒」があると思う。
一方的に良い物はなく一方的に悪い物もない。
以前ブログで糖質制限の話を書いたが、糖質(炭水化物)も良い面と悪い面がある。
摂り過ぎてもだめだが摂らな過ぎてもだめで、しかも適正な摂取量は人それぞれ。
何事もバランスが重要でそのバランスは人によりまちまち。
糖質制限の件は後日談を含めて改めて書こうと思う。

食べ物の二面性について考えるキッカケは次の2冊の新書。
「リスクの食べ方」「食べ物のことはからだに訊け!」(共に岩田健太郎著・ちくま新書)
「リスクの食べ方」は食中毒事件をきっかけにレバ刺が禁止になった事例を取り上げ、レバ刺禁止の発端の腸管出血性大腸菌がレバーに由来しない(肉処理の手順に由来する)ためレバ刺禁止は的外れであることが詳細に語られている。
そして感染症治療専門の著者は様々な細菌とそのリスクを語り、細菌と共生する人間にはリスクゼロの社会は不可能であり如何にリスクと向き合うかを考えるべきと語る。
更に本書は巷に溢れる健康情報本や放射能リスクにも言及し、一方的に善し悪しを断定する危険性を論じている。
「食べ物のことはからだに訊け!」は「リスクの食べ方」で触れた健康情報本の独善性を更に掘り下げた本となっている。
岩田医師の主張の要旨は、「健康本」は自らの主張を正当化するため自分に都合の良いデータは過大評価する一方で都合の悪いデータは無視している。健康本にも一理ある点は認めつつも「〇〇は健康に良い」と断定的な書き方をすることは真摯な態度と言えない。人間は千差万別なので最終的には自分自身で食物の効果を確認するのが重要という主旨。
この本では糖質制限のことも取り上げられて疑問点もあるが、別途考えたい。

糖質制限に関する主張を除き岩田医師の主張にはとても共感できた。
・食べ物には効用と共に様々なリスクがあること
・人間は多くの菌と共生し人間も多様なら菌も多様でありリスクゼロは不可能なこと
・最終的には自分の健康は自分が身をもって確かめる必要があること

先述の「医学常識はウソだらけ」では著者三石巌博士が白内障を患い医者に数年で失明と宣告された時、多くの医学文献を調べ白内障にはビタミンCが有効なことを知る。
妻と同じ食生活をしながら自分だけが白内障になった理由は著者の体質がビタミンCを多量に必要だからと推測し、それ以来ビタミンCを大量に摂る生活を始めた。
医者を当てにせず自らの信念でビタミンCの大量注入を続けた結果は、35年間失明せずスキー旅行中の肺炎で95歳の生涯を閉じた。
私自身も過去20年原因不明の筆記障害に悩みコーヒーが原因と突き止めた時に、多くの人が問題なく飲用するコーヒーだが自分の体質に合わないことを身をもって知った。

つくづく健康とは各人で様々なのだと感じさせられる。
では、健康に関する効果や弊害が各人各様ならば健康情報自体が無意味なのだろうか?
自分の糖質制限生活や岩田医師の新書の話と共に次回のブログで考えてみたい。 

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| 健康管理 | 15:10 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「我慢の限界」に対応するには(その2)

 トランプ大統領の「入国禁止令」の正当性主張を連邦高裁が却下した。
イスラム過激派のテロからアメリカ国民を守ろうとする目的は正しい。
しかしテロに無関与のイスラム圏7か国からの入国禁止は過剰?防衛。
まるでブッシュ大統領が9.11でテロと直接関係ないイラクを攻撃したのと類似?
対策が間違っていては目的を達成することはできない。
誰が味方で誰が敵かを色メガネで見分けてはならない。

私たちの身体の中で外敵から身を守ろうとする代表的反応が免疫反応。
外から身体に入る物が有益な食物なら通過できるが有害物なら免疫細胞が攻撃する。
興味深いことは免疫細胞が有益か有害かをどうやって見分けているのか?
トランプ大統領の命じたイスラム圏7か国からの入国禁止令は今回は否定された。
しかし今回の件が反感を招き将来イスラム諸国が米国を敵と見なすかもしれない?

身体の中も同様に、過去には有益な食物でも将来有害となる場合がある。
ということで食物アレルギーの話の続き。
前回ブログで突然アレルギーが発症する仕組みをバケツから溢れる例で説明。
人間は各人毎に異なる大きさや種類のバケツを持っている。
だから小麦用バケツが小さいと少量でも小麦アレルギーが発症したりする。
即時型の場合はIgE抗体、遅延型の場合はIgG抗体ができることが問題になる。
本来抗体は白血球等が異物を排除するための目印の役割をする。
しかし食べ慣れない物の摂取、健康を意識した義務的な摂取、過食等により身体の許容限度を超えた摂取等でアレルギーを誘発するらしい。
【参考】「隠れフードアレルギー」上符正志著IDP新書2015年刊
臨床検査技師が運営する健康・医療情報ブログ(http://kenko-arekore.com/archives/293.html)

アレルギーには、食物アレルギーの他に花粉アレルギーもある。
NHK「シリーズ医療革命~新アレルギー治療」(H29.1.2.再放送)
番組で花粉症の要因と対策が紹介された。
米国アーミッシュの人々は日常的に牛の飼育をすることで身体が花粉症になり難い。
牛の身体や糞内にある様々な細菌を体内に取り込むことでTレグ細胞が発達する。
Tレグが発達すると花粉等の異物への免疫反応が抑制され、花粉症にならずにすむ。
因みに花粉症の都会人が田舎に移り住み家畜の世話を数年すると花粉症が治る。
細菌の排除を進めてきた人間社会が花粉症を作り出す原因だったのだ。
【参考】シリーズ医療革命のネット情報がないため類似のネット情報を参考掲載。
 ネタの森(http://soukai213.com/allergy-nhk)

前述の新書「隠れフードアレルギー」では食物アレルギーと花粉アレルギーが連動している場合もあることが紹介されている。
本来は異なる種類のアレルギーだが、食物アレルギーで身体がアレルギーになり易い体質になっていると花粉アレルギーにもなり易くなる。
アレルギー原因を取り除いた除去食で食物アレルギー体質を改善していくと花粉症も改善する例があるそうだ。

花粉アレルギーの改善に細菌が重要な役割をすると書いたが、細菌は更に価値がある。
NHK「シリーズ医療革命~腸内フローラ」(H29.1.2.再放送)
腸内フローラとは腸内細菌群のことで、ガン、糖尿病、肥満や美容にも効果がある。
米国ではディフィシル感染症が深刻化して年間1万人以上が死亡しているそうだ。
そして最新の治療法として便微生物移植という治療法が紹介されていた。
健康な人の便を水に溶かし大腸内視鏡を使って患者の腸内に移植する治療法!
健康な人の糞の中の沢山の種類の良質な腸内細菌を活用する事例。
【参考】前述と同様、ネタの森(http://soukai213.com/hunben-transplant)

腸内の菌というとO157等の病原性大腸菌が有名で悪者のイメージが強いが、大腸菌は無害な菌が多数を占め、有益な腸内細菌が沢山ある。
人間には大腸のほか身体の表面にも多くの有益細菌が住み着き人体を守っている。
現代社会は清潔を追及し細菌は汚いものとして排除しようとする。
その排除が「限界」を越えた時、人間は発病したり、不調に陥る。

人間の身体は細菌の多様性により守られ、細菌が減少すると人間の身体も弱る。
食事も偏るとアレルギーになり易く、種類を増やすことで多様な栄養を取り込める。
米国は多くの移民を受け入れて多様性を武器に発展してきた国。
イスラム諸国からも沢山の優秀な人材が入り米国という国を支えている。
国家にしても、人間の身体にしても、多様性が大切ということだろうか。

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| 健康管理 | 21:10 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「我慢の限界」に対応するには(その1)

人間の身体の反応と、社会の変化の反応は似ているのだろうか?
人間も社会も「我慢の限界」に達した時に、変化が生じるということかしら?

アメリカにトランプ大統領が誕生した。
アメリカは超格差社会で貧困や不満が「我慢の限界」に達しトランプを選択した。
そしてテロへの恐怖が「我慢の限界」に達し大統領が入国禁止令を出した。
人間の身体でも「我慢の限界」が発生している。
今年もまた花粉の季節が来る。花粉症になる人は年々増加しているらしい。
花粉症アレルギーも「我慢の限界」を越えることで発症する。

アレルギー反応を説明する際にバケツを例に語られるそうだ。
アレルギー物質を処理するバケツに余裕があるうちはアレルギーは表面化しない。
バケツが満杯になり更に原因物質が入ろうとすると、身体が「我慢の限界」を越える。
そしてアレルギーが表面化する。バケツの容量は百人百様。

食物アレルギーには即時型アレルギー、遅延型アレルギーがあるらしい。
(「隠れフードアレルギー」上符正志著IDP新書2015年刊より)
即時型は食事後1時間以内に蕁麻疹や呼吸器、消化器に異常が発現。
一方、遅延型は食事後半日程度で即時型より様々な症状が発現する。
アトピー、胃腸障害、口内炎、むくみ、うつ、不眠、疲労、その他多数。
私自身には超遅延型?のアレルギーがあるかもしれない。

以前ブログで自分はコーヒーが苦手と書いた。
30年以上前に職場でコーヒーを多飲していた時期、筆記に障害が現れた。
字を書いていると指先の感覚に徐々に異常が現れ、字を書き続けられなくなる。
最初はコーヒーが原因と分からず、整形外科で書痙と診断を受けマッサージ治療した。
しかし半年ほど治療しても症状が改善せず、原因不明のまま治療継続断念。
当時は徐々にワープロ・パソコンが普及しつつあり、運よく字を書く仕事が減った。
10年以上悩み続けた後、コーヒーを疑い飲用を控えたら徐々に改善していった。

また20年ほど前に仕事で残業した際に空腹を満たすためカップ麺を一度に2個食べた時に強烈な吐き気に襲われたことがあった。
それまではカップ麺大好き人間で1週間に5個ぐらい食べていたが、それ以来なるべくカップ麺は控えるようになった。
コーヒーの場合は症状が非常に遅く現れる超遅延型アレルギーだと自分は考えている。
つまり私のコーヒー飲用許容限度が普通の人より相当低いため、身体の神経かどこかに悪影響を及ぼし指先の細かな作業に支障を来したのではないか。
またカップ麺も食物アレルギーと言っていいかは分からないが、限度を超えると身体に悪影響が現れた事例だと思う。
このような体験から、食べ物と体調の関係については特別注意を払うようになった。

食物アレルギーの多くは食物成分のうちタンパク質に反応するらしい。
タンパク質は分子量が大きく身体が吸収するためには分解が必要だが、分解が不十分な時に体内で免疫が異物と判断し攻撃することでアレルギーが発生する。
タンパク質と一括りされるが実際は非常に多種類で、分子量は数千~数億。
タンパク質は20種類のアミノ酸があり、うち9種類の必須アミノ酸が特に重要。
多くの食品は必須アミノ酸が不揃いであるが卵だけは必須アミノ酸を完璧に満たす。
この卵を始め野菜、フルーツ、乳製品など有益な栄養源がアレルギー要因なのは問題。

私のような嗜好品のコーヒーが原因なら飲まなければ良いだけだが、小麦等多くの食品に含まれるような場合は、避けることが難しくなる。
私の場合のコーヒーやカップ麺はタンパク質以外の要因の気もするが、続きは次回ブログ。

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| 健康管理 | 10:25 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「ガン」と「ドラマ」と「生き方」について

自分の家系の主な死因は「ガン」よりも「あたり」系統。
自分の記憶する範囲では、1人の叔母のみがガンで死亡。
このため「ガン」と聞いても切迫感がない。

しかし正月明けに放映された市川海老蔵・小林麻央夫妻の闘病番組には感銘。
また最近「湯を沸かすほどの熱い愛」という「ガン」映画を観て貰い泣き。
宮沢りえ演じる主人公が余命2か月の末期ガンの宣告を受ける。
最初は悲嘆に暮れたが、自分の使命を果たすため余命を生き抜く。

【以下ネタバレを含む粗筋】(役中の名前でなく俳優名で粗筋紹介)
主人公宮沢りえは銭湯の女将だが旦那のオダギリジョーが1年前に失踪し銭湯は休業。
ジョーは過去の浮気相手の女から2人の間に出来た子の養育を頼まれ、浮気女は失踪。
りえはガンが判明後、探偵を使い失踪旦那を見つけ、旦那と浮気相手の子を家に連れ帰る。
家には中学生の娘(杉咲花)がいるが、中学校で同級生からいじめを受けている。
りえは気弱な旦那に活入れし、小学生の腹違い子も家族同様に扱いながら銭湯を再開。
気弱な花もりえの励ましを受け何とかいじめ生徒に立ち向かい自立していく。
しかし実は花もりえの実の子でない。花を生んだ母は聾唖者で育てる勇気がなく離別。
りえは自ら死ぬ前に花を生母と花を会わせるため小学生の子と3人で旅に出る。
旅の途中で目的のない旅をする松坂桃李に出会い、りえは彼に生きる目的を与える。
無事に花を生みの親に合わせるが、りえ自身が実は母に捨てられた過去がある。
捨てた母を探し出したりえは母に会いに行くが、母は過去を否定してりえを拒絶。
りえの余命が尽きようとした時にりえを大切に思う人達から最後のメッセージが届く。

粗筋では映画の良さは伝わらないが、宮沢りえと杉咲花始め俳優全員が満点演技。
正直な話、ストーリーは作り過ぎで、りえの強い生き方を強調するため盛り沢山過ぎるエピソードが多少鼻についた。
それでも脚本兼監督の「熱い愛」は伝わっており演技には素直に感動した。

この映画を見て直ぐ思い出したのが私の生涯のベスト1映画、黒澤明監督「生きる」。
昭和27年公開。劇場で4回ぐらい、ビデオで5回ぐらい見たと思う。
主人公は宮沢りえ同様、末期ガンの初老男性(志村喬)。
事なかれ主義で生きてきた定年間近かの主人公の役人が、ある日末期の胃ガンと分かる。
助けを求めようとした家族に冷たくされ、酒に溺れ、役所で働く若い女性の生き生きした姿に救いを求める。
しかしそれも儚い現実逃避と悟り、自分に残された時間をどう使うか考えた時、若い時には純粋な気持ちで仕事に取り組んだ心を再び取り戻し、残された僅かな時間を必死で生き抜いて、心に沁みるラストを迎える。
ゴンドラの唄「いのち短し恋せよ乙女」の挿入歌が印象的に使われている。
2つの映画の話はいずれもガン宣告を受けた後に自分の人生を全うした話。

以前のブログで、田部井淳子さんのガン闘病と登山の話を書いた。
田部井さんもガン宣告を受けた後、自分の残りの人生を他人のために尽くした人。
ガン宣告を受けた後は抗ガン治療を続けつつ、出来る限り登山に出かけ福島の高校生に富士山に挑戦する素晴らしさを体験させ続けた。
田部井さんや冒頭で触れた小林麻央さんは、闘病と生きがいを両立しようとする。
宮沢りえや志村喬役の主人公は闘病を捨てて生きがいを選ぶ。
どちらも人それぞれの生き方。

一方で、ガン宣告を受けた後、独自で懸命にガンに闘いを挑んだ人もいる。
英国のスカープラという27歳の男性がH24年に余命2年以内の脳腫瘍と診断された。
効果的治療法は無く、本人は大学時代に専攻した栄養学の知識を基に食事を見直した。
体内のガン細胞を飢えさせるため、1日の炭水化物摂取量を1g以下にする。
一方でビタミンミネラル等の栄養素摂取のため羊の脳や心臓、コオロギを毎日食べた。
その結果3年後には本人の脳腫瘍はほぼすべて消えた(完治ではない)。
英科学雑誌に掲載後、医学界はこの事例に驚愕。偶然彼に発生した事例か、また後遺症はないか、再発の可能性はないか、様々議論がされているが、現在英国や米国の一部の医師が研究調査を行っている。
「コオロギと羊の脳みそを食べて脳腫瘍治した究極の食餌療法」より要約抜粋(文責筆者)
(Courrier Japon H29.2.掲載)
スカープラ氏の場合は、3年間の不味い食事の後で死亡する可能性や、栄養バランスを少し間違えてもクモ膜下出血等の危険性もあったという危険な闘病生活。

因みにスカープラ氏の脳腫瘍に対して効果を発揮した一因の「糖質制限食」に関しては、東洋経済オンライン記事の中に古川健司医学博士の記事が掲載されている。
簡単に言うとガン細胞の唯一のエネルギー源は糖だけ。一方人間は脂肪をケトン体に変えエネルギー源にできるため、ケトン食を続けることでガンを減らしていくことができる。
但しケトン食を続けることが危険な場合もあることは要注意。
「がん細胞を兵糧攻め!究極糖質制限の威力」より要約抜粋(要約文責は筆者)
(東洋経済オンラインH28.11.10.掲載  http://toyokeizai.net/articles/-/144042 )
「ケトン食ががんを消す」(古川健司著、光文社新書H28刊)と言う本も出ている。
この他にも同内容の書籍があるので紹介。
「ブドウ糖を絶てばがん細胞は死滅する!」(福田一典著、彩図社H25刊)

冒頭に触れた私の叔母は7年ほど前に70歳代後半に乳癌で他界した。
叔母は乳癌診断を受ける以前から乳房にシコリがあることや、乳房の脇に黒ずみがある等の異変を分かっていても医者には行かなかった。
医者に行かなかった訳を直接尋ねたことはなかったが家庭事情の要因があったとは思う。
しかし叔母は母方の兄弟姉妹の中で最も聡明で気丈夫な人で、グチや弱音は一切言わなかった。
最後は抗がん剤による延命治療で意識がハッキリしない状況が1か月ほど続いた後に亡くなった。臨終前から立ち会ったが、変わり果てた叔母の姿が今も深く脳裏に焼き付き、人間の死に際を深く考えさせられた。
叔母は家族のため闘病を一時放置。最後は闘病に力尽きて逝った。

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NHK「あさイチ」で「疲れない技」の紹介

「あさイチ」(H29.1.30.AM8:15放送)で疲れない荷物の持ち方が紹介されていた。
(https://www1.nhk.or.jp/asaichi/archive/170130/1.html)

荷物を持つ前に爪先立ちして地面に垂直に立つことを心掛けてから荷物を抱えて真直ぐに立ち上がれば最も楽に荷物を持つことができるという方法。
この方法は、合気道で身体を最も効率よく使う技術が基になっている。

私も2~3年前から、登山訓練のため「カーフレイズ・トゥレイズ」運動をしている。
「カーフ」は「ふくらはぎ」、「トゥ」は「爪先」、「レイズ」は「上げる」。
直訳すると「カーフレイズ」は「ふくらはぎ上げ」、「トゥレイズ」は「爪先上げ」。
つまりは「カーフレイズ」は、爪先立ちをしてふくらはぎを上げる。
「トゥレイズ」は、爪先を上げてカカトで立つ。
この他、階段等の段差のある所の端に爪先だけで立ちカカトを上下する運動もある。
これを実践してから、登山の際には以前より疲れが少なくなった気がする。
「あさイチ」を見て、身体の使い方が以前より効率的になったかもしれないと思った。

以前ブログで、歩く時に重心が地面に垂直になることをイメージすると、バランス感覚が良くなり、斜面でも安定し滑りにくく疲れないなどと書いたと思うが、「あさイチ」でも「爪先立ち」して歩く練習により、身体が地面に垂直立ちできて疲れ難いと紹介されていた。

現代人は立っている時に重心が後ろに偏りがちらしい。
身体を動かす際も無理な態勢になりやすいらしく、それが疲れの一因らしい。
普段の何気ない動作一つでも、とても大切なのだと改めて感じさせられた。

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| 健康管理 | 17:20 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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